ベインキャピタル、キリン堂HDを経営陣との合意による買収「MBO」

ベインキャピタル、キリン堂HDを経営陣との合意による買収「MBO」

【2020.09.10配信】ベインキャピタルは、キリン堂ホールディングスの発行済普通株式を公開買付けにより取得すると発表した。役員との合意によるマネジメントバイアウト(MBO)で非上場化を目指す。キリン堂HD代表取締役会長の寺西忠幸氏や代表取締役社長の寺西豊彦氏は公開買い付け後に株式を取得する予定で、経営に継続して携わる。


 ベインキャピタルは、キリン堂ホールディングスの発行済普通株式を公開買付けにより取得すると発表した。

 買付け等の期間は2020年9月11日(金)から2020年10月26日(月)まで(30営業日)。
 買付け等の価格普通株式1株につき3,500円。
 決済の開始日は2020年11月2日(月)。

 べインキャピタルは全世界で約1,000億ドルの運用資産を持つ国際的投資会社であり、日本においては2006年に東京拠点を開設、30名以上のプロフェッショナルにより投資先の企業価値向上に向けた取り組みを進めている。主に事業会社・コンサルティング会社での経験を有するプロフェッショナルを中心に構成されており、一般的な投資会社の提供する資本・財務的支援にとどまらず、事業運営を現場レベルで支援することで着実に成長戦略を実行し、数々の価値向上施策を成功に導いた実績を有しているとしている。

 日本においては、株式会社ニチイ学館、昭和飛行機工業株式会社、チーターデジタル株式会社(現エンバーポイント株式会社)、株式会社WorksHumanIntelligence、東芝メモリ株式会社(現キオクシア株式会社)、日本風力開発株式会社、大江戸温泉物語株式会社、株式会社アサツーディ・ケイ、ジュピターショップチャンネル株式会社、株式会社すかいらーく、株式会社ドミノ・ピザジャパン、株式会社マクロミル、株式会社ベルシステム24等18社に対して、グローバルでは1984年の設立以来450社に対しての投資実績を有している。

 今回、キリン堂HD代表取締役会長である寺西忠幸氏が所有する対象者株式の一部および代表取締役社長である寺西豊彦氏が所有する対象者株式の全部並びに寺西豊彦氏とその親族の資産管理会社である康有株式会社が所有する全てを取得及び所有することを目的とし、いわゆるマネジメント・バイアウト(MBO)のための一連の取引の一環として、公開買付けを実施する。
 「マネジメント・バイアウト(MBO)」は、公開買付者が対象者の役員との合意に基づき公開買付けを行うものであって対象者の役員と利益を共通にするものである取引をいいます「マネジメント・バイアウト(MBO)」とは、公開買付者が対象者の役員との合意に基づき公開買付けを行うものであって対象者の役員と利益を共通とする取引のこと。
 寺西豊彦氏及び寺西忠幸氏は、本公開買付け成立後も継続して同社の経営にあたる予定であり、また、企業価値向上のために共通の目標を持つため、本公開買付けの終了後において、公開買付者の株式を直接又は間接的に所有することを検討している。
 また、寺西廣行氏は、対象者の完全子会社である株式会社キリン堂の取締役として引き続き対象者を支援する意向を有しており、また、企業価値向上のために共通の目標を持つため、本公開買付けの終了後において、公開買付者の株式を直接又は間接的に所有することを検討している。
 寺西豊彦氏、寺西廣行氏及び寺西忠幸氏は、それぞれ、本公開買付けの終了後において、完了後3ヶ月以内に、公開買付者の株式を直接又は間接的に所有することを検討している。そのため、寺西豊彦氏、寺西廣行氏、寺西忠幸氏及び公開買付者は、公開買付者を存続会社、対象者を消滅会社とし、公開買付者親会社の普通株式を合併対価とする三角合併を実施し、公開買付者が本合併の対価となる公開買付者親会社の株式を取得するために必要となる手続等を実施する予定。
 その結果、最終的には、寺西豊彦氏、寺西廣行氏及び寺西忠幸氏の公開買付者親会社の普通株式の所有割合の合計と、本日現在において公開買付者親会社の完全親会社であるBCPEKnightCayman,L.P.の所有割合が原則として40対60となる数の公開買付者親会社の普通株式を所有する予定。

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