【日本保険薬局協会】三木田会長、最後の会見「門前薬局は何一つペナルティとなることしていない」

【日本保険薬局協会】三木田会長、最後の会見「門前薬局は何一つペナルティとなることしていない」

【2026.05.14配信】日本保険薬局協会(NPhA)は5月14日に定例会見を行った。6月の総会で会長交代を予定している三木田慎也会長は、会長としての最後の会見となった。この中で三木田会長は門前薬局について患者の支持を得てきたとの信念を改めて語り、「門前薬局等立地依存減算」に対して「減算というのはペナルティに対して使う言葉。門前薬局は何一つペナルティとなることはしていない」と語った。


 三木田会長は会見冒頭の挨拶で会長就任以降を振り返り、2度の調剤報酬改定によって会員薬局に大きなダメージが与えられたことについて「大変申し訳ないと思っている」とした。次のように述べた。

 「会長就任以来、(メディアの)皆様に大変お世話になりました。ありがとうございます、感謝申し上げたいと思います。私としましても会長就任は急なことでしたが、いろんな局面で訴え、自分では正しい主張を述べてきたと、そこは変わっていないんですが、しかし世の中というのはそういうことだけではどうもうまくいかないということも感じているところです。協会の売上規模ももう3兆円を超える大きな団体になっておりますので、会員各位の皆様に少しでもお役に立つべく今日まで努力をしてまいりました。振り返りますと、2回の(調剤報酬)改定がございました。皆さんもご承知の通り、1回目(令和6年度改定)は敷地内薬局に対する大変大きなインパクトのある改定が、10月に就任した時にはもう中医協で始まっていまして、できる限りのことをやってきたつもりですが、残念ながら(方向が)変わらずということで、比較的限られた(会員企業の)範囲の中で大変大きな経営的なダメージを与えてしまったということについて、さらには今回の(調剤報酬)改定(令和8年度)に至ってはかなり広域(な会員企業)に大きなダメージを与えられた、さらには私たちが最も正しいと思っている門前薬局を全面否定をされて、その結果、大きな痛手を負ってしまったということについて、本当に心から会員の皆様には申し訳ないというふうに思っています。
 しかしながら前回(NPhAの)薬局ビジョンでお示ししました通り、記者からのご質問に何も変わってないではないですかと、こういうご指摘もございましたけれど、私たちはこの協会を立ち上げてきた時から、最も門前薬局の効率性、そして生産性、ならびに患者の支持も高く得ているということ、こういうことを大前提で今日までずっと(やってきた)。都度都度のいろんな報酬改定に耐え忍んで効率化に努め、DXの推進にも努め、やってまいりました。結果ですね、今回、門前の減算と。通常、“減算”というのは、私としてはなにか、ペナルティを課す時に使う言葉かなというふうに思っていましたが、私自身としてもいまだにこの門前の薬局の出店がペナルティを負うようなことは何一つしていないというふうに考えています。
 然らば国がいう、地域の小規模薬局、そこに処方箋を流すことが本当に長い将来で考えた時に限られた財源の有効活用という意味で、本当に正しいのか、これは(厚労省の)薬局ビジョンが10年前にでき、結果がですね、やはり大きな変化が得られなかったと。患者さん、国民の支持を引き続き、私たちが引き受けてきて、100%の満足とは申し上げませんが、かなりのご信頼を得て今日まで来ていた、こういったことが(NPhAの)薬局ビジョンにはしっかり記載されております。じゃあ、これから変えるのかと。“何も変わらない”というところが、これは大切なことで、私たちの創立、もうスタートの時からのこの理念は変わりません。おそらく今後も変わらないというふうに考えております」

「効率化、生産性向上でローコストで今後も社会保障の一端担っていく」/三木田会長

 続けて三木田会長は、今後もNPhA会員薬局は効率化で生産性を高めることでローコストで社会保障の一端を担っていくとの決意を示した。次のように述べた。

 「どこかの記事ですけれど、引き続き、減算になっても地域のために頑張ってやりますというふうにおっしゃっている(薬局)経営者も多く多くいらっしゃるわけです。いかんせん、これは本当に患者さんの支持、これが私たちのすべてというふうに考えていいと思います。その中でどう患者さんのために、地域医療のために、いい仕事ができるのかということを日々会員は努力をし、患者さんのクレームやあるいは要望や、こういったことに一つ一つ丁寧に向き合って、本当に信頼される薬局づくりを今日までずっとやってきました。これはこれからも引き続き永遠のテーマとしてやってまいる所存です。今後は次期(NPhA会長の)執行部に委ねることになりますが創立以来の理念は、変わることなく、しっかり時代に即した新しい価値観で進めていただきたい。とりわけ今回の大きな変革としましては、デフレ経済からインフレ経済へさしかかり、物価の上昇、そして賃金の上昇とその中で診療報酬が下がるという、大変私たちにとっては厳しい環境です。持続可能な事業体とはとても言い切れない部分がありますが、その中でもしっかりと合理化できるものをを合理化し、効率化できるものは効率化し、さらなる生産性を高めてローコストでの社会保障の一端を私たちが担っていくという決意は変わりません」と述べた。

「日本の薬局を背負うのは私たちだと、そんな考えを持って進めていく」/三木田会長

 最後に三木田会長は、今後も変わらぬNPhAへの支援を求めた。次のように述べた。

 「(NPhAの)活動についてのご理解とご協力を賜り大変ありがたいと思います。国民目線でこれからも頑張っていきたいと思います。長い間、というか2年7カ月ですか、私にとってはとても長かった時間です。苦しみが非常に多かった期間でもありましたが、ありがとうございました。いろんなところでたくさん顔を出して意見を述べ、叩かれ(批判され)今日までやってきましたけれど、これはNPhAは不滅です。しっかりとこれから日本の薬局を背負うのは私たちだと、そんな考えを持って進めてまいります。どうもありがとうございました」(三木田会長)。

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