【ドラッグストア協会】医薬品“声掛け”キャンペーン実施

【ドラッグストア協会】医薬品“声掛け”キャンペーン実施

【2024.10.21配信】日本チェーンドラッグストア協会は10月18日に会見を開き、10月から年末にかけて、医薬品情報提供の「声掛け強化」キャンペーンを実施するとした。協会・業務執行理事の貞方宏司氏(サンドラッグ代表取締役社長CEO)が説明した。


 声掛け強化キャンペーンは10月から12月末日まで実施する。この期間は濫用のおそれのある医薬品でもある総合感冒薬や咳止めの需要が高まる時期でもあり、協会では乱用防止に努めたい考え。同期間に万引き防止キャンペーンも行うことから、双方の取り組みでいっそうの濫用防止効果を期待する。オーバードーズの問題が指摘されているのも背景の1つだとした。

 協会・業務執行理事の貞方宏司氏(サンドラッグ代表取締役社長CEO)は、「資格者の関与については現状でも行っているが、年末にかけては(販売規制のある)濫用のおそれのある医薬品の需要が高まるので特に乱用のおそれのある方への対応、販売個数制限の確認などについてもしっかり声をかけさせていただく」と趣旨を説明した。

 声掛けのフレーズなどは協会で統一的なものはないものの、協会会長の塚本厚志氏は、外部機関や厚労省で作成された資材がすでにあるとの認識を示し、現状は会員各社の方針で取り組んでいるものの、今後は業界として啓発していく内容についてその都度考えていきたいともした。

 なお、同期間には食品ロス削減キャンペーンも実施。消費期限の短い食品取扱店において、販売期限の迫った商品を積極的に選ぶ購買行動である「てまえどり」を啓発する。

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