公開質問状での緊急避妊薬OTC化に関する回答結果は、自由民主党の候補者は全て無回答だった。
一方、立憲民主党の候補者では枝野幸男氏、泉健太氏、吉田晴美氏の3氏が「賛成」と回答した。野田佳彦氏は無回答。
自由民主党の小泉進次郎議員からは、同プロジェクトの調べによると、「各方面からのアンケートにつきましては、党からの通達により、回答を見送らせていただきますので、ご理解のほど、お願い申し上げます」との回答が寄せられたという。
自由民主党では、総裁選挙に関する各種アンケートに関しては、数多く寄せられており、投票行動に影響を与える可能性が極めて大きいことから公正・公平な運営を図るため、対応について自粛する旨、決定しているという。
「緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト」では、必ずしも投票できるわけではないものの、「反対なのか賛成なのかを含めて、日本を率いる人がどのような考えを持っているのかを知る判断材料がないのは残念」だとした。
また、今回の公開質問状もきっかけの1つとして、「こうした医薬品を切実に求めている人がいることを前提とした議論が進んでほしい」とした。
![【緊急避妊薬のOTC化】市民団体が党代表選候補者へ公開質問状](/uploads/article/image/2740/card_%E4%BC%81%E6%A5%AD.png)
【緊急避妊薬のOTC化】市民団体が党代表選候補者へ公開質問状
【2024.09.20配信】市民団体の「緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト」は9月20日に会見を開き、自由民主党総裁選・立憲民主党代表選の候補者に緊急避妊薬OTC化についての公開質問状を送付したことを説明。結果を公表した。
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