【薬剤師意識調査】Amazonファーマシーが「業界に影響」73.4%

【薬剤師意識調査】Amazonファーマシーが「業界に影響」73.4%

【2024.08.19配信】株式会社イヤクルはこのほど、Amazonファーマシーに関する薬剤師の意識調査を実施した。その結果、薬剤師の73.4%が業界に影響と指摘 した。


影響を受ける薬局タイプは「大病院前」との回答が最多

 株式会社イヤクル(本社:北海道、代表取締役:佐孝尚氏)は、Amazonファーマシーとウェルシアホールディングスなど大手ドラッグストアの業務提携が薬剤師の間で大きな反響を呼んでいることから、医薬品ロス解消プラットフォーム「イヤクル」ユーザーとX(旧Twitter)の薬剤師を対象に「Amazonファーマシーの処方薬オンライン対応開始に関する意識調査」を実施した。同調査は、2024年7月30日から8月5日にかけて行われ、78人の薬剤師から回答を得た。

 その結果、Amazonの処方薬オンライン販売に関する認知度は97.4%と、非常に高い数値を示した。

 また、薬剤師の73.4%が、Amazonファーマシーの参入が薬局業界に何らかの影響を与えると予測。

 加えて、43.6%が大病院前の薬局が最も影響を受けると回答し、利便性向上へのニーズが高まっていることが示唆されたとしている。

「3~4年先には業界に大きな変化」との意見も

 同調査では、自由記述欄を設け、薬剤師の具体的な意見も収集した。代表的なコメントは以下の通り。

 同社では調査結果に基づく今後の展望として、「Amazon薬局のオンライン対応開始が薬局業界に大きな変革をもたらす可能性が高いことが示唆された」とするほか、「特に、大病院前の混雑した薬局や、若年層・デジタルネイティブな患者層が最も大きな影響を受けると予測される」とした。また、「一方で、かかりつけ薬局としての役割強化や、対面での丁寧な服薬指導など、既存薬局ならではの価値提供の重要性も浮き彫りになりました」と分析している。

 なお、株式会社イヤクルは、調剤薬局業界の医薬品廃棄問題を解決するためのスマートフォンアプリ「イヤクル」を開発している。

この記事のライター

関連するキーワード


Amazon

関連する投稿


【バローホールディングス】バローとAmazon、愛知県の一部エリアで生鮮食品等のオンライン販売を開始

【バローホールディングス】バローとAmazon、愛知県の一部エリアで生鮮食品等のオンライン販売を開始

【2021.07.05配信】バローホールディングスはAmazonとの協業により、Amazonプライム会員向けサービスとして、グループ会社である株式会社バロ ーの実店舗で取り扱う生鮮食品のオンライン販売および最短2 時間配送サービスの提供を、2021 年6 月30 日(水)より開始する。


ドラッグ新生堂、Amazon Hubの消費者キャンペーン開始。ドラッグストアとAmazonの連携広がる

ドラッグ新生堂、Amazon Hubの消費者キャンペーン開始。ドラッグストアとAmazonの連携広がる

【2020.10.01配信】福岡県を地盤に約100店舗を展開する新生堂薬局は、Amazon で注文した商品を店頭で受け取ることができる「Amazon Hub 」のキャンペーンを行う。「Amazon Hub」利用時に受け取れるラベルを同社店頭に持参すると同社の会員カードに100ポイントを付与する。


新生堂薬局、Amazon Hubロッカー導入。Amazon注文品の受け取り可能に

新生堂薬局、Amazon Hubロッカー導入。Amazon注文品の受け取り可能に

【2020.09.18配信】新生堂薬局は、「ドラッグ新生堂」で Amazon Hub カウンター・ロッカーのサービスを開始する。「ドラッグ新生堂」の店頭、もしくは敷地内に設置された Amazon Hub ロッカーにて Amazon で注文した商品を受け取ることができるようになる。買い物だけにとどまらない、「利便性」という更なる価値を提供する。


最新の投稿


【次世代研】山本信夫・前日薬会長の特別講演会開催/2026年2月11日に

【次世代研】山本信夫・前日薬会長の特別講演会開催/2026年2月11日に

【2026.11.16配信】次世代薬局研究会(代表理事:武政文彦氏)は2026年2月11日に、前日本薬剤師会会長である山本信夫氏による特別講演会を開催する。


【日本医療機能評価機構】薬包の表記は薬局等で異なるため薬包1包量を確認を/持参薬で

【日本医療機能評価機構】薬包の表記は薬局等で異なるため薬包1包量を確認を/持参薬で

【2025.11.17配信】日本医療機能評価機構は11月17日、「医療事故情報収集等事業 医療安全情報No.228」を作成・ホームページで公表した。タイトルは、「粉砕調製された持参薬の過量与薬」で、2021年1月1日~2025年9月30日に2件の事例が報告されているもので、第81回報告書「分析テーマ」で取り上げた内容をもとに作成された。


【薬機法改正】「指定濫用防止医薬品」にデキストロメトルファンとジフェンヒドラミン/調査会方針

【薬機法改正】「指定濫用防止医薬品」にデキストロメトルファンとジフェンヒドラミン/調査会方針

【2025.11.11配信】厚生労働省は11月11日、「令和7年度第8回薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会」を開き、改正薬機法に定めた「指定濫用防止医薬品」としてデキストロメトルファンとジフェンヒドラミンを指定する方針を了承した。


【薬団連】OTC類似薬についてシンポジウム開催

【薬団連】OTC類似薬についてシンポジウム開催

【2025.11.09配信】薬局団体連絡協議会(薬団連)は11月9日に「第7回シンポジウム」を開き、「OTC類似薬」をテーマに取り上げた。参画団体共通の声明については今後の課題として、今回は策定・公表はしていない。


【東京都薬剤師会】市販緊急避妊薬の「産婦人科医等との連携リスト」関与の方針

【東京都薬剤師会】市販緊急避妊薬の「産婦人科医等との連携リスト」関与の方針

【2025.11.07配信】東京都薬剤師会(都薬)は11月7日に定例会見を開いた。その中で、市販化の見通しとなった緊急避妊薬の販売条件となる「産婦人科医等との連携体制」のリストについて、都薬としても関与していく方針を示した。


ランキング


>>総合人気ランキング