影響を受ける薬局タイプは「大病院前」との回答が最多
株式会社イヤクル(本社:北海道、代表取締役:佐孝尚氏)は、Amazonファーマシーとウェルシアホールディングスなど大手ドラッグストアの業務提携が薬剤師の間で大きな反響を呼んでいることから、医薬品ロス解消プラットフォーム「イヤクル」ユーザーとX(旧Twitter)の薬剤師を対象に「Amazonファーマシーの処方薬オンライン対応開始に関する意識調査」を実施した。同調査は、2024年7月30日から8月5日にかけて行われ、78人の薬剤師から回答を得た。
その結果、Amazonの処方薬オンライン販売に関する認知度は97.4%と、非常に高い数値を示した。
また、薬剤師の73.4%が、Amazonファーマシーの参入が薬局業界に何らかの影響を与えると予測。
加えて、43.6%が大病院前の薬局が最も影響を受けると回答し、利便性向上へのニーズが高まっていることが示唆されたとしている。
「3~4年先には業界に大きな変化」との意見も
同調査では、自由記述欄を設け、薬剤師の具体的な意見も収集した。代表的なコメントは以下の通り。
同社では調査結果に基づく今後の展望として、「Amazon薬局のオンライン対応開始が薬局業界に大きな変革をもたらす可能性が高いことが示唆された」とするほか、「特に、大病院前の混雑した薬局や、若年層・デジタルネイティブな患者層が最も大きな影響を受けると予測される」とした。また、「一方で、かかりつけ薬局としての役割強化や、対面での丁寧な服薬指導など、既存薬局ならではの価値提供の重要性も浮き彫りになりました」と分析している。
なお、株式会社イヤクルは、調剤薬局業界の医薬品廃棄問題を解決するためのスマートフォンアプリ「イヤクル」を開発している。