サービス開始にあたり、同社では近年の新型コロナウイルス感染症や大規模災害などの影響で遠隔医療の需要は高まっていると背景を指摘。
今回、イオンタウン幕張西店、田町グランパーク店の店舗内に専用ブースを設置し、情報通信機器を活用して看護師と相談者間でオンライン健康相談(遠隔健康医療相談)を行うサービスを提供するとした。
相談者は店舗内のブースに設置された専用 PCから、「医療法人社団ゆみの」の看護師を中心とした医療スタッフに相談し、一般的な医学的な情報の提供や受診勧奨を受けることができる。
ウエルシアグループでは、今回の取り組みを通じて、遠隔健康医療相談の必要性と課題を検討しながら、2030年までのありたい姿として掲げる「地域 No.1 の健康ステーション」を目指すべく実施店舗を順次拡大していく予定としている。
オンライン健康相談(遠隔健康医療相談)の概要は以下の通り(同社資料より)。
■サービスご提供内容
風邪などの軽微な症状や予防接種や健康診断などの一般的な健康に関する相談、ご家族の健康や介護についての相談など
・料金:無料
・利用時間:9:00~17:00(土・日・祝日休み)
■サービス提供の主な流れ
1 店舗スタッフへお声がけいただき、プライバシーが保護された専用ブースへ入室いただきます。
2 設置された専用 PC のビデオ通話にて、お客様の相談したい内容を医療スタッフへ伝えていただきます。※お客様のご要望に応じて店舗スタッフが PC 操作のサポートをさせていただきます。
3 専用 PC のビデオ通話にて、医療スタッフがアドバイスを行います。
4 ビデオ通話終了後、店舗スタッフにお声がけいただきます。
5 ※OTC 医薬品(市販薬)を購入する場合は、店舗の薬剤師・登録販売者が適切な OTC 医薬品の選択をサポートいたします。
遠隔医療については、平成 30 年 3 月に作成され、令和5年3月に改訂された「オンライン診療の適切な実施に関する指針(以下、本指針)」によると、遠隔医療とは「情報通信機器を活用した健康増進、医療に関する行為」と定義されている。遠隔医療のうち、相談者の個別的な状態を踏まえた診断など具体的判断は伴わないものや相談者の個別的な状態を踏まえた疾患のり患可能性の提示・診断等の医学的判断を伴わない行為については「遠隔健康医療相談」と定義されており、本指針の対象とはしないものの診断等の相談者の個別的な状態に応じた医学的判断を含む行為が業として行われないようマニュアルを整備し、その遵守状況について適切なモニタリングが行われることが望ましいとされている。
オンライン診療の適切な実施に関する指針:
https://www.mhlw.go.jp/content/001126064.pdf
医療法人社団ゆみのは、外来と在宅医療(訪問診療、訪問看護、訪問リハビリテーション、訪問栄養指導)を行っている。2012 年 9 月に東京・高田馬場に「ゆみのハートクリニック」を開院。現在は東京・大阪・福岡で計7拠点を展開している。また、2021年7月には「ゆみの在宅医療・管制塔センター」を東京都渋谷区に開設し看護師を中心とした先進的なテレナーシングを実践している。
Web サイト:https://www.yumino-medical.com/

【ウエルシアHD】店舗のブースでオンライン健康相談開始/まずは2店舗で/看護師が対応
【2024.02.20配信】ウエルシアホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松本忠久氏)は2月19日から、グループのウエルシア薬局イオンタウン幕張西店・ウエルシア薬局田町グランパークにおいてオンライン健康相談(遠隔健康医療相談)サービスの提供を開始した。医療法人社団ゆみの(本社:東京都豊島区、理事長:弓野大氏)との協働で実施するもの。
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