GLの内容に関しての受け止めについて質問が出ると、都薬会長の髙橋正夫氏は、「(外部委託を実施すること)ありきのような気がしてそれには懸念を持っている」と語った。
「GL通りに(外部委託を)どうこうするという評価はしていない」とする一方、「外部委託をすると考えている薬局がどのくらいあるのかとは思っている」とした。
現状は、「会員に聞くと“委託しない”という声が主流だ」とした。「GLを都薬でつくってほしいとかそういう話は出てこない」とした。
加えて副会長の小野稔氏は、「対物から対人業務へのシフトと言われている中で、商店街を見ると、酒屋が減り、クリーニング店が減ってきている。街がさびれてきている。現在は一包化を範疇としているが、健康相談の役割のある薬局がなくなっていくことに危惧がある。それに関しては断固として反対の意を表したい」とした。

【東京都薬剤師会】“外部委託”GL(暫定版)にコメント/実施“ありき”の風潮に懸念
【2023.07.07配信】東京都薬剤師会は7月7日、定例会見を開いた。その中で調剤業務の一部外部委託に関する暫定版のガイドライン(GL)が発出されたことについてコメントした。
関連する投稿
【2024.05.10配信】厚生労働省は5月9日、「国家戦略特別区域調剤業務一部委託事業の実施要領に関する質疑応答集(Q&A)」を発出した。
【厚労省】調剤外部委託の特区実施要領を通知/特区事業開始の素地整う
【2024.05.09配信】厚生労働省は5月9日、「国家戦略特別区域調剤業務一部委託事業の実施要領」を発出した。これにより大阪での特区事業実施の素地が整うことになる。
【国家戦略特区】調剤の外部委託でWG、関係省庁等からのヒアリング実施/WG後は「区域会議」→「諮問会議」の流れ
【2023.10.12配信】10月12日、内閣府地方創生国家戦略特区ワーキンググループは関係省庁等からのヒアリングを実施した。この中で調剤業務の一部外部委託に関して議題となった。
【調剤業務の一部外部委託】厚労省、大阪府での特区に「実証の方向で検討進める」
【2023.09.28配信】内閣府はこのほど、「国家戦略特区等に関する検討要請に対する各府省庁からの回答について(令和5年度分)」を公表した。この中で、大阪府・大阪市・薬局DX推進コンソーシアムの3者が提案した調剤業務の外部委託に関わる事業について、厚労省は「実証の方向性で検討を進めてまいりたい」と回答した。
【日本薬剤師会山本会長】大阪の外部委託特区事業「注目している」/「所期の目的にそうように」
【2023.09.16配信】日本薬剤師会は9月16日、都道府県会長協議会を開催した。
最新の投稿
【日本保険薬局協会】中医協「調剤」での「病院薬剤師」議論にコメント
【2025.09.11配信】日本保険薬局協会は9月11日、定例会見を開いた。この中で9月10日に開かれた中央社会保険医療協議会総会の「調剤について」の議論の中で病院薬剤師の不足に関して多くの意見が出たことについてコメントした。
【日本薬剤師会】岩月会長、中医協「調剤」での「病院薬剤師」議論にコメント
【2025.09.11配信】日本薬剤師会は9月11日に定例会見を開いた。その中で岩月進会長は、10日に開かれた中央社会保険医療協議会総会で、「調剤」の議題の中で「病院薬剤師」について多くの意見が挙がったことについてコメントした。
【日本薬剤師会】薬剤師PR資材を制作/「親子で知る薬剤師のお仕事」
【2025.09.11配信】日本薬剤師会は9月11日に定例会見を開き、その中で薬剤師PR資材「親子で知る薬剤師のお仕事」を制作したと説明した。リーフレットのほか、短編動画も制作した。
AIエージェント活用したレセコン・薬歴開発へ/三菱電機デジタルイノベーション
【2025.09.10配信】三菱電機デジタルイノベーション株式会社(東京都千代田区、代表取締役 取締役社長:武田 聡氏)は、「AI エージェントが生みだす新たな薬局体験」をコンセプトとし、レセプトコンピュータ(以下「レセコン」)と電子薬歴を融合した「保険薬局向けオールインワンプラットフォーム」の開発に着手したと公表した。本サービスのプロトタイプを、2025年10月12日から開催される「第58回 日本薬剤師会学術大会」に参考出展する予定。
【厚労省】緊急避妊薬のスイッチOTC薬を承認へ/改正薬機法初の「特定要指導医薬品」に指定
【2025.08.29配信】厚生労働省は8月29日、薬事審議会「要指導・一般用医薬品部会」を開催。緊急避妊薬「レボノルゲストレル」(一般名、あすか製薬)のスイッチOTC化を了承した。改正薬機法で規定する「特定要指導医薬品」として初めて指定した。