原案では「緊急避妊薬の利用に向けた検討」について、「予期せぬ妊娠の可能性が生じた女性が、緊急避妊薬に関する専門の研修を受けた薬剤師の十分な説明の上で対面で服用すること等を条件に、緊急避妊薬を処方箋なしに薬局で適切に利用できるよう、薬の安全性を確保しつつ、当事者の目線に加え、幅広く健康支援の視野に立って、課題や対応策の取りまとめに向け着実に検討を進める。【厚生労働省】」と記載した。
前年の2022では次の通りとしていた。「予期せぬ妊娠の可能性が生じた女性が、緊急避妊薬を処方箋なしに薬局で適切に利用できるようにすることについて、「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」で検討を進める。令和4年度は、パブリックコメントを実施し、その結果等を踏まえ、課題点の整理及びその対応策の取りまとめに向け着実に検討を進める。【厚生労働省】」。
2022年以降、緊急避妊薬については厚労省「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」で議論してきた。そのため、「2022」の「課題点の整理」などの書き振りからはより踏み込んで、「2023」では「専門の研修を受けた薬剤師」の説明の上であることや、「対面で服用すること等を条件に」など、具体的な施策の方向を示しているといえる。
ただ、「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」ではいまだ取りまとめには至っておらず、薬局を絞った試験的運用を検討することが決まった状況。薬局で販売できるOTC化を求める市民団体などからは議論に時間がかかりすぎているとの声が出ている一方、薬剤師・薬局関連団体からは試験的運用を通して前に進めたいとの意向が示されている。
<関連記事>
■【緊急避妊薬のスイッチOTC化】試験的運用を検討へ
https://www.dgs-on-line.com/articles/2121
■【緊急避妊薬のスイッチOTC化】日薬・岩月氏、試験的運用「ぜひトライしたい」
https://www.dgs-on-line.com/articles/2122
【緊急避妊薬の薬局での利用】「研修を受けた薬剤師の対面で服用すること等を条件に」/男女共同参画の重点方針 2023
【2023.06.05配信】政府は6月5日、「男女共同参画会議」を開き、「女性活躍・男女共同参画の重点方針2023(女性版骨太の方針2023)」の原案を公表した。緊急避妊薬については、「緊急避妊薬に関する専門の研修を受けた薬剤師 の十分な説明の上で対面で服用すること等を条件に、緊急避妊薬を処方箋なしに薬局で適切に利用できるよう」、着実な検討を進めるとした。
最新の投稿
【厚労省】地域フォーミュラリに関する研修会を開催/第1回は10月21日
【2026.09.21配信】厚生労働省は9月20日までに、「地域フォーミュラリに関する研修会」の開催案内をホームページに掲載した。
【2026.09.18配信】 “零売薬局”を経営する薬局などが、国を相手取り地位確認等を争った裁判が9月18日、東京地裁で開かれた。
【神奈川県薬】薬局で健診申込をサポート/鎌倉市薬で実証試験へ
【2026.09.17配信】神奈川県薬剤師会は9月17日、定例会見を開き、鎌倉市薬を中心としつつ薬局で健診申し込みをサポートする実証試験を開始するとの計画を説明した。
【OTC類似薬】一部保険外療養の創設に伴う見直しを答申/中医協
【2026.09.16配信】厚生労働省は9月16日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、OTC類似薬に関わる一部保険外療養の所要の見直しについて答申した。
【独自_3団体トップ鼎談②】在宅への評価、「われわれが目指す地域医療機能の強化と完全に一致」/日本チェーンドラッグストア協会
【2026.09.16配信】日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は、令和8年度調剤報酬改定において「300店ルールの撤廃」や「基本料3-ハの2点加点」、「在宅機能評価」などについて評価する考えを示した。本紙が実施した日本薬剤師会、日本保険薬局協会とのトップ鼎談で、塚本厚志会長が見解を示したもの。今後、経営効率化や規模拡大は「ドラッグストアチェーンが今まで重ねてきた企業努力の結果、成果である」ことを訴え、1つ1つの薬局の質や機能での評価を求める。