日本調剤は、J:COMの「J:COMオンライン診療」に、オンライン服薬指導機能である「おくすり受け取りサービス」が追加されたことを受け、家庭のテレビを使ったオンライン服薬指導の提供を開始する運びとなったことを公表した。
日本調剤はこれまで、オンライン診療・服薬指導を受けられるスマート医療の実現を目的として2021年5月に設立された「地域スマート医療コンソーシアム」に参画してきたが、J:COMは同コンソーシアムで協働している企業。
患者は、「J:COMオンライン診療」アプリにて、テレビ画面上で薬局予約、質問票回答、ビデオ通話による処方薬の説明確認、薬局側は、株式会社MICIN のオンライン服薬指導サービス「curon(クロン)お薬サポート」にて、予約/質問票の確認、ビデオ通話による服薬指導、決済、処方薬の配送等を行う。
日本調剤では、「誰もが安心して治療・服薬を継続できる体制を整備し、地域の皆さまの健康に貢献してまいります」としている。
オンライン診療サービス 「J:COMオンライン診療」は、家庭で普段から利用されているテレビに、J:COMが開発したアプリを搭載したSTB(CATVチューナー機器)を接続し、医療機関向けのオンライン診療システムを提供する株式会社MICINのオンライン診療サービス「curon(クロン)」を経由して診療が受けられるサービス。日頃使っているテレビ画面上で、医療機関の診察予約から問診、WEBカメラを通じて診察などが受けられる。また、2023年1月からは、「curon(クロン)お薬サポート」とも連携し、服薬指導の利用も可能となった。
また、機器の設置から初期設定、操作方法など、J:COMスタッフが訪問または電話で利用を継続的にサポートするため、シニア世代の方でも安心して簡単に利用できるとしている。
「J:COMオンライン診療」特設サイト:https://www.jcom.co.jp/service/telemedicine/

テレビを使ったオンライン服薬指導提供へ/日本調剤が「J:COMオンライン診療」に対応
【2023.01.10配信】日本調剤は、JCOM株式会社(本社所在地:東京都千代田区、 代表取締役社長:岩木 陽一氏)が提供するオンライン診療サービス「J:COMオンライン診療」に対応し、 テレビを使ったオンライン服薬指導の提供を開始する。 これにより、患者はテレビを使った診療から服薬指導、 処方薬の受け取りまでが自宅で完結することが可能となるとしている。
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