同とりまとめの中で訪問薬剤管理指導に関わる内容は以下の通り。
■訪問薬剤管理指導
○ 入退院時の医療機関等との情報共有をはじめ、関係機関との協力を通じて、薬局と在宅医療に係る他機関との連携体制を構築することは重要である。多様な病態の患者への対応やターミナルケアへの参画等の観点から、地域医療介護総合確保基金等を活用し、医療機関等と連携して行われる研修や、カンファレンス等への参加在宅医療に関わる薬剤師の資質向上を図る。
○ 都道府県の薬務主管課と医療政策主管課が連携し、地方薬事審議会等を活用して、麻薬調剤や無菌調剤等の高度な薬学管理が可能な薬局の整備状況や実績について把握・分析を行い、在宅医療に必要な医薬品等の提供体制を整備する。
○ 「麻薬(持続注射療法を含む)の調剤及び訪問薬剤管理指導を実施している薬局数」、「麻薬(持続注射療法を含む)の調剤及び訪問薬剤管理指導を受けた患者数」、「無菌製剤(TPN輸液を含む)の調剤及び訪問薬剤管理指導を実施している薬局数」、「無菌製剤(TPN輸液を含む)の調剤及び訪問薬剤管理指導を受けた患者数」、「小児の訪問薬剤管理指導を実施している薬局数」、「小児の訪問薬剤管理指導を受けた患者数」及び「24 時間対応可能な薬局数」を指標例に追加する。
○ 地域連携薬局については、令和3年度に制度が開始されたばかりであり、都道府県によって認定状況に差があるため、地域連携薬局の在宅医療への貢献について、今後調査を進めることとし、その結果も踏まえて、取組を検討する。
検討会に参加している日本薬剤師会・常務理事の荻野構一氏は、「とりまとめに基づき、在宅医療にかかわる指針の見直しを進めてほしい」と要望。その上で、「薬剤師会としては多職種や都道府県などと連携しながら地域で医療を必要としている方々を支えていけるようしっかり取り組んでいく」と述べた。

【第8次医療計画検討会】麻薬調剤実施薬局数や小児訪問薬剤管理指導実施薬局数を指標に追加
【2022.11.24配信】厚生労働省は11月24日、「第19回 第8次医療計画等に関する検討会」を開き、「在宅医療の体制構築に係る指針の見直しに向けた意見のとりまとめ」を提示した。訪問薬剤管理指導については、「麻薬(持続注射療法を含む)の調剤及び訪問薬剤管理指導を実施している薬局数」や「無菌製剤(TPN輸液を含む)の調剤及び訪問薬剤管理指導を実施している薬局数」などのターミナルケアに関わる指標のほか、「小児の訪問薬剤管理指導を実施している薬局数」「24 時間対応可能な薬局数」などを指標例に追加すると記載した。
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