見解をペーパーで次の通り公表した。
■「経済財政運営と改革の基本方針 2022」 の閣議決定を受けて
政府は昨日、 「経済財政運営と改革の基本方針 2022」 を閣議決定しました。
世界を一変させた新型コロナウイルス感染症、ロシアのウクライナ侵略、気候変動問題など世界的な構造変化とともに、国内においてはコロナ禍で更に進む人口減少・少子高齢化、潜在成長率の停滞、 災害の頻発化・激甚化などの複合的な難局に対し、 課題解決と経済成長を同時に実現しながら、 経済社会の構造を変化に対してより強靭で持続可能なものに変革する方針とその具体事項 (当面の難局を乗り越えるためのマクロ経済運営の方針を示すとともに、 「人への投資」 「科学技術イノベーションへの投資」 「スタートアッブへの投資」 「グリーントランスフォーメーション (GX) デジタルトランスフォーメーション (DX)への投資」 を柱とする 「新しい資本主義」の実現に向けた施策など) が示されています。
社会保障分野では、 全世代型社会保障の構築に向けて世代間の負担の公平性を目指すともに、「成長と分配の好循環」の実現を図るとされています。 また、医療分野でも DX 化とイノベーションを進め、積極的にデータヘルス改革を推し進めるため、薬局においてもオンライン資格確認システムの導入を義務付けるとともに、 マイナンバーカードの保険証利用をさらに進めるため関連する支援等の措置を見直すとされています。 また、 リフィル処方箋の普及・定着を図る方向性が明確にされました。
オンライン資格確認システムは、 保険資格の確認、 特定健診等情報 薬剤情報の閲覧はもとより、 今後、 電子処方箋の運用や全国医療情報プラットフォームにつながる重要な医療情報連携基盤と認識しています。 薬局 薬剤師としては医療 DX 化への適切な対応を含め、引き続き積極的な導入に尽力してまいります。 一方、 普及にあたっては、費用的な面等から対応が困難な薬局等への配慮も必要と考えます。 地域医療に混乱をもたらすことのないよう、政府関係行政におかれましては、医療機関・薬局等への導入・維持に必要な支援とともに、マイナンバーカードの保険証利用等について国民への丁寧な説明をお願いしたいと思います。
本会では本方針を踏まえつつ、今回の新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延への対策も教訓とし、 新たな感染症等有事への対応を模索するとともに、併せて医薬品の品質・安定供給の確保とともに創薬力の強化を図り、 持続可能な社会保障の実現に向けた全世代型社会保障の構築等に取り組んでまいります。
また、昨日併せて閣議決定された規制改革実施計画においては、医療 DXの基盤整備を含む医療・介護・感染症対策として具体的事項も示されていますが、 本会では国民・患者の安全・安心を最優先に考えつつ、 地域医療提供体制、地域への医薬品提供体制、セルフケア/セルフメディケーションの支援や保健・公衆衛生サービス提供体制の向上等、 今後も引き続き 社会から寄せられる期待に的確に応え、薬剤師としての矜持をもってその責務を果たし、真に国民から信頼される薬剤師業務を実現すべく努めていく所存です。
令和4年6月8日
公益社団法人 日本薬剤師会
会長 山本 信夫
【日本薬剤師会】骨太方針2022への見解を公表「リフィル処方箋の普及・定着を図る方向性が明確にされた」
【2022.06.08配信】日本薬剤師会は6月8日に定例会見を開いた。その中で山本信夫会長は前日に公表された「経済財政運営と改革の基本方針2022」(骨太方針)への見解を示した。「リフィル処方箋の普及・定着を図る方向性が明確にされた」などとした。
最新の投稿
【内閣府_地方分権改革】へき地等でのモバイルファーマシーの活用を提案/福井県、三重県
【2026.06.04配信】内閣府地方分権改革推進室は6月3日、令和8年2月2日から令和8年4月21日までの間に応募があった地方分権改革に関する提案を公表した。福井県、三重県からはへき地等でのモバイルファーマシーの活用が提案された。
【大木ヘルスケアHD】“門前薬局減算”に備える売り場充足を提案
【2026.06.04配信】ヘルスケア卸大手の大木ヘルスケアホールディングス(代表取締役社長:松井秀正氏)は6月4日、6月16・17日に開催を予定している「2026秋冬カテゴリー提案商談会」の事前説明会を開催した。今回の調剤報酬改定で新設された「門前薬局等立地依存減算」(調剤基本料の15点マイナス)を取り上げ、減算に備える売り場充足を提案するとした。
【2026.06.03配信】厚生労働省は6月2日、コルヒチン製剤の医薬品医療機器法上の用法及び用量の一部変更について通知を発出した。「用法及び用量」について、「〈痛風発作の緩解〉通常、成人にはコルヒチンとして 1 回 0.5~1.0mg を 1 日 1 回又は 2 回経口投与する。ただし、1 日の総投与量は 1.5mg を超えないこと」とした。
【調剤報酬通知訂正】在総加算2イ100点を施設でも一部算定可能に/要介護3以上の状態など
【2026.05.29配信】厚生労働省は5月29日、「令和8年度診療報酬改定関連通知及び官報掲載事項の一部訂正について」を発出した。調剤報酬では、個人宅の在宅訪問時を想定して新設した「在宅薬学総合体制加算2」イ100点について、要介護3以上の状態の患者などの要件を満たせば施設患者であっても算定可とした。令和8年度調剤報酬改定では「在宅薬学総合体制加算1」を30点に増点するとともに、「在宅薬学総合体制加算2」について、 単一建物診療患者が1人又は単一建物居住者が1人の場合「イ」を新設し、 100点とした。またイ以外の場合で50点を設けていた。
【2026.0528配信】衆議院での可決を受け、参議院で審議されていた健康保険法の改正案が5月28日、参議院厚生労働委員会で賛成多数で可決した。近く成立する見通し。厚生労働委員会では附帯決議も決した。