スクロール社は通信販売業者として、長年に亘り培ったカタログ通販ビジネスのノウハウを活かして事業を展開しており、主には女性向けアパレルや日用雑貨を中心に、グループ全体では海外ブランド品や健康食品、化粧品、食料品まで幅広い商材を取り扱っている。
また、EC市場においても、グループ各社のPB開発商品をはじめ多様な商品展開を行う個人向け通販(BtoC)に注力している。これらグループ全体の豊富なアイテム数と独自の通販インフラなどの強みを基盤として、通信販売市場において独自のポジショニングを確立している。
また、スクロール社は、中期経営計画「Next Evolution 2023」を策定し、「DMC(Direct Marketing Conglomerate)複合通販企業の変容と進化」をテーマに、ビジネスモデルの変容と進化を目指している。
スクロール社は、新たな事業として「SVB(Solution Vender Business)」を推進し
ており、各地域生協のニーズを捉えた商材を提供。特にOTC医薬品や健康食品については、高齢化の進行に伴い、今後更に需要が拡大することを想定しており、取扱を拡大している。なお「SVB」(ソリューション・ベンダービジネス)は、全国統一のカタログ展開とは違い、地域ごとのニーズに合わせた商材等を展開する新たなビジネスを指す。
今回の提携は両社の取組みをより進化させるものであり、スギホールディングスで培ったトータル
ヘルスケアのビジネスモデルや商品・商標の提供に加え、互いの経営ノウハウの共有などを通して、
両社の事業展開をより一層推進していく方針。
スギホールディングスはスクロール社との提携を通じ、「経済価値」のみならず、在宅支援を通じて地域社会への「社会価値」の創出にも資する新たな価値創造に挑戦していきたいとしている。
業務提携の内容は以下の通り。
1. ヘルスケア商品を中心とした相互商品供給(医薬品・健康食品・衛生用品・自社開発化粧品等)
2. 事業運営に関するノウハウの相互共有
3. その他ヘルスケアに関する、新規ビジネスの共同開発
株式会社スクロールの概要は以下の通り。
会 社 名: 株式会社スクロール
設 立 日: 1943 年 10 月
所 在 地: 静岡県浜松市中区佐藤二丁目 24 番1号
代 表 者: 代表取締役社長 鶴見 知久
U R L : https://www.scroll.jp/
事業内容: 通信販売業およびECサイトの運営
スギホールディングスグループは、関東・中部・関西・北陸エリアに 1,470 店舗以上を展開し、約 3,000 名の薬剤師と約 500 名の管理栄養士を擁する調剤併設型ドラッグストアを強みに、地域の生活者の病気予防・健康管理に生涯にわたって関わり、健康増進に貢献する「トータルヘルスケア戦略」を展開。近年では、様々な医療機関から生活習慣病などの処方箋を年間約 1000 万枚応需している処方箋調剤事業に加え、リアルとデジタルを連携させた予防・未病領域への展開を強化している。
また、在宅患者への支援として、高齢者等への訪問調剤サービスを推進するのに併せ、店舗への
来店が困難となっている高齢者への在宅物販を、介護事業者との連携により実施している。
消費者の購買動向もリアル店舗に加えECビジネス、通販ビジネス等の利用が増加しており、店頭
に足を運ばずに買物を済ます消費者に加え、買物難民と呼ばれる高齢者に対するセルフケアサポー
ト、ヘルスケアサポートをヘルスケアネットワークの一環として進めている。

【スギHD】生協向けも手掛けるeコマース事業者スクロール社と業務提携/在宅支援強化へ
【2022.02.21配信】スギホールディングスは、国内でe-コマース事業等を展開する株式会社スクロール(所在地:静岡県浜松市中区佐藤二丁目 24 番1号、代表取締役社長 鶴見 知久氏)と業務提携することで合意したと発表した。来店が困難となっている高齢者への在宅物販拡充を目指しているとみられる。
関連する投稿
【2025.08.19配信】スギホールディングス株式会社は8月19日、埼玉県を中心に調剤併設型ドラッグストアを展開する株式会社セキ薬品の株式(3万7929株、持株比率 34.8%)を取得し、持分法適用会社とすることについて決定し、同日、株式譲渡契約を締結したと公表した。
【2024.11.23配信】スギホールディングスは11月22日、同社子会社のスギ薬局における調剤過誤訴訟で和解が成立したと公表した。
【2024.08.28配信】スギホールディングスは8月28日、同社調剤過誤事案において民事訴訟が提起されたと公表した。
【2024.08.27配信】スギホールディングスは、2024年9月2日付で子会社化する予定の I&H 株式会社において、取締役及び監査役候補者を決定した。 I&H の代表取締役社長にスギHD取締役副社長の杉浦伸哉氏が就く。
【スギHD】モンゴル国内卸売業企業と提携/スギ自社開発品など供給へ
【2024.05.13配信】スギホールディングスは5月13日、モンゴル法人のAsayake.co.,ltdと業務提携することで合意したと発表した。
最新の投稿
【2025.08.19配信】スギホールディングス株式会社は8月19日、埼玉県を中心に調剤併設型ドラッグストアを展開する株式会社セキ薬品の株式(3万7929株、持株比率 34.8%)を取得し、持分法適用会社とすることについて決定し、同日、株式譲渡契約を締結したと公表した。
【薬局DXコンソーシアム】病院が新たに加盟/社会医療法人 仁厚会
【2025.08.19配信】薬局DXコンソーシアムに病院が加盟した。社会医療法人 仁厚会が会員となった。
【医薬品情報把握システムの検討活発化】薬剤師会“アクションリスト”実践へ/MSNW「LINCLEちいき版」を全国の都道府県薬へ提案中
【2025.08.08配信】日本薬剤師会が公表した「地域医薬品提供体制強化のためのアクションリスト」。このうちの1つの事項である「地域の医薬品情報の把握・共有の取組」。この実践へ向けて情報共有のためのシステム選定の動きも活発化してきた。こうした中、メディカルシステムネットワーク(MSNW)では、もともと地域薬剤師会と共に開発を進めてきた「LINCLEちいき版」の提案を強化している。すでに10以上の都道府県薬剤師会への提案を進行中だという。
【厚労省】保険調剤「確認事項」公表/2枚処方箋で投薬期間上限を超えるなど不適切事例
【2025.08.08配信】厚生労働省はこのほど、保険調剤「確認事項」(令和7年度改訂版)を公表した。2枚処方箋を受け付けることにより、投薬期間上限を超えるなどの不適切事例を指摘している。
【東京都薬務課_危険ドラッグ】オピオイド受容体に働く成分を新規指定/水際対策の一環
【2025.07.30配信】東京都薬務課は7月30日、定例会見を開き、7月3日に危険ドラッグに指定した成分について説明した。指定した3成分はいずれも興奮、陶酔又は幻覚作用等を有する。すでに厚労省でも医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律に規定する大臣指定薬物に指定され、令和7年7月13日をもって施行された。