ウエルシアホールディングスは、コカ・コーラ ボトラーズジャパンとともに PET ボトルリサイクルに関する実証プロジェクトを 9 月 23 日(水)から開始する。実施期間は 3 カ月を予定。
コカ・コーラ ボトラーズジャパンとウエルシア HD が、店頭回収した PET ボトルを新たな PET
原料としてリサイクルする「ボトル to ボトル」のリサイクルモデルを共同で構築することを目的としており、ウエルシア HD が PET ボトルの店頭回収と分別、コカ・コーラ ボトラーズジャパンは分別された PET ボトルの収集から再原料化まで一連のリサイクル工程の設計・監修を担当する。
9 月 23 日から、ウエルシア HD が展開するドラッグストア「ウエルシア」の栃木県小山市内 8 店舗の店頭に回収ボックスを設置、回収された PET ボトルはコカ・コーラ ボトラーズジャパンの「ボトル to ボトル」の取り組みを推進する協力会社の一つである協栄産業株式会社により収集され、再生 PET 原料を製造する専用工場(ジャパンテック宇都宮工場など協栄産業グループの工場)にて粉砕・洗浄などの工程を経て、PET 原料として再原料化される。
3 カ月間の実施期間を経て、回収量、質、コストなどの検証を行い、対象地域・店舗を拡大した本格展開の開始は、2021 年 3 月を予定。
今回の実証プロジェクトは、再生 PET 原料を製造するジャパンテック株式会社宇都宮工場に近く、家族連れが主な客層である「郊外型店舗」が多く所在する地域性を活かし、栃木県小山市内で実施する。家庭から回収されるPET ボトルは洗浄されているものが多く、再生 PET 原料に適した使用済み PET ボトルが集まることを見込んでいる。
コカ・コーラ ボトラーズジャパンは、コカ・コーラシステムが目指す「容器の 2030 年ビジョン」において、2025 年までにすべての PET ボトル製品へのリサイクル PET 樹脂などのサステナブル素材の使用、2030 年までに販売した自社製品と同等量の PET ボトルの回収、パートナーとの協働による着実な容器回収・リサイクルスキームの構築などに取り組んでいる。
一方、ウエルシア HD は近年、バイオマス原料を配合したレジ袋の有料化など石油由来プラスチックの使用量削減をはじめとした、ESG への取り組みを拡大・強化しており、これまで実施していたPET ボトルの店頭回収方法を見直し、100%の再資源化を可能とする「ボトル to ボトル」の仕組みづくりを検討していた。
このような背景から、コカ・コーラ ボトラーズジャパンが有する使用済み PET ボトルの回収・再資源化に関する知見と、ウエルシア HD の販売網を連携した有効活用が期待できる、実証プロジェクトを進めることになった。
コカ・コーラ ボトラーズジャパンとウエルシア HD は本実証プロジェクトを進めることで、使用済み PET ボトルのリサイクルに貢献し、日本国内の PET ボトルの循環利用に寄与していく。

ウエルシアHD、コカ・コーラ とPET ボトルリサイクル実証プロジェクト
【2020.09.17配信】ウエルシアホールディングスは、コカ・コーラ ボトラーズジャパンとともに PET ボトルリサイクルに関する実証プロジェクトを 9 月 23 日(水)から開始する。実施期間は 3 カ月を予定。栃木県小山市内 8 店舗で実施し、回収量、質、コストなどの検証を行った上で、対象地域・店舗を拡大した本格展開も予定している。本格展開の時期は2021 年 3 月を見込む。
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