【2020.08.27配信】
スギ薬局は、同社のサービスである「生活習慣病リスクレポート」が、東京都中野区(健康福祉部保健企画課)において、生活習慣病ハイリスク者に対する受療勧奨事業の効果アップ策として採用されたと発表した。
中野区では、生活習慣病の重症化予防の一環として、生活習慣病ハイリスク者に対する医療機関への早期受診勧奨を実施している。これは特定健康診査(メタボ健診)の結果から高血圧症・脂質異常症・糖尿病が疑われるにも関わらず、医療機関を受診していない人に対し、文書や電話で受診を勧奨するもの。
勧奨対象者の 30%が医療機関を受診することを長期目標としており、血糖指標である HbA1c値が 7.0%を超えるような特にリスクが高い勧奨対象者に対してはこれまでに良好な成果をあげる一方で、それ以外の勧奨対象者に対してはさらなる受診率アップの必要が生じていた。
スギ薬局が提供する情報提供冊子「生活習慣病リスクレポート」は、一人ひとりの健診結果をビッグデータと予測モデルで分析し、脳卒中・心筋梗塞・糖尿病を発症する統計確率や、同性同年齢の中での各健診値の 100 分位値(100 人中の順位)等を算出する。
さらに、それら情報を、代表的な健康行動理論の1つである健康信念モデルに沿って伝えることで、本人の中に「たしかに予防行動が必要だ」との納得感を醸成する。
2019 年のサービス開始以来、保険者を中心としてユーザーを広げており、特定保健指導の参加申込率が6倍にアップしたケースなど、従来型の情報提供を上回る実績をあげている。
生活習慣病リスクレポートの内容はA4版6ページ。
同性同年齢の中での「100 人中の順位」等を算出する