「お披露目式」では、石川県知事の馳浩氏や石川県議会議長の安居知世氏などが参加。
 
 主催者として挨拶した石川県薬剤師会会長の中森慶滋氏は、モバイルファーマシー整備の背景として、能登半島地震の経験を挙げ、「途方に暮れている中、全国から5000人の薬剤師と13台のモバイルファーマシーが集まった。どれだけプラスになったか、果てしなく大きい。薬剤師は医薬品だけでなく、安心や希望を届けていることを学んだ」とし、「今度は全国に希望を届けたい」と述べた。
 また、モバイルファーマシー完成について、「善意の結晶」と表現した。
 モバイルファーマシーは石川県薬剤師会が購入。総事業費1900万円を全額、県が補助した。
 一方で、今後の活用には研修や研究などで金沢大学や北陸大学が協力していく。車両の駐車は北陸大学が場所を提供する。
 薬剤師会のほか、知事や県議会の理解、アカデミアの気持ちが1つになっていたことから完成までに至ったと言えるだろう。金沢大学同窓会も備品購入等で資金を提供したという。
 石川県薬のモバイルファーマシーはスターリンクを搭載していることが大きな特徴。
 災害時に通信が重要な鍵を担ったという経験を反映している。
 重要となる情報のやり取りで障害なく行えることを目指している。 
 石川県知事の馳浩氏は、防災訓練やイベントなどでもデモンストレーション等、普段から使うことでいざというときに使えるようにしておくとの考えを示した。
 
 石川県議会議長の安居知世氏は、モバイルファーマシーの活用等を通して、薬剤師の不足も言われる中で、薬剤師の役割を知ってもらう機会にもなればとの考えを表明した。
 
  	テープカットの模様
 
 
   
     
	      

















