【日本保険薬局協会】“48薬効”、一定販売実績は3カテゴリーのみ/調査公表

【日本保険薬局協会】“48薬効”、一定販売実績は3カテゴリーのみ/調査公表

【2025.10.23配信】日本保険薬局協会は10月23日、定例会見を開き、「一般用医薬品等の取扱いに係る調査報告書」を公表した。それによると、地域支援体制加算の届出薬局等に求められる「基本的な48薬効群」に関して、1カ月間で販売実績があった割合が30%を超えたのはわずか3カテゴリーに留まったとした。協会では「一律的な備蓄」から、「地域医療のニーズや、薬剤師の専門的な知見に基づき推奨する品目を備蓄する」という、柔軟な仕組みを求めたい考え。


 協会では、国民のセルフメディケーションへの関心が高まり地域における健康サポートの拠点として保険薬局・薬剤師に求められる役割はますます重要となっているといった背景を踏まえ、薬局・薬剤師によるセルフメディケーション支援の実態を定量・定性の両面から把握することを目的として調査を実施した。

 調査の結果、保険薬局における一般用医薬品及び要指導医薬品の現在の平均取扱品目数は73.9品目だった。その一方で、1年以上販売実績のない、いわゆるデッドストック品目が平均22.1品目にのぼる実態も明らかとなった。
 特に、地域支援体制加算を届出している薬局においてデッドストック品目数は多い傾向がみられたとする。また、処方せん受付回数が少ない薬局では取扱品目数も少ない傾向にあり、狭小な薬局における陳列・備蓄スペースの課題も推察されたと指摘している。

 地域支援体制加算の届出薬局等に求められる「基本的な48薬効群」においては、薬効群によって販売実績に大きな差があった。2025年7月の1カ月間で販売実績があった割合が30%を超えたのは、加算届出薬局全体ではわずか3カテゴリーに留まった。これはドラッグストア併設薬局においても同様であり、半数以上の分類においてニーズが乏しい実態が見えたと指摘。

 協会では、「今回の調査結果は多くの薬局が販売実態と乖離した在庫を抱える現状を明確に示した」とし、「患者や顧客の求めに応じて、たとえ備蓄していない医薬品であっても受注販売や他薬局・店舗販売業の紹介等を通じて速やかな入手方法を提案することは、薬局の重要な責務である」としつつも、この責務を前提としたうえで、実効性の乏しい「48薬効群の一律備蓄」から、「地域医療のニーズや、薬剤師の専門的な知見に基づき推奨する品目を備蓄する」という、より柔軟で実効性の高い仕組みへの転換が必要であるとの見解を示した。

 協会では、今回の報告書を通じて、関係各所と連携し、制度提言と実効的な支援の実現に取り組んでいく方針。

 なお、調査は「保険調剤業務を取り扱う薬局として1年以上、運営している薬局の管理薬剤師 1薬局 1回答」で、オンラインWEBで実施。回答期間は2025年8月14日(木)~2025年9月17日(水)。回答数は3380薬局。

出典:一般社団法人 日本保険薬局協会(薬局機能創造委員会)
「一般用医薬品等の取扱いに係る調査報告書」

この記事のライター

最新の投稿


【令和8年度調剤報酬改定】施設基準届出チェック/6月1日期限は11項目

【令和8年度調剤報酬改定】施設基準届出チェック/6月1日期限は11項目

【2026.04.21配信】厚生労働省は4月20日、「令和8年度診療報酬改定に係る施設基準届出チェックリスト」を発出した。令和8年6月1日が届出期限となっているのは11項目。


【東京都】健康食品試買調査で6製品から医薬品成分/医師・薬剤師への相談啓発

【東京都】健康食品試買調査で6製品から医薬品成分/医師・薬剤師への相談啓発

【2026.04.21配信】東京都は3月23日に「令和7年度健康食品試買調査結果」を公表した。都が購入した健康食品の94%(125製品中118製品)に不適正な表示、広告を発見した。都では健康食品の利用について医師や薬剤師に伝えてほしいと訴えている。


注目集まる日薬の生涯学習「JPALS」/服用薬剤調整支援2の算定要件で

注目集まる日薬の生涯学習「JPALS」/服用薬剤調整支援2の算定要件で

【2026.04.20配信】日本薬剤師会(日薬)が2012年から直接手掛けている生涯学習支援システム「JPALS」(ジェイパルス)をご存知だろうか。令和8年度調剤報酬改定で見直された「服用薬剤調整支援料2」の算定要件に関連することになったことで、最近、改めて注目が集まっている。


【第一三共】第一三共ヘルスケアの株式をサントリーHDヘ譲渡/譲渡契約締結を公表

【第一三共】第一三共ヘルスケアの株式をサントリーHDヘ譲渡/譲渡契約締結を公表

【2026.04.15配信】第一三共株式会社(本社:東京都中央区)は、連結子会社である第一三共ヘルスケア株式会社(本社:東京都中央区、以下「DSHC」)の株式の全てをサントリーホールディングス株式会社(本社:大阪市北区、以下「サントリーHD」)に譲渡することを合意し、サントリーHD との間で株式譲渡契約を締結したと公表した。


【調剤外部委託】範囲は「一包化した薬剤と同一時点での服薬の薬剤」含める/厚労省方針

【調剤外部委託】範囲は「一包化した薬剤と同一時点での服薬の薬剤」含める/厚労省方針

【2026.04.15配信】厚生労働省は4月15日、「薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会」を開き、調剤業務の一部外部委託の範囲に関して、「一包化した薬剤と同一時点での服薬を前提とした他の薬剤を組み合わせる作業」について含める方針を示した。


ランキング


>>総合人気ランキング