【令和7年度薬価改定骨子】事務局追加説明②/前回改定対象品目は69%のところ、今回は53%見込む

【令和7年度薬価改定骨子】事務局追加説明②/前回改定対象品目は69%のところ、今回は53%見込む

【2024.12.20配信】厚生労働省は12月20日11時から中央社会保険医療協議会薬価専門部会を開き、「令和7年度薬価改定の骨子(たたき台)」を示した。ペーパー記載事項に加えて、事務局は口頭で追加情報を説明した。


 事務局は新たに提出した参考資料「薬-1-参考」について説明した。

 「こちらについては関連する薬価改定のルールの資料を添付しております。8ページをご覧ください。これまでの資料から追加したもののご説明を簡単にさせて頂ければと思います。

 8ページにつきましては具体的には今回の改定の範囲をカテゴリー別の品目数の概数を示したものでございます。過去2回の中間年改定では、いずれも改定の対象が全体の約69%でございましたが、今回は53%と見込んでおります。

 また18ページ「安定確保医薬品のカテゴリAに該当する21成分のリスト」、19ページにつきましては同カテゴリーBの成分、29成分。それから21ページには「大臣要請品目一覧」を示しております。いずれもこれらの中から不採算再算定の要望があるようなものをまずは対象としてはどうかと考えております。説明を資料の説明は以上となりますが、本日はこの骨子のたたき台でまとめている内容についてご意見をいただき、本日の議論を踏まえて最終的には令和7年度薬価改定の骨子案をまとめていきたいと考えているところでございます」。

 なお、事務局は最低薬価の引き上げの具体的な内容には触れなかった。

この記事のライター

最新の投稿


【敷地内薬局】日医委員、診療所除外規定「削除も含めて検討すべき」/中医協

【敷地内薬局】日医委員、診療所除外規定「削除も含めて検討すべき」/中医協

【2025.10.24配信】厚生労働省は10月24日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「敷地内薬局」を個別事項として議論した。敷地内薬局を巡っては、令和2年度診療報酬改定において従来から存在する医療モールへの配慮として、「ただし、当該保険薬局の所在する建物内に診療所が所在している場合を除く」という「ただし書き」で除外規定が設けられていた。しかし昨今、特別な関係のある病院の敷地内にある保険薬局の同一建物に、別途診療所を誘致することで、ただし書きにより、特別調剤基本料Aの対象となることを回避する薬局事例などが問題になっていた。この問題に関連し、日本医師会委員は「ただし書きの削除も含めて検討すべき」と述べた。


【敷地内薬局】日薬「グループ減算含め検討を」/中医協

【敷地内薬局】日薬「グループ減算含め検討を」/中医協

【2025.10.24配信】厚生労働省は10月24日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「敷地内薬局」を個別事項として議論した。この中で日本薬剤師会(日薬)副会長の森昌平氏は前回改定で答申書付帯意見に落ち着いた敷地内薬局の“グループ減算”について、「敷地内薬局問題の改善が見えないのであればこのグループ減算も含め、あらゆる措置を引き続き検討していく必要があると考える」と述べた。


【日本保険薬局協会】“48薬効”、一定販売実績は3カテゴリーのみ/調査公表

【日本保険薬局協会】“48薬効”、一定販売実績は3カテゴリーのみ/調査公表

【2025.10.23配信】日本保険薬局協会は10月23日、定例会見を開き、「一般用医薬品等の取扱いに係る調査報告書」を公表した。それによると、地域支援体制加算の届出薬局等に求められる「基本的な48薬効群」に関して、1カ月間で販売実績があった割合が30%を超えたのはわずか3カテゴリーに留まったとした。協会では「一律的な備蓄」から、「地域医療のニーズや、薬剤師の専門的な知見に基づき推奨する品目を備蓄する」という、柔軟な仕組みを求めたい考え。


【日本保険薬局協会】「獣医療薬学研修」を開催/東京薬科大学と協力した研究で

【日本保険薬局協会】「獣医療薬学研修」を開催/東京薬科大学と協力した研究で

【2025.10.23配信】日本保険薬局協会は10月23日に定例会見を開き、獣医療薬学研修を開催することを説明した。


【日本病院薬剤師会】高市政権に「期待」

【日本病院薬剤師会】高市政権に「期待」

【2025.10.22配信】日本病院薬剤師会は10月22日に定例会見を開き、高市政権に関して「期待している」とコメントした。


ランキング


>>総合人気ランキング