【日本保険薬局協会】一定基準の薬局整備、「薬剤師2人以上が必要」が示唆/協会調査

【日本保険薬局協会】一定基準の薬局整備、「薬剤師2人以上が必要」が示唆/協会調査

【2024.10.24配信】日本保険薬局協会は10月24日に定例会見を開き、「管理薬剤師アンケート報告書その2ー地域の医薬品供給拠点としての体制に係る実態ー ーかかりつけ職能発揮の実態ー」を報告した。


 調査は日本保険薬局協会会員薬局の管理薬剤師を対象に行い、オンラインWEB調査で1薬局1回答とした。回答期間は2024年7月22日(月)~9月6日(金)、回答数は5982薬局(31.3%)。

 地域の医薬品供給拠点として、一定基準を満たした薬局を評価する地域支援体制加算の各要件を満たしている薬局の割合は、認定薬局及び健康サポート薬局において有意に高い結果となった。

 一方で、薬剤師配属数が2人未満の薬局ではすべての要件において有意に低い結果となり、求められる一定基準の体制を整備するうえで、薬剤師2人以上の人員体制が必要となる状況が示唆されたとしている。

 また、実績要件の一つである「夜間・休日等の対応実績(処方箋1万枚当たり年間400回以上)」を満たす薬局は37.3%であり、地域連携薬局でも40.9%と、その差は小さく、薬局 が所在する環境に左右される状況が推察できるともした。

 

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