【日本調剤】ツクイのデイサービスでオンライン服薬指導サービスを提供開始 

【日本調剤】ツクイのデイサービスでオンライン服薬指導サービスを提供開始 

【2023.01.18配信】日本調剤株式会社は、株式会社ツクイ(本社:神奈川県横浜市、 代表取締役社長 高畠 毅氏)のデイサービス利用者に対し、 日本調剤オンライン薬局サービス「NiCOMS(ニコムス、 以下「NiCOMS」)」を用いたオンライン服薬指導サービスを2023年3月より11カ所で提供開始すると発表した。


日本調剤「デイサービスご利用者の服薬管理・服薬適正化で在宅生活を支える」

 同サービスを通じて、ツクイのデイサービス利用者がデイサービス利用前後の時間に「NiCOMS」を活用することで、オンライン服薬指導から処方薬の受け取りまでが可能となるとする。
 デイサービスでは、スタッフによるタブレットの操作サポートや、利用者の同意の上で、ケアマネジャー、介護スタッフ、看護師などの専門職がオンライン服薬指導に同席し、薬剤師と連携することで、高齢者の服薬管理や服薬適正化などに生かしていくことを想定している。

 同サービスは2023年3月に11カ所で提供を開始後、随時提供事業所を増やしていく予定。
 日本調剤とツクイでは、デイサービスと調剤薬局の新たな役割を見いだし、高齢者の在宅生活の延伸と、介護・医療のDX化を目指していくとしている。

 日本調剤とツクイが要支援から要介護までの高齢者65名を対象に行ったアンケートによると、約8割の人が月に1回以上通院および処方薬の受け取りをしており、受け取り方法については約7割が家族やヘルパーのサポートを得ているということが分かった。また、ケアマネジャー1人が担当している高齢者の平均人数27.6人中、約3分の1の9.3人が「薬を飲んだことを忘れてしまう」「飲み忘れや飲み残しによる残薬が常にある」などの服薬に関する課題を抱えているというデータもあるとする。

 独居世帯や高齢者世帯が増加する中で、適切な服薬管理や服薬適正化が高齢者の在宅生活の延伸につながるものと考え、2022年8月より2カ所の薬局とデイサービスで3カ月の実証を行っていた。
 実証内容は以下の通り。
・ 実証期間:2022年8月1日~11月30日
・ 対象デイサービス:ツクイ小平花小金井、ツクイ横浜中田
・ 対象薬局:日本調剤 花小金井北口薬局(東京都小平市)、日本調剤 泉山手台薬局(神奈川県横浜市)
・ 実証後のヒアリング結果
 「ケアマネジャー、ご家族が半日かけて関わっていたものが、予約のため待たずに対応できた」
 「ご自身の服薬状況を正しく伝えることができず、介護スタッフによって伝えることができた」
 「ケアマネジャーより在宅にて飲み忘れが増えたことを伝え、一包化し日付を付けることで服薬状況の改善につなげられた」

この記事のライター

関連する投稿


【日本調剤】三津原博氏が代表取締役会長に就任

【日本調剤】三津原博氏が代表取締役会長に就任

【2024.06.25配信】日本調剤は6月25日、同日開催の取締役会において代表取締役の異動等を公表した。


【日本調剤】「調剤業務の一部委託」特区事業に届け出を決定

【日本調剤】「調剤業務の一部委託」特区事業に届け出を決定

【2024.06.07配信】日本調剤は、令和 6 年 6 月 4 日に国家戦略特区諮問会議にて、大阪市全域の国家戦略特別区域において「調剤業務の一部外部委託」実施に向けた届け出を行うことを決定した。


【日本調剤】三津原社長が退任/「健康上の理由」/後任は笠井常務

【日本調剤】三津原社長が退任/「健康上の理由」/後任は笠井常務

【2024.04.30配信】日本調剤は4月30日開催の取締役会で、「代表取締役の異動及び取締役・執行役員に対する業務委嘱事項の変更」について決議したと公表した。


【日本調剤】自社OTC医薬品シリーズに総合風邪薬を追加/「トピックスーパー風邪薬」

【日本調剤】自社OTC医薬品シリーズに総合風邪薬を追加/「トピックスーパー風邪薬」

【2023.12.04配信】日本調剤はこのほど、税込550円均一の同社OTC医薬品プライベートブランド『5COINS PHARMA』の新商品として、「トピックスーパー風邪薬」を追加した。12月4日よりヘルスケア通販サイト「日本調剤オンラインストア」(https://store.nicho.co.jp/)において、12月15日より全国の日本調剤の店舗と同社グループ以外の一部薬局において販売する。


【日本調剤】企業でのオンライン栄養相談を開始/自社オンライン服薬指導システム「NiCOMS」の活用で

【日本調剤】企業でのオンライン栄養相談を開始/自社オンライン服薬指導システム「NiCOMS」の活用で

【2023.11.07配信】日本調剤(本社所在地:東京都千代田区丸の内、代表取締役社長:三津原 庸介氏)は、企業でのオンライン栄養相談を開始したと公表した。株式会社STAYGOLD(本社所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:柏村 淳司氏)の社員が対象。日本調剤独自開発のオンライン服薬指導システム「NiCOMS(ニコムス)」を活用する。


最新の投稿


【大木ヘルスケアHD】“推し活”キーに医薬品需要に気付き/目薬や喉ケア/秋冬商品提案で

【大木ヘルスケアHD】“推し活”キーに医薬品需要に気付き/目薬や喉ケア/秋冬商品提案で

【2025.06.15配信】ヘルスケア卸大手の大木ヘルスケアホールディングスは6月11日に、事業部説明会を開催した。来る6月17日(火)~6月18日(水)にTRC 東京流通センターで開く「2025OHKI秋冬用カテゴリー提案商談会2025 年 OHKI 秋冬用カテゴリー提案商談会」の事前説明会の位置付け。OTC医薬品に関しては、“推し活”市場の拡大を背景に、“推し活”をきっかけに需要に気付きを与える提案を実施することを説明した。


【骨太方針_閣議決定】「高齢化の伸び」に経済・物価動向の増加分を加算

【骨太方針_閣議決定】「高齢化の伸び」に経済・物価動向の増加分を加算

【2025.06.13配信】政府は6月13日、「経済財政運営と改革の基本方針 2025」、いわゆる骨太方針を閣議決定した。医療・介護に関連しては、「高齢化による増加分に相当する伸びにこうした経済・物価動向等を踏まえた対応に相当する増加分を加算する」と記載した。これまでは、社会保障関係費の伸びを高齢化の範囲内に抑える方針がとられてきた。薬剤師で参議院議員の神谷政幸氏はXで「税収増を踏まえた経営の安定化や確実な賃上げに繋がる対応がついに反映」と投稿。医療介護業界の声が届いたとの考えを示唆した。


【奈良県薬剤師会】「健康ハートの日 2025」に協賛/気になる“nara”測ろう血圧ポスター作成

【奈良県薬剤師会】「健康ハートの日 2025」に協賛/気になる“nara”測ろう血圧ポスター作成

【2025.06.12配信】奈良県薬剤師会(後岡伸爾会長)は、「健康ハートの日 2025」に協賛する。


【マイナ保険証】活用で「多重受診・過剰処方」発見効果/日本保険薬局協会調査

【マイナ保険証】活用で「多重受診・過剰処方」発見効果/日本保険薬局協会調査

【2025.06.12配信】日本保険薬局協会は6月12日に定例会見を開き、「保険薬局における医療DX活用と業務貢献等の実態調査」の結果を説明した。「多重受診・過剰処方」の発見など効果がみられた。


【日本医師会】自公維3党合意に見解公表/病床削減と医療DXに「総論賛同」

【日本医師会】自公維3党合意に見解公表/病床削減と医療DXに「総論賛同」

【2025.06.10配信】日本医師会は6月9日、自由民主党、公明党、日本維新の会の3党合意についての見解を公表した。