【第108回薬剤師国家試験の施行】試験日決定! 薬学生、受験生へのメッセージ/出題委員を分析

【第108回薬剤師国家試験の施行】試験日決定! 薬学生、受験生へのメッセージ/出題委員を分析

【2022.09.02配信】厚生労働省は8月31日、第108回薬剤師国家試験の施行を告知し、試験日が令和5年2月18日(土曜日)及び 同月19日(日曜日)であることを公表した。当メディアでは、薬剤師国家試験予備校を運営する株式会社Medisere(メディセレ)社長の児島惠美子氏に薬学生、受験生へのメッセージを寄稿いただいた。発表された出題委員の総勢84人では、うち新任20人と新任が多め(昨年度17人)で、特に薬理・治療・実務に新任が多いと分析している。


 こんにちは。メディセレのしゃっちょう児島惠美子です。

 第108回薬剤師国家試験の日程が2月18日(土)・19日(日)と発表されました。
 いよいよ本格的に勉強計画を立てなければいけません。

 出題委員も発表されました(https://www.medisere.co.jp/yakuzaishi_kakko/108_shikeniin/)。

 総勢84人。うち新任20人と新任が多め(昨年度17人)で、特に薬理・治療・実務に新任が多いです。

 一方で、衛生は新任の出題委員はゼロです。
 変わらずに大切な事と進歩する医療の融合が国家試験ですので、出題委員の変遷でもそれが感じられます。


 それらを踏まえて、第108回国試受験生が必ず押さえないといけないことは、過去問最低5年分(出題委員は任期5年)です。これで『変わらずに大切な事』を学びましょう。

 出題委員からのメッセージを受け取りましょう。特に今回、衛生は去年の問題分析をしましょう。

 なにより国試合格戦略は『正答率60%以上の問題を確実に取る事』です。メディセレ自己採点分析結果を見ると、毎年合格ラインより正答率60%以上の問題の方が多いです。
 ゆえに、知識の沼にはまって、難しい問題に時間を割くのではなく、難しくない問題を落とさない事が必勝法です。

 どの科目もまんべんなく取れる事が理想です。穴を作らない事です。

 その為に使うツールは模試です。模試で自分の穴(弱点)を見つけて、そこを埋める勉強をすることです。
 更に問題ごとの正答率を見て、みんなが正解して自分が間違えている問題を抽出しましょう。それこそがあなたがやるべき所です。

 何点とったかよりも正答率が高いのに自分は間違えた問題数を減らす事が大切だったりします。また同じ予備校の模試を何度も受けるより、違う予備校の模試も受けて、違う視点からのチェックが大切です。出題委員も視点が違うのですから。

 今はまだいくらでも間違えてよいですよ。間違いから学びましょう!本番で合格ラインを超えればよいのですから。
今、間違えてラッキーと思い、確実な知識を増やしていきましょう。

株式会社Medisere(メディセレ) 代表取締役社長 児島惠美子氏

この記事のライター

最新の投稿


【医薬品制度部会】認定薬局、「医療制度に組み込む方がいい」/希少疾病の認定薬局の提案も/委員から

【医薬品制度部会】認定薬局、「医療制度に組み込む方がいい」/希少疾病の認定薬局の提案も/委員から

【2024.04.18配信】厚生労働省は4月18日、「令和6年度第1回 厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会」を開催した。


【医薬品制度部会】日薬、フォローアップの重要性指摘/厚労省「GL作成中」

【医薬品制度部会】日薬、フォローアップの重要性指摘/厚労省「GL作成中」

【2024.04.18配信】厚生労働省は4月18日、「令和6年度第1回 厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会」を開催した。


【ウエルシアHD】池野隆光氏が会長兼社長に就任

【ウエルシアHD】池野隆光氏が会長兼社長に就任

【2024.04.18配信】ウエルシアホールディングスは4月18日、「代表取締役社長選任に関するお知らせ」を公表した。


速報【アイン敷地内薬局めぐる裁判で地裁有罪判決】藤井被告懲役1年・執行猶予3年、新山・酒井両被告懲役6か月・執行猶予2年

速報【アイン敷地内薬局めぐる裁判で地裁有罪判決】藤井被告懲役1年・執行猶予3年、新山・酒井両被告懲役6か月・執行猶予2年

【2024.04.18配信】KKR札幌医療センターの敷地内薬局の整備を巡り、公契約関係競売入札妨害の罪に問われたアインファーマシーズ元代表取締役社長・酒井雅人被告、同社元取締役・新山典義被告、KKR札幌医療センター元事務部長・藤井浩之被告の判決公判が4月18日午前、札幌地裁で行われた。(ジャーナリスト・村上 和巳)


【八戸薬剤師会】調剤実績情報の共有サービスを開始へ/薬局間医薬品融通スムーズに

【八戸薬剤師会】調剤実績情報の共有サービスを開始へ/薬局間医薬品融通スムーズに

【2024.04.17配信】八戸薬剤師会(青森県)は4月17日の夜、八戸市内のホテルで「薬局会員間の調剤実績共有サービスの導入について」との説明会を会員薬局・薬剤師向けに開催した。同サービスは調剤実績情報を共有することで薬局間の医薬品融通をスムーズにすることを目的とするもの。同薬剤師会は会員薬局数149薬局だが、説明会には100名以上が参加し、関心の高さがうかがえた。


ランキング


>>総合人気ランキング