【寄稿】薬局のDX化はこんなところにも/日本コミュニティファーマシー協会 吉岡ゆうこ氏

【寄稿】薬局のDX化はこんなところにも/日本コミュニティファーマシー協会 吉岡ゆうこ氏


ヘルスリテラシーを高めるグッズ続々/薬剤師は教育現場への橋渡し役を

 薬局は地域住民のヘルスリテラシーを高めることも仕事のひとつです。
 最近ヘルスリテラシーを高めるグッズが色々と出てきていますので、ご紹介いたします。

実際にサンプルを見たり触ったりして学べるキット「ポケット避妊教室」

 5月に、「緊急避妊薬を薬局でプロジェクト」がクラウドファンディングで集めたお金で、「ポケット避妊教室」というグッズをつくり、これを使ってくれるところを募集しているという案内を会員の皆様にいたしました。

 私にはそれが届きました。

 海外で“Contraceptive Kit(避妊キット)”等と呼ばれ、活用されている資材を参考に、養護教諭や薬剤師、助産師、保健師、看護師などの支援者が生徒・相談者への個別指導や説明の際に、実際にサンプルを見たりさわったりして学べるキットとなっています。サンプル・見本と各内容物に対応した説明を中心に、避妊法、性暴力、性感染症、相談先・情報サイト等を掲載したカード型教材がセットになっています。
 これから活用方法を考えていかないといけないと思っています。

 一方、「ポケット避妊教室」がなくとも、上記のHPを見ていただくと、「もしものおまもり緊急避妊薬ガイド」のPDFダウンロードができたり、YouTubeの動画も載っています。6月4日に当協会が開催した「ネオプラスセミナー」においても、産婦人科医の柴田綾子先生が活用を紹介されていました。

 当協会会員でドイツで薬局を経営するアッセンハイマー慶子氏からも日本の性教育が遅れているとの指摘をいただいています。まずは、教員向けのセミナーを推進してはどうかとの提案を受けています。特に学校薬剤師の方には、このツールを学校にお薦めするその任を担っていただけたらと思います。それぞれの地域で皆さんの薬局の小さな活動が身を結んでくれたらと思います。

RAD-ARのアニメとゲームを取り入れた小学生向け資材「勇者ジョーザのお話 Medicine Quest」

 もうひとつは、RAD-AR(くすりの適正使用協議会)からお知らがありました。RAD-AR NEWSが先日届いたのですが、「新発想のくすり教育教材公開中」と載っていました。
 この資材は小学生向けのもので、アニメとゲームをとりいれたものです。名前は「勇者ジョーザのお話 Medicine Quest」。茨城県薬剤師会学校薬剤師部会と日本大学薬学部薬剤師教育センターとの共同制作で、魔王「病魔」にさらわれた姫を勇者ジョーザと3人の仲間たちが助けにいくストーリー。ミッションをクリアしていくなどゲーム性も高い中で、くすりについての正しい知識を実験動画やクイズを交えて学べるというものです。
https://www.rad-are.com/items/#close-modal

 YouTubeで公開されている動画やパワーポイント教材などを薬局のデジタルサイネージを用いて、来局される方に見てもらうのもひとつでしょう。

大腸癌の予防のためのゲームアプリ「うんコレ」

 
 2022年7月24日(日)11時50分~18時開かれる当協会のフォーラムでも、デジタルサイネージの会社も出展されます。
 最近は、アニメとゲームを取り入れたツールが数多く開発されています。同フォーラムでも、その一つである大腸癌の予防のためのゲームアプリ「うんコレ」についてお話をうかがいます。
 社員の健康のためにゲームアプリを用いている会社の方のお話もお聞きしまう。ゲーム感覚で、毎日少しずつでも点数を貯めていくことで、健康管理をしていこうとされています。そのアプリの名前も、ドラゴンクエストならぬ○○クエスト。くすり教育教材の名前もMedicine Questということで、あくなき探求が好まれるのでしょうか。

 第9回コミュニティファーマシーフォーラムは、WEB参加のお申込みは、7月21日(木)まで可能です。
 詳細・申し込みhttps://ja-cp.website/2022forum/

 今回のメインテーマは、「グレート・リセット~DXで可能となる多職種連携&未来の薬局~」です。
 近未来の『薬局の姿』を考えていきます。

この記事のライター

最新の投稿


【チェーンドラッグストア協会】調剤報酬改定で会見

【チェーンドラッグストア協会】調剤報酬改定で会見

【2026.02.23配信】日本チェーンドラッグストア協会は2月20日に会見を開き、「令和8年度調剤報酬改定に対する見解」を公表、説明した。


【日本保険薬局協会】調剤報酬改定で緊急要望

【日本保険薬局協会】調剤報酬改定で緊急要望

【2026.02.23配信】日本保険薬局協会は2月20日に会見を開き、「令和8年度改定の答申を踏まえた緊急要望書」を公表、説明した。「集中率カウント変更」に対して激変緩和措置を強く要望。また、「門前薬局等立地依存減算」の導入に対し、「断固反対」としている。


【コミュニティファーマシー協会】ドイツ薬局視察旅行の参加者を募集

【コミュニティファーマシー協会】ドイツ薬局視察旅行の参加者を募集

【2026.02.22配信】 日本コミュニティファーマシー協会はドイツの薬局を視察する旅行参加者を募集する。 旅行期間は2026年6月8日(月)〜6月13日(土)まで4泊6日。申し込み締切は、2026年3月5日(木)。


【大木ヘルスケアHD】アフターピルの情報「しっかり届ける」/慎重な対応強調

【大木ヘルスケアHD】アフターピルの情報「しっかり届ける」/慎重な対応強調

【2026.02.13配信】ヘルスケア卸大手の大木ヘルスケアホールディングス(代表取締役社長:松井秀正氏)は2月13日にメディア向け説明会を開いた。その中で、アフターピルの情報提供について触れ、慎重な対応を強調。ただ、メーカー資材を中心として「必要な時に必要な情報を届けられるようにすることも仕事」とし、取り組んでいることを説明した。


【答申】新・地域支援加算、おおむね3点減点か

【答申】新・地域支援加算、おおむね3点減点か

【2026.02.13配信】厚生労働省は2月13日に中央社会保険医療協議会総会を開き、令和8年度診療報酬改定について答申した。後発薬調剤体制や供給体制、地域支援の要件を求める「地域支援・医薬品供給対応体制加算」はこれら要件の旧来の点数の合算から考えると3点の減点ともいえる。