AJD本部長の平野健二氏は、3月15日に開かれた内閣府規制改革推進会議「第4回医療・介護・感染症対策ワーキンググループ」(WG)にも出席し、アメリカの調剤工場の現状などについて説明していた。WGの議題に「調剤の外部委託」もテーマになっていた。
平野氏はAJDでは10年前からアメリカへの研修を実施していると説明。
「外部委託、メールオーダー、こういったものはスピードの問題こそあれ、とまることはない」との見方を示した。
加えてリフィル処方箋導入にも触れ、「調剤のあり方や薬剤師の役割が変わる」と指摘。現在、同社で40%程度という「治療継続率」について、薬剤師が責任を明確に持つ必要があるとした。Do処方だけでなく、処方提案することなどを通して薬物治療の責任者としての役割を果たす必要があるとした。
また、薬局やドラッグストアの経営も変わるとの見方を示し、「選ばれた薬局には面処方がくる。これはかかりつけの推進になる」と語った。
アメリカでは薬剤師は医薬品をつくって渡す役割ではなく、副作用チェックなどの役割を果たし、「Pharmacy With No medicine」なども登場していることを説明した。
AJDではこうした変化を受けて、2030年のあり方を検討する「PROJECT2030」、半径500mの商圏設定で1店舗10億円の年商のフォーマットを研究する「ビリオネアプロジェクト」などを推進しているという。
「デジタル武装」についても省力化だけを目的とするのではなく、店舗をリアルメディアとし、相互補完していくことが必要になるという。
変わっていくボランタリーチェーンの役割についても、前述したようなチェーンフォーマットの提案のほか、加盟社のデータ解析によって加盟社個々への改善提案などに広がっていると指摘した。
現在、加盟社のデータ解析については、16社583店舗のデータを「預かっている」とし、他社との差などから改善提案ができるとした。また、システムの検討や推奨、メーカーの営業代行機能も果たせるとした。
平野本部長は、「ともすると、われわれは今ある姿の維持しようとする。それは生活者を無視することになりかねない。次の革新は自らの姿を否定することも含めて、どう変わらなければいけないか、真剣に考えていく」と述べた。
【AJD平野健二本部長】「外部委託の流れとまらない」全国大会で挨拶
【2022.05.11配信】オールジャパンドラッグチェーン(AJD)は5月11日、福岡県北九州市内のホテルで「AJDチェーン全国大会2022」を開催した。冒頭、挨拶したAJD本部長の平野健二氏(サンキュードラッグ社長)は、調剤の外部委託などの規制改革について「流れはとまらない」との見方を示した。また、人口減少やデジタル化が進む中で、薬局やドラッグストアの経営のあり方が変わっていくとして、ボランタリーチェーンの役割もそれに伴いチェーンフォーマットの提案やデータ解析による加盟社個々への改善提案などに広がっていると指摘した。
最新の投稿
【薬局の倒産】2年連続で最多更新、8割が小規模/帝国データバンク
【2026.04.13配信】株式会社帝国データバンクは「調剤薬局」の倒産発生状況について調査・分析を行った。それによると、2025年度に発生した「調剤薬局」の倒産(負債1000万円以上、法的整理)は30件にのぼった。前年度の29件を上回り、2年連続で最多を更新した。このうち8割超が資本金1000万円未満と小規模。特に、大手ドラッグストアの進出や、近隣の病院・クリニックの閉院といった影響を強く受けた「門前型」の調剤薬局で苦境が鮮明となっているという。
【日本保険薬局協会】「薬局・薬剤師ビジョン 2040」策定・公表
【2026.04.09配信】日本保険薬局協会は4月9日、定例会見を開いた。この中で、「薬局・薬剤師ビジョン 2040」を策定したことを報告した。
【医療機関等経営状況】臨時調査実施へ/令和9年度診療報酬制度の調整で
【2026.04.08配信】厚生労働省は4月8日に中央社会保険医療協議会(中医協)を開いた。この中で「令和8年度医療機関等の経営状況に係る臨時調査」の実施について提案した。
【東京都薬剤師会】JACDS・NPhAと医薬品提供体制強化事業で連携
【2026.04.03配信】東京都薬剤師会は4月3日、定例会見を開いた。この中で、医薬品提供体制強化事業において日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)および日本保険薬局協会(NPhA)と連携することを説明した。
【東京都薬剤師会】学校薬剤師向け資材作成/薬物乱用防止講習会用
【2026.04.03配信】東京都薬剤師会は4月3日、定例会見を開き、学校薬剤師向けに薬物乱用防止講習会用資材を作成したことを報告した。