【第2四半期決算】ウエルシアHD/売上+6.6%、営業利益−14.1%/食品でコロナ特需の反動減

【第2四半期決算】ウエルシアHD/売上+6.6%、営業利益−14.1%/食品でコロナ特需の反動減

【2021.10.08配信】ウエルシアホールディングスは2022年2月期第2四半期の連結業績を公表した。それによると、前年同期比は売上+6.6%、営業利益−14.1%などだった。


調剤は前年同期比116.2%と引き続き好調な伸び

 ウエルシアホールディングスの2022年2月期第2四半期の連結業績(2021年3月1日~2021年8月31日)は売上高5082億9500万円(前年同四半期比6.6%増)、営業利益227億3500
万円(同14.1%減)、経常利益251億4500万円(同9.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益155億2700万円(同10.3%減)だった。

 当第2四半期連結累計期間(2021年3月1日~2021年8月31日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響のなか、持ち直しの動きは続いているものの、依然として厳しい状況が続いている。また、ワクチンの接種が進んでいるなかでも感染症再拡大による下振れリスクもあり、いまだ収束は見通せず先行きは不透明な状況にある。

 同社グループが主に事業を行うドラッグストア業界においては、大手同士等の業界再編や異業種を含む競争が激化している。また、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、感染症対策商品や外出自粛による食品等の需要が高まったものの、テレワークの継続や定着等によるメイク需要の落ち込み、マスクや手洗い等の習慣化による感冒等の減少、医療機関への受診抑制等の影響が続いている。

 このような状況において、同社グループは、引き続き感染防止策や衛生管理対策を講じながら営業を継続し商品供給及びサービスの提供に努めた。物販売上については、化粧品部門がコロナ以前の状況には戻らず、また食品部門は前期の特需の反動があった。調剤売上については、薬価改定の影響があったものの、調剤併設店舗数の増加(当第2四半期末現在1747店舗)等により処方箋受付枚数が増加した。
 販管費については、店舗人時数管理の徹底や自動発注等の推進による店舗業務の効率化を推し進めるとともに、調剤が併設されていない既存店への調剤併設を行い調剤業務の平準化を図るなど、人件費を中心に適正化に努めた。

 M&Aでは、同社の子会社であるウエルシア薬局株式会社を存続会社として、2021年3月1日付で、愛媛県を中心に四国エリアで調剤事業を展開する当社完全子会社の株式会社ネオファルマー及び株式会社サミットを吸収合併し、事業の効率化を進めた。

 出店と閉店については、グループ全体で82店舗の出店と13店舗の閉店を実施し、当第2四半期末の当社グループの店舗数は2287店舗となった。
 
 事業会社別の店舗状況は以下の通り。

 また、品目別売上高は、下記の通り。
 これまで伸長率の高かった食品が前年同期比102.8%と鈍化している一方、調剤は同116.2%と引き続き好調な伸びを示している。

この記事のライター

関連する投稿


【ウエルシアHD】池野隆光代表取締役が退任

【ウエルシアHD】池野隆光代表取締役が退任

【2025.04.18配信】ウエルシアホールディングス株式会社は4月18日、代表取締役の異動(退任)に関するお知らせを公表した。


【ウエルシアHD】調剤粗利、0.1ポイント減の37.7%/2025年2月期

【ウエルシアHD】調剤粗利、0.1ポイント減の37.7%/2025年2月期

【2025.04.14配信】ウエルシアホールディングスは4月14日、2025年2月期の決算説明会を開催した。


【ウエルシアHD】ププレひまわりの社長に畑和彦氏(現・ウエルシアHD執行役員)

【ウエルシアHD】ププレひまわりの社長に畑和彦氏(現・ウエルシアHD執行役員)

【2025.02.25配信】ウエルシアホールディングスは2月21日、同社連結子会社の株式会社ププレひまわりが同日開催の臨時株主総会および取締役会において、代表取締役の異動を決議したと公表した。


【ウエルシアHD】とをしや薬局(長野県)がグループ入り

【ウエルシアHD】とをしや薬局(長野県)がグループ入り

【2024.06.03配信】ウエルシアホールディングスは6月3日、株式会社とをしや薬局がウエルシアグループの一員に参加したと公表した。


【ウエルシアHD】桐澤英明執行役員が社長に就任へ

【ウエルシアHD】桐澤英明執行役員が社長に就任へ

【2024.05.21配信】ウエルシアホールディングスは5月21日開催の取締役会において、代表取締役等の人事案について内定した。5月28日に開催予定の定時株主総会後の取締役会にて正式決定する。


最新の投稿


【ジェネリック学会OTC分科会】生活習慣病薬のスイッチOTC化の推進で提言書公表

【ジェネリック学会OTC分科会】生活習慣病薬のスイッチOTC化の推進で提言書公表

【2025.10.13配信】日本ジェネリック・バイオシミラー学会のOTC医薬品分科会(分科会⾧・武藤正樹氏)はこのほど、活習慣病薬のスイッチOTC化の推進で提言書を公表した。10月11日に盛岡市で開催された「日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会 第19回学術総会」「OTC医薬品分科会」のシンポジウムの場で示したもの。シンポジウムは日本OTC医薬品協会当の共催。


【日本薬剤師会】地域連携薬局「基本的な考え方」で質疑/奈良県薬・後岡会長

【日本薬剤師会】地域連携薬局「基本的な考え方」で質疑/奈良県薬・後岡会長

【2025.10.11配信】日本薬剤師会は10月11日、都道府県会長協議会を開催。質疑の中で地域連携薬局の「基本的考え方」について質問が出た。奈良県薬剤師会会長の後岡伸爾氏が質問した。


【日本薬剤師会】高市新総裁誕生にコメント/岩月会長

【日本薬剤師会】高市新総裁誕生にコメント/岩月会長

【2025.10.08配信】日本薬剤師会は10月8日に会見を開いた。この中で自民党新総裁に高市早苗氏が就任したことについてコメントした。


【日薬】医薬品情報共有「N-Bridge」運用開始/薬剤師会に対しては従来のFAXコーナーから切り替え

【日薬】医薬品情報共有「N-Bridge」運用開始/薬剤師会に対しては従来のFAXコーナーから切り替え

【2025.10.08配信】日本薬剤師会は10月8日に定例会見を開き、医薬品情報共有機能を含めた薬局DX基盤サービス「N-Bridge」の運用を開始すると説明した。薬局に対しては、電子お薬手帳・処方箋受付・医薬品情報共有・医薬品発注等の機能を統合したシステムを提供する。電子お薬手帳システム等を続合し、各都道府県・地域・支部 薬剤師会に対して従来のFAXコーナーから切り替えを行う見込み。


【エフィエント錠】PTPシートのGS1コード誤表示/第一三共

【エフィエント錠】PTPシートのGS1コード誤表示/第一三共

【2025.09.30配信】このほど、抗血小板剤「エフィエント錠3.75㎎」のPTPシートに印字されたGS1コード(調剤包装単位コード)に誤りがあったとして、製造販売元の第一三共より報告がされている。それを受け、日本薬剤師会でも注意喚起の文書を発出した。