署名はオンライン署名サイトChange.orgで行われていた。
4月23日から3週間あまりで2万4000筆以上が集まっていた。
5月17日午前に、発起人の八重樫牧人氏と渡部一宏氏(昭和薬科大学教授)が内閣府の河野太郎国務大臣室を訪問し、オンライン署名2万4259筆のデータが入ったUSBを大臣に手渡した。
八重樫氏側からはキャンペーンを始めた経緯を説明。また、薬剤師は十分、ワクチン接種ができるとの考えを伝えた。
「薬剤師は薬学部で6年制の教育をうけ、注射のミキシング手技の実習に加え注射手技教育シュミレーター(マネキン)等でフィジカルアセスメント実習をしている大学も多く、注射器・バイアルの扱いも慣れており、すでにコロナワクチン分注調製作業では各施設や自治体で大いに貢献していますが、注射もできるようになったほうが更に貢献できる」と渡部氏が説明した。
河野大臣からは「ワクチンの打ち手がまだ十分ではないとの声があり困っている」、「ワクチンの打ち手を探している」という主旨のコメントがあったという。
また、河野大臣から現状に関してたくさん質問があったことを受け、後日、追加資料を渡すことにしたという。
例えば、カナダの薬剤師が1日で、どのくらいの時間のワクチンのトレーニングを受ければ実際に接種できるのかや、英国で今回のコロナワクチンをボランティアが接種できるようになる資料など、海外におけるワクチンの接種の担い手に関する資料も提示する予定。
医療業界からも、日本薬剤師会や東京都薬剤師会、東京都医師会が本件に関して肯定的な意見を述べていることも伝えたという。
河野大臣から前向きに検討するとのコメントをもらったとした。
【サムネイル写真】河野太郎大臣、左手が八重樫牧人氏、中央が渡部一宏氏
キャンペーンは下記サイトで現在も進行中だ。
だれでも簡単に署名ができる。
「日本でも、薬剤師さんが新型コロナウイルスのワクチンを接種できるようにしよう!」http://chng.it/wgvmz7SPbp
八重樫 牧人氏は、米国で研修を受け米国内科・呼吸器内科・集中治療科専門医となり、海外の医療事情に詳しい。2013年に薬剤師さん向けの全国中継レクチャーの講師をした際に海外で薬剤師がワクチン接種の担い手となる等の幅広い活躍をしていることを知り、薬剤師の可能性に注目して、職場の薬剤師と様々なプロジェクトを行っている。
渡部 一宏氏は日本病院薬剤師会 江口記念がん優秀活動賞等を受賞した経歴があり、町田市薬剤師会「新型コロナウイルスワクチン集団接種訓練講習会」にも協力している。
【薬剤師をコロナワクチンの打ち手に】「河野大臣に要望提出の算段ついた」/署名活動展開の八重樫医師が会見
https://www.dgs-on-line.com/articles/919【2021.05.12配信】薬剤師を新型コロナワクチンの打ち手として認めることでワクチン接種の迅速化を求めた署名活動を展開している八重樫牧人氏(亀田総合病院総合内科部長)が5月12日に厚生労働記者会で会見を開いた。活動への理解を求めるとともに、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種担当の河野太郎大臣に要望書を提出する「算段がついた」として、近く提出の見込みであることを明かした。
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