【ココカラファイン】楽天の「新型コロナウイルス唾液PCR 検査キット」を提供開始

【ココカラファイン】楽天の「新型コロナウイルス唾液PCR 検査キット」を提供開始

【2021.04.16配信】ココカラファインは、楽天グループ株式会社が医療機関と提携し、タカラバイオと共同開発した唾液採取キットを用いる PCR検査である「新型コロナウイルス唾液 PCR 検査キット」を、関東地域を中心とするココカラファインの調剤薬局 52 店舗にて、4 月 15 日(木)より提供を開始した。


関東地域を中心とする 52 店舗の調剤薬局で

 今回のPCR 検査用キットは、楽天が2021 年 1 月より「楽天市場」内で提供していたもの。ココカラファインの調剤薬局へ展開することで、普段ネット通販に馴染みがない人にも提供し、自身の健康管理、または症状がない場合でも家族や他者への感染防止、ひいては社会的な感染拡大を幅広く抑え込むことを支援したい考え。

 ココカラファインは共通ポイントサービス「楽天ポイントカード」を各店舗へ導入しており 、楽天会員にとっても本 PCR検査用キットを買いやすい店舗と言える。関東地域で提供を開始、今後、感染状況や顧客からのニーズを鑑みながら、提供地域の拡大も検討する。

 ココカラファインで提供される同PCR 検査用キットは、検査方式として「通常方式」での提
供、希望小売価格が 9,878 円(税込)となり、「楽天市場」での提供内容と同様に、唾液採取容器および付属品一式、検査ラボ費用や配送費、結果通知等にかかるすべての費用を含んでいる。

 また、提携医療機関が検査実施を担当し、陽性結果の場合には当該提携医療機関が診断への移行(別費用)や、保健所への届け出の判断をするなど、感染リスクに備えたバックアップ体制を整備している。

 楽天とココカラファインは今後も、医療機関の支援を得ながら、医療機関の検査提供負担や二次感染のリスクを低減するとともに、個人の顧客の健康管理を支援し、感染拡大の抑制に貢献していきたいとしている。

 楽天の個人向けの本 PCR 検査用キットの詳細は下記プレスリリースで確認できる。
https://corp.rakuten.co.jp/news/press/2021/0128_03.html

 企業・団体向けにも提供を行っている。
https://corp.rakuten.co.jp/news/press/2020/1125_01.html

 ココカラファインが運営するドラッグストア・調剤薬局約 1,400 店舗にて、共通ポイントサービス「楽天ポイントカード」の提供を行っている。
https://corp.rakuten.co.jp/news/update/2019/1030_01.html

 なお、「楽天市場」で提供している本 PCR 検査用キットでは、「通常方式」に加え、4 検体を 1 度に混ぜて検査し、混ぜた検体が陰性の場合は 4 検体すべてを陰性と判断し、陽性検出の場合には
別途保存している 4 検体を再度個別に検査し陽性者を特定する「プーリング方式」も提供している。

  海外渡航先に応じた陰性証明書の発行、発行費用は提携医療機関の方針に準じる。公的医療保険の適用対象外。

 「新型コロナウイルス唾液 PCR 検査キット」は、楽天と、現在新型コロナウイルスの PCR 検査で広く使用されている試薬のひとつとなっている「SARS-CoV-2 Direct Detection RT-qPCR Kit」を製造しているタカラバイオが、同試薬仕様に合わせて「新型コロナウイルス不活化のための溶液」および「唾液採取容器および付属品」を共同開発し、楽天が提供する PCR 検査。新型コロナウイルスは、これまでになかった未知のウイルスのため、「不活化溶液」の開発においては、実際の新型コロナウイルス検体での確認が重要。そのため「不活化溶液」は、外部研究機関の協力のもと、新型コロナウイルス検体で感染力を失わせる働きをもつことの確認に成功した。このことにより、輸送および検査開始時の 2 次感染の危険性を下げることができる。また、本 PCR 検査用キットを用いた迅速検査法を開発し、100 例以上の唾液臨床検体を用いた検証を行った。一般的な検査法とされている PCR 法(感染研法)と、「不活化溶液」に入れた検体のダイレクト PCR 法の検査性能を比較し、高い陽性一致率を保持していることを確認している。迅速検査法は、「不活化溶液」に入れた検体のダイレクト PCR 法。

 PCR 検査試薬「SARS-CoV-2 Direct Detection RT-qPCR Kit」は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を検出するためのリアルタイム RT-PCR キットで研究用試薬。主な特性は、①RNA 精製は不要。唾液からの検出も対応、②ウイルスの 2 領域同時検出でより高感度かつ特異的に検出、③鋳型持込量が多く高感度に検出、④前処理から検出まで 1 時間以内、迅速に判定可能ーーなど。

この記事のライター

最新の投稿


【規制改革WG】事前処方・調剤の質疑への回答公表/在宅医療における円滑な薬物治療の提供で

【規制改革WG】事前処方・調剤の質疑への回答公表/在宅医療における円滑な薬物治療の提供で

【2025.05.01配信】規制改革推進会議「健康・医療・介護ワーキング・グループ(第5回)」が5月1日、開催された。その中で令和7年3月14日に開催された「第2回健康・医療・介護 WG」に関する委員・専門委員からの追加質疑・意見に対する厚生労働省の回答を公表した。


【東京都薬務課】健康食品試買調査結果、79%が違反/効能効果の標榜に販売店のチラシなども注意

【東京都薬務課】健康食品試買調査結果、79%が違反/効能効果の標榜に販売店のチラシなども注意

【2025.04.30配信】東京都薬務課は4月30日に定例会見を開き、都が毎年行っている健康食品試買調査の結果を説明した。124製品中、98製品、79%に不適正な表示、広告が発見されたという。医薬品的な効能効果の標榜を禁止している薬機法違反も多いが、景品表示法、食品表示法、特定商取引法などの違反も見られる、都では複数の法律で規制されている健康食品を取り扱う事業者に向けて講習会を開いており、講習会参加なども生かして法令遵守に取り組んでほしいとしている。


【厚労省_疑義解釈(その24)】DX加算のマイナ保険証利用率について

【厚労省_疑義解釈(その24)】DX加算のマイナ保険証利用率について

【2025.04.28配信】厚生労働省は4月25日、診療報酬改定についての「疑義解釈(その24)」を発出した。「医療DX推進体制整備加算」の施設基準の1つであるマイナ保険証利用率について回答。4月については在宅患者を分母から引いて構わないとしている。現在は通常の外来患者がマイナ保険証を利用した場合のみが反映されているため。5月以降については、居宅同意取得型のオンライン資格確認によるマイナ保険証利用件数が社会保険診療報酬支払基金から通 知するマイナ保険証利用率集計に含まれる予定。


【日本薬剤師会】電子お薬手帳ビューワー、他職種への周知を依頼

【日本薬剤師会】電子お薬手帳ビューワー、他職種への周知を依頼

【2025.04.26配信】日本薬剤師会は電子おくすり手帳簡易ビューワーアプリ「e薬 SCAN」について、他職種への周知依頼を都道府県薬剤師会宛てに発出した。


【財政審】 後発薬調剤体制加算等、政策目標の達成状況を踏まえ「必要に応じ報酬体系の再編を」

【財政審】 後発薬調剤体制加算等、政策目標の達成状況を踏まえ「必要に応じ報酬体系の再編を」

【2025.04.23配信】財務省は4月23日に財政制度等審議会「財政制度分科会」を開催した。


ランキング


>>総合人気ランキング