【第2四半期決算】ウエルシアHD、営業利益+44.0%に。通期予想も上方修正

【第2四半期決算】ウエルシアHD、営業利益+44.0%に。通期予想も上方修正

【2020.10.07配信】ウエルシアホールディングスは、2021年2月期 第2四半期決算を公表した。それによると、売上高は前年同期比+11.5%、営業利益は同+44.0%、経常利益は同+42.0%、純利益は同45.9%と好調だった。併せて、通期業績予想を上方修正。修正幅は売上高が+2.0%、営業利益が+11.6%などとなっている。


M&Aによる店舗数増は96店舗

 ウエルシアホールディングスの2021年2月期第2四半期の連結業績(2020年3月1日~2020年8月31日)は、売上高4766億5600万円(前年同四半期比+11.5%)、営業利益264億8100万円(同+44.0%)、経常利益278億8600万円(同+42.0%)、純利益173億円(同+45.9%)だった。

 この期間は営業時間短縮やチラシなどの販促活動の一時停止など、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けつつも、感染症予防対策商品や食品等の需要増により物販売上は順調に推移。調剤についても薬価改定の影響があったものの、調剤併設店舗の増加(8月末現在1,511店舗)により、既存店の売上高は好調に推移した。
 
 M&Aによる店舗数増は96店舗。2020年3月1日付で、高知県を地盤とする株式会社よどや(24店舗)を株式取得により子会社化。6月1日付で群馬県を中心に店舗展開する株式会社クスリのマルエ(59店舗)を株式追加取得により子会社化した。7月1日付で愛媛県を中心に調剤薬局を展開する株式会社ネオファルマー(10店舗)、株式会社サミット(3店舗)を株式取得により完全子会社化した。

 グループ全体の出退店は、58店舗の出店、9店舗の閉店で、当期末の同社グループの店舗数は2,157店舗となった。

「食品」が最も伸び大きく+17.7%

 商品の品目別売上高では、化粧品をのぞいて概ね10%超の伸びがみられた。
 前年同期比の伸びは高い順に。「食品」117.7%、「医薬品・衛生介護品・ベビー用品・健康食品」114.3%、「家庭用雑貨」112.5%、「調剤」111.9%だった。「化粧品」98.9%で前年割れだった。

 また、第2四半期決算の上振れを受けて、通期業績予想を上方修正した。
 
 通期業績予想は、売上高9541億円(前期比+9.9%)、営業利益433億円(同+14.5%)、 経常利益462億円(同+14.5%)、純利益 253億円(同+11.0%)。

 前回4月8日に公表していた業績予想との差異は売上高+2.0%、 営業利益+11.6%、経常利益 +10.8%、純利益 +10.0%。

この記事のライター

関連する投稿


【ツルハHD】ウエルシアHDとの経営統合報道でコメント公表

【ツルハHD】ウエルシアHDとの経営統合報道でコメント公表

【2023.02.26配信】ツルハホールディングスは2月26日、ウエルシアホールディングスとの経営統合に関する報道があったことを受け、コメントを公表した。


【ウエルシアHD】店舗のブースでオンライン健康相談開始/まずは2店舗で/看護師が対応

【ウエルシアHD】店舗のブースでオンライン健康相談開始/まずは2店舗で/看護師が対応

【2024.02.20配信】ウエルシアホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松本忠久氏)は2月19日から、グループのウエルシア薬局イオンタウン幕張西店・ウエルシア薬局田町グランパークにおいてオンライン健康相談(遠隔健康医療相談)サービスの提供を開始した。医療法人社団ゆみの(本社:東京都豊島区、理事長:弓野大氏)との協働で実施するもの。


【ウエルシアHD】食料品やカイロ提供/能登半島地震支援で

【ウエルシアHD】食料品やカイロ提供/能登半島地震支援で

【2024.01.09配信】ウエルシアホールディングスは1月9日、2024年2月期 第3四半期決算の説明会を開催し、その中で能登半島地震への支援状況についても説明した。


【ウエルシアHD】調剤、地域⽀援体制加算の経過措置終了も粗利率維持/各種加算の取り組みにより

【ウエルシアHD】調剤、地域⽀援体制加算の経過措置終了も粗利率維持/各種加算の取り組みにより

【2023.07.10配信】ウエルシアホールディングスは7月10日、2024年2月期 第1四半期連結業績(2023年3月1日~2023年5月31日)を公表した。調剤報酬においては地域支援体制加算の経過措置の終了があったが、同社調剤事業では、各種加算の取り組みにより粗利率は維持したという。


【ウエルシアHD】コロナ5類移行後も検査立会を継続

【ウエルシアHD】コロナ5類移行後も検査立会を継続

【2023.05.08配信】ウエルシアホールディングスは5月8日、コロナ5類移行後も検査立会を継続するとリリースした。


最新の投稿


【薬局の夜間・休日対応】日本薬剤師会、リスト化の周知(その3)を発出

【薬局の夜間・休日対応】日本薬剤師会、リスト化の周知(その3)を発出

【2024.03.28配信】日本薬剤師会は3月28日に定例会見を開き、3月15日付けで「地域における夜間・休日の医薬品提供体制(在宅含む)の構築、リスト化及び周知等について【重要】(その3) 」を発出したと説明した。リスト様式を示し活用を促したもの。リスト項目に不足がある場合は差分情報のリスト化はすでに公表している地域でも必要となる。


【令和7年度の薬価“中間年改定”】岸田首相「関係者の意見も聞き検討進める」/参議院予算委員会で神谷政幸氏の質問に答える

【令和7年度の薬価“中間年改定”】岸田首相「関係者の意見も聞き検討進める」/参議院予算委員会で神谷政幸氏の質問に答える

【2024.03.28配信】参議院予算委員会が3月28日午前から開かれ、神谷政幸参議院議員が質問に立った。


【調剤報酬改定_要注意】電子版お薬手帳利用の場合の服薬管理指導料の要件はGL遵守が前提/OTC薬情報など“最低限”の項目機能装備の確認を

【調剤報酬改定_要注意】電子版お薬手帳利用の場合の服薬管理指導料の要件はGL遵守が前提/OTC薬情報など“最低限”の項目機能装備の確認を

【2024.03.28配信】厚生労働省が3月26日に発出した令和4年度診療報酬改定における「疑義解釈資料の送付について(その 64)」。電子版お薬手帳のマイナポータルのAPI連携機能について、「現に手続き開始」なら服薬管理指導料の要件として問題ないとしたものだが、この通達では「電子版お薬手帳ガイドライン」の遵守が前提。GLで定めているOTC薬情報など“最低限”の項目確認が含まれていない場合、服薬管理指導料の要件を満たさない可能性があるため、薬局薬剤師は改めて確認が求められる。


【厚労省_調剤報酬改定_疑義解釈】電子版お薬手帳のマイナAPI連携機能、「現に手続き開始」なら服薬管理料の要件として問題なし

【厚労省_調剤報酬改定_疑義解釈】電子版お薬手帳のマイナAPI連携機能、「現に手続き開始」なら服薬管理料の要件として問題なし

【2024.03.27配信】厚生労働省は3月26日、診療報酬(調剤報酬)改定の疑義解釈を発出した。


【東京都薬務課】4月開始の「医療情報ネット」、登録順調も課題も

【東京都薬務課】4月開始の「医療情報ネット」、登録順調も課題も

【2024.03.27配信】東京都薬務課は3月27日に会見を開いた。


ランキング


>>総合人気ランキング