【静岡県病院薬剤師会】静岡県立大学薬学部と連携協定/薬剤師の養成と地域医療への貢献で

【静岡県病院薬剤師会】静岡県立大学薬学部と連携協定/薬剤師の養成と地域医療への貢献で

【2025.06.17配信】静岡県病院薬剤師会(会長:渡邉 学氏)と静岡県立大学薬学部(学部長:吉成浩一氏)は、薬剤師の養成と地域医療への貢献を目的とした連携協定を締結し、2025年6月9日に静岡県立大学にて両代表者が協定書に署名した。


静岡県の薬剤師偏在指標は薬局薬剤師は全国16位も、病院薬剤師は全国40位

 静岡県の薬剤師数は、2022 年現在、人口10万人あたり190.5 人で、全国平均(202.6 人)を下回っている。特に病院薬剤師の不足が顕著で、厚生労働省が2023年6月に公表した「薬剤師偏在指標(都道府県・医療圏単位)」によれば、静岡県の病院薬剤師偏在指標は約0.66、一方で薬局薬剤師指標は約1.01 となっている。薬局薬剤師指標は全国 16 位と比較的高い水準であるのに対し、病院薬剤師偏在指標は全国40 位にとどまり、病院薬剤師の養成と確保が喫緊の課題となっている。

 両機関ではこれまでも連携して薬剤師養成に取り組んできたが、本協定により、薬学実務実習における相互協力や、医療薬学に関する情報交換、地域医療の発展に向けたさまざまな取り組みが、より組織的かつ継続的に実施される体制が整うとしている。
 今後は、両機関が有する知見とネットワークを活かし、静岡県内外で活躍できる優れた薬剤師の育成と、地域に根ざした医療体制の強化を目指す考え。

 具体的な連携内容については、随時協議を行い、必要に応じて覚書を締結しながら、実践的かつ実効性のある取り組みを展開していく予定としている。
静岡県病院薬剤師会ホームページ https://www.shps.jp
静岡県立大学ホームページ https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/

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