内閣官房 DV増加への懸念と対策強化方針

内閣官房 DV増加への懸念と対策強化方針

【2020.04.24リリース配信】内閣官房は4月24日に「新型コロナウイルス感染症対策本部(第31回)」を開き、同日、配付資料を公表した。


内閣官房 DV増加への懸念と対策強化方針

内閣官房は4月24日に「新型コロナウイルス感染症対策本部(第31回)」を開き、同日、配付資料を公表した。

マスクなどの供給・配布状況が明示されたほか、特に新型コロナウイルス感染症拡大によってDV(ドメスティックバイオレンス)急増への懸念が示され、対応を強化していく方針が示された。

DVに関する公表資料は以下の通り。
<基本的認識>
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、外出自粛や休業などが行われている中、生活不安・ストレスにより、配偶者等からの暴力(DV)の増加や深刻化が懸念されている。
(※4月5日に国連事務総長が発出したメッセージでも、DVの世界規模での急増について警鐘を鳴らしている。)

<新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(抜粋)>
政府及び関係機関は、各種対策を実施する場合においては、国民の自由と権利の制限は必要最小限のものとするとともに、女性や障害者などに与える影響を十分配慮して実施するものとする。
政府及び地方公共団体は、外出を自粛する方々の心のケアや自宅でのDVや虐待の発生防止に取り組むとともに、在宅の一人暮らしの高齢者や障害者などの要援護者に対して、市町村が行う見守り等に対して適切に支援する。

<政府における対応>
1.相談体制、保護機能の確保等
〇 各都道府県に対して、4月3日付け内閣府・厚生労働省連名事務連絡により、以下のことを要請済み。
・相談対応から保護に至るまでの支援について、継続的かつ迅速な対応の実施
・DV被害者が直接、民間施設等に保護を求めた場合には、まずは速やかに被害者の安全を確保し、一時保護を開始
〇 最寄りのDV相談センター連絡先(DV相談ナビダイヤル:0570-0-55210)の情報発信の強化
2.橋本内閣府特命担当大臣(男女共同参画)からのメッセージ(4月10日)
3.相談体制の拡充(4月7日の緊急経済対策で閣議決定) 4月20日 DV相談+(プラス)開始
4.特別定額給付金(1人10万円)について、配偶者からの暴力を理由とした避難者への給付を可能とする手続
(4月22日 総務省、内閣府、厚生労働省から、自治体担当課に、それぞれ事務連絡)

この記事のライター

関連するキーワード


内閣官房 コロナDV

最新の投稿


【保険薬局協会】地域加算「基本料1」と「それ以外」で点数・実績要件統一を/次期改定要望

【保険薬局協会】地域加算「基本料1」と「それ以外」で点数・実績要件統一を/次期改定要望

【2025.12.11配信】日本保険薬局協会は12月11日に定例会見を開き、会長の三木田慎也氏が次期調剤報酬改定の要望事項を説明した。調剤基本料に紐づいて区分のある地域支援体制加算について、「基本料1」と「それ以外」での要件や点数を統一することを求めた。


【病院薬剤師会】診療報酬改定議論「期待」/転所時評価などの要望反映で

【病院薬剤師会】診療報酬改定議論「期待」/転所時評価などの要望反映で

【2025,12.10配信】日本病院薬剤師会(日病薬)は12月10日に定例会見を開き、厚労省中医協で議論の進んでいる次期診療報酬改定について、期待できるとの見方を示した。日病薬が要望事項に挙げていた転所時の情報共有への評価などが俎上にのっていることなどを評価した。


【基本料1問題】大阪府薬に続き都薬も「断じて反対」表明

【基本料1問題】大阪府薬に続き都薬も「断じて反対」表明

【2025.12.07配信】東京都薬剤師会(都薬)は12月5日に定例会見を開き、中医協で規模の小さな薬局が該当することが多い「調剤基本料1」の除外範囲を拡大するとの議論について言及。特に大阪府と東京都に該当地域のある「特別区」が名指しされていることについて、都薬会長の髙橋正夫氏は、「大阪府薬が会見で“絶対に許さない”と表明されているが、都薬も同じ考えだ」と話した。


【ドラッグストア協会】かかりつけ薬剤師「在籍年数」延長に反対

【ドラッグストア協会】かかりつけ薬剤師「在籍年数」延長に反対

【2025.12.06配信】日本チェーンドラッグストア協会は12月5日に定例会見を開き、調剤報酬改定への要望を説明した。かかりつけ薬剤師指導料の要件見直しについても要望した。


【ドラッグストア協会】敷地内薬局「ただし書き」撤廃でも、「新規開局に限定を」

【ドラッグストア協会】敷地内薬局「ただし書き」撤廃でも、「新規開局に限定を」

【2025.12.06配信】日本チェーンドラッグストア協会は12月5日に定例会見を開き、調剤報酬改定への要望を説明した。敷地内薬局について、施設基準において「ただし、当該保険薬局の所在する建物内に診療所が所在している場合を除く」という「ただし書き」を削除すべきとの意見が出ていることに対し、撤廃でされたとしても新規開局に限定すべきといった要望を表明した。


ランキング


>>総合人気ランキング