【“紅麹”問題】厚労省、新WG設置/小林製薬3製品への措置を検討

【“紅麹”問題】厚労省、新WG設置/小林製薬3製品への措置を検討

【2024.09.17配信】厚生労働省は9月17日、小林製薬株式会社の紅麹を使用した機能性表示食品(3製品)に係る健康被害情報に対して、食品衛生法上の措置の要否を検討する新たなワーキンググループ(WG)を設置した。


 厚生科学審議会 食品衛生監視部会では今年8月、「機能性表示食品等の健康被害情報への対応に関する小委員会」を設ける案を提示していた。

 9月17日には、その小委員の下に新たに「紅麹関連製品に係る事案の健康被害情報への対応に関するワーキンググループ」を設置することとした。
 新WGでは、小林製薬株式会社の紅麹を使用した機能性表示食品(3製品)に係る健康被害情報について、専門的見地等に基づいた対応を検討する。同3製品に係る健康被害情報に対して、食品衛生法上の措置の要否も検討する。

 庶務は、厚生労働省健康・生活衛生局食品監視安全課食中毒被害情報管理室が担当する。

 なお、新WGの構成員は、各小委員会の委員の中から各小委員会の委員長が協議の上指名する。
 各小委員会の委員は以下の通り。

<第1小委員会>(以下、50音順、敬称略)
1 阿部 理一郎 新潟大学大学院医歯学総合研究科皮膚科学分野 教授
2 曽根 博仁 新潟大学大学院医歯学総合研究科血液・内分泌・代謝内科学分野 教授
3 塚本 和久 帝京大学医学部内科学講座 教授
4 永井 尚美 武蔵野大学薬学部レギュラトリーサイエンス教室 教授
5 山縣 邦弘 筑波大学医学医療系腎臓内科学 教授

<第2小委員会>
1 加藤 将夫 金沢大学医薬保健研究域薬学系分子薬物治療学 教授
2 島田 美樹 前鳥取大学医学部附属病院教授・薬剤部長
3 曽根 博仁 新潟大学大学院医歯学総合研究科血液・内分泌・代謝内科学分野 教授
4 西﨑 泰弘 東海大学医学部総合診療学系健康管理学領域 主任教授
5 迎 寛 長崎大学大学院医師薬学総合研究科呼吸器内科学 教授

この記事のライター

関連するキーワード


紅麹 小林製薬

関連する投稿


【機能性表示食品】見本となった米国ダイエタリーサプリメント制度ではGMP義務/コンサル企業が調査レポートリリース

【機能性表示食品】見本となった米国ダイエタリーサプリメント制度ではGMP義務/コンサル企業が調査レポートリリース

【2024.04.17配信】小林製薬の「紅麹」を含む健康食品の健康被害問題で、機能性表示食品制度の在り方についても議論になっている。健康食品関連のコンサルティングを行う企業がこのほど調査レポートをリリースし、見本となったとされる米国のダイエタリーサプリメント制度ではGMP(Good Manufacturing Practice:適正製造規範)が義務であるなどの制度の違いを解説した。


【“紅麹問題”】販売店の関与はどこまで?/生かされていない販売記録

【“紅麹問題”】販売店の関与はどこまで?/生かされていない販売記録

【2024.04.09配信】小林製薬の「紅麹」を使ったサプリメント摂取後の健康被害問題は、いまだ拡大している。こうした中、回収対象品目の1つである「紅麹コレステヘルプ」の販売事業者の1つとして想定されるドラッグストアなどでは、どこまで被害拡大防止に寄与しているのだろうか。


最新の投稿


【日本薬剤師会】財政審の改革提言に反論、「薬局増えても調剤報酬増えない」

【日本薬剤師会】財政審の改革提言に反論、「薬局増えても調剤報酬増えない」

【2025.11.05配信】日本薬剤師会は11月5日に会見を開いた。この中で、同日公表された財政制度等審議会(財政審)財政制度分科会の提言に対し反論した。


【日本薬剤師会】岩月会長が敷地内薬局めぐる議論にコメント

【日本薬剤師会】岩月会長が敷地内薬局めぐる議論にコメント

【2025.11.05配信】日本薬剤師会は11月5日に定例会見を開いた。その中で、岩月進会長が中医協での敷地内薬局をめぐる議論に対してコメントした。


【石川県薬剤師会】モバイルファーマシー「お披露目式」/スターリンクを搭載でDX対応

【石川県薬剤師会】モバイルファーマシー「お披露目式」/スターリンクを搭載でDX対応

【2025.10.31配信】石川県薬剤師会は10月31日、モバイルファーマシーお披露目式を開催した。


【東京都・厚労省】11月24日に「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動東京大会」

【東京都・厚労省】11月24日に「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動東京大会」

【2025.10.29配信】東京都薬務課は10月29日に定例会見を開き、令和7年11月24日(月曜日・祝日)13時30分から15時45分まで、令和7年度「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動東京大会」を開催することを説明した。今年は2年に一度の厚労省との共催年で、広い層に関心を持ってもらうため、多彩なタレントを招聘している。


【東京都薬務課】試買で指定薬物検出/前年9品目増の11物品から

【東京都薬務課】試買で指定薬物検出/前年9品目増の11物品から

【2025.10.29配信】東京都薬務課は10月29日、定例会見を開き、試買検査によって11物品から危険ドラッグを検出したことを説明した。9月29日に公表済み。前回公表の昨年11月の検査結果では2物品からの検出であり、薬務課では「11物品からの検出は多く驚いている」としている。今回の結果を受け、今後の試買を適切に行っていく方針。


ランキング


>>総合人気ランキング