ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(HPVワクチン)については、積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃した人に対し、従来の定期接種の対象年齢を超えて接種(キャッチアップ接種)の機会が提供されている。
このキャッチアップ接種の実施期間は、令和4年4月1日から 令和7年3月31日までの3年間としており、今年度は実施期間の最終年度となっている。
15歳以上の女性のHPVワクチンの接種回数は、合計3回接種するとされており、標準的な接種間隔で3回の接種を完了するためには約6カ月の期間を要することから、公費による接種を希望する人は、遅くとも本年9月末までに1回目を接種いただく必要がある。
これらの内容について、日薬としては、キャッチアップ接種等の対象者や保護者に対し、これまでの自治体等からの周知に加え、学校薬剤師より担当する学校に情報提供するとともに、担当校で開催される学校保健委員会等での説明などの対応を依頼したもの。
キャッチアップ接種等の対象者や保護者等への周知・広報について、各種資材を活用も促している。
<各種資材>
1. キャッチアップ接種等の対象者や保護者等への周知・広報の資材等
厚生労働省ホームページ
■HPV ワクチンに関する広報について
(*資材については、厚生労働省ホームページからダウンロードできる)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/kouhou.html
【チラシ・ポスター・動画(2024年7月作成)】
資材1 キャッチアップ接種チラシ
資材 2 キャッチアップ接種チラシ(横長サイズ)
資材3 キャッチアップ接種ポスター
動画 1「女子高校生の皆さまへ」
(*定期接種最終年度の高校1年生も含む説明)
https://www.youtube.com/watch?v=n_z9KUsXac8
動画2「HPVワクチン接種を逃してしまった方へ」
https://www.youtube.com/watch?v=aF4fTFhJO_U
動画 3「高校生相当の娘さんの保護者の方へ」
https://www.youtube.com/watch?v=Tkr_exMAtCM
■ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPV ワクチン〜
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/index. html
(参考)・「HPV ワクチン「キャッチアップ接種」全国7大学での周知キャンペーンを 7月5日から開始」
(令和6年7月5日報道発表)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41203.html
・第 60 回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会 (令和6年5月 22日):資料1
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001255917.pdf
*審議会において自治体の取組を紹介(スライド 37~40)
2. 上記「1.」を活用したキャッチアップ接種の啓発活動の例
・高等学校を担当する学校薬剤師が、養護教諭等の学校関係者を通じて学校医等の学校保健委員会関係者に、啓発資材の情報共有を行う。また、学校保健委員会で啓発活動の説明を行う。
・学校薬剤師が、学校保健委員会の関係者と連携のうえ、担当校の高校2年生・3年生を対象とした啓発活動(資材の掲示等)に協力する。