【中医協】コロナ治療薬の交付にあたる服薬管理指導料は「2倍→○倍」に見直し/訪問による対面の評価は維持/厚労省案

【中医協】コロナ治療薬の交付にあたる服薬管理指導料は「2倍→○倍」に見直し/訪問による対面の評価は維持/厚労省案

【2023.09.13配信】厚生労働省は9月13日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、「新型コロナウイルス感染症の診療報酬上の取扱いについて」を議論した。コロナの5類移行に伴い、これまでの特例の扱いをどうするか議論になっているもの。


 調剤については以下の通りの案が提示された。

<調剤>
 薬剤師による緊急の医薬品の提供・服薬指導等を介護保険施設等の入所者等の患者に実施した場合について引き続き評価するとともに、コロナ患者への医薬品の提供・服薬指導等については、評価の見直しを行う。

対応)
 自宅・宿泊療養患者に薬剤を配送した上での訪問による対面/電話等による服薬指導(500点/200点)
⇒ 陽性患者に薬剤を届けた上での服薬指導(訪問による対面500点/200点) ※薬局におけるコロナ治療薬の交付は、服薬管理指導料:○倍

 同日の議論では1号側、2号側からさまざまな意見が出た。
 日本医師会常任理事の長島公之氏は、「急激な見直しによりこれまでコロナに尽力してきた医療機関の対応力が損なわれるようなことは決してあってはならない」と述べ、慎重な対応を求めた。次のように述べた。
 「対応が改善効率化された部分もあると思うが、どうしても避けることができない追加的負担、例えばPPEの交換、時間的・空間的分離による効率性の低下などは今後も続く部分も少なくない。発熱外来の対応に必要な電話対応スタッフなどの雇用継続など一定のコストも今後もかかり続ける。さらに急性期病床を支援するためには回復患者の受け入れ促進を含め、まだまだ地域全体が面となって対応していく必要がある。現在、コロナ患者数がまだまだ多い状態であるのに加え、今後この冬、さらなる増加も想定されることから、急激な見直しによりこれまでコロナに尽力してきた医療機関の対応力が損なわれるようなことは決してあってはならない。今後の感染状況や地域医療の現状を定めつつ、国民の命と健康を守るために必要、充分かつ適切な対応を求める」(長島氏)と述べた。

 健康保険組合連合会(健保連)理事の松本真人氏は次のように述べた。
 「今後も新型コロナがなくなるわけではないので、引き続き発熱外来あるいは病床確保の必要性については充分理解はしている。しかしながら新型コロナが5類へと移行されたことに伴い、特例措置については廃止すべきであるという基本的な考え方は、春に特例について議論した時と基本的には変わっていない。私自身も含めて社会の状況を踏まえると、むしろ特例措置を継続することへ疑問が強くなっている方が増えているのではないか。そもそも新型コロナの患者のかかりまし経費が発生するということが特例措置の一番の理由だと言うふうに思いますけれども、例えばほかの疾患と比べてコストがどの程度かかっているのかというしっかりした定量的なデータが示されているわけではない」などと指摘。「外来の入院についても幅広く対応する体勢に段階的に移行すべきであり回復期についても十分通常医療の中でみていけるのではないかというふうに感じている」とし、 「3月の中医協でも発言したがコロナ特例についてはすべて完全廃止を目指すべきだという主張は変わっていないことは改めて強調させていただきたい」とした。

 最後に座長は「今後、事務局において本日いただいた多くの貴重な意見を踏まえて取りまとめに向けて対応していただくようにお願いします」と述べた。

この記事のライター

最新の投稿


【日薬】ロキソニンのリスク区分変更「妥当とは考えられない」/パブコメに意見提出

【日薬】ロキソニンのリスク区分変更「妥当とは考えられない」/パブコメに意見提出

【2026.10.01配信】日本薬剤師会はロキソニン(一般名:ロキソプロフェン)のリスク区分を指定第二類医薬品へ変更する案に対して「妥当とは考えられない」との意見を提出した。1日の定例会見で明かにした。


【スギ薬局】トライアルとリテールメディアを研究する組織立ち上げ

【スギ薬局】トライアルとリテールメディアを研究する組織立ち上げ

【2026.09.30配信】スギホールディングス株式会社(本社:愛知県大府市、代表取締役社長:杉浦 克典氏)の事業会社である株式会社スギ薬局は、株式会社トライアルホールディングス(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:永田 洋幸氏)とともに、小売企業横断のリテールメディアネットワークの構築研究する「TOKYO Retail Media Federation(東京リテールメディア研究会)」を発足した。


【東京都薬務課】“濫用薬”、「陳列場所」見ている/薬事監視で

【東京都薬務課】“濫用薬”、「陳列場所」見ている/薬事監視で

【2026.09.29配信】東京都薬務課は9月29日に定例会見を開いた。


【アインHD】最高裁判決にコメント発表「判決の趣旨を踏まえコンプライアンス強化」

【アインHD】最高裁判決にコメント発表「判決の趣旨を踏まえコンプライアンス強化」

【2026.09.28配信】アインホールディングスは9月28日、同社及び同社グループ会社元取締役に対する最高裁判所の判決を受け、コメントを発表した。


【アイン敷地内薬局裁判】元取締役の新山典義被告は逆転有罪/最高裁が控訴審無罪判決を破棄

【アイン敷地内薬局裁判】元取締役の新山典義被告は逆転有罪/最高裁が控訴審無罪判決を破棄

【2026.09.28配信】KKR札幌医療センターの敷地内薬局整備を巡り、アインファーマシーズの元代表取締役社長と元取締役が公契約関係競売入札妨害の罪に問われ、1審有罪、2審無罪となり札幌高検が上告していた裁判の上告審判決の言い渡しが、9月28日午前11時から最高裁第2小法廷で行われた。


ランキング


>>総合人気ランキング