【埼玉県の薬局、イントロン】ハンディ抱えた児童に薬剤師体験ワークショップ

【埼玉県の薬局、イントロン】ハンディ抱えた児童に薬剤師体験ワークショップ

【2023.09.12配信】薬局を運営するイントロン株式会社(本社:埼玉県川越市、代表取締役社長 増子治樹氏)は2023年8月5日(土曜日)に、自社で運営する「薬局」と「児童発達支援事業所」の共催で、難聴や言語発達にハンディのある児童を対象とした体験型ワークショップ「薬剤師のお仕事体験」を開催した。


「児童発達支援事業×薬局事業」のコラボ

 イントロンは埼玉県をはじめ、首都圏および東海・九州地方において薬局事業を展開。2018年からは難聴や言語発達にハンディのある児童の発達支援事業を起ち上げ、埼玉県に支援施設を2拠点開業。地域、医療機関と連携した支援サービスを行っている。

 このほど開催したワークショップは、同社が運営する薬局と児童発達支援事業所がコラボし、児童発達支援事業所「エント上福岡」および「ことばの学び舎エント」(事業所所在地:2店舗共に埼玉県ふじみ野市)を利用する児童およびその保護者を対象に開催したもの。

 同社は「薬剤師は医薬品全般に関する知識を有する薬の専門家」として、「今回の職業体験では薬局での薬剤師にフィーチャーした」とする。

 当日は小江戸薬局(埼玉県川越市)の薬剤師・森田氏が講師を務め、「薬局での薬剤師の仕事」のうち、処方箋受付から薬を渡すまでの一連の投薬業務について動画を用いて説明を行った後、ロールプレイ形式の職業体験を行ったという。

 参加した児童たちは、白衣を着用して薬剤師になりきり「薬局での投薬業務」を実践。最初は緊張した面持ちだったものの、同社スタッフのサポートの下、手話やジェスチャーなど視覚的・身体的なコミュニケーションを取りながら進行。また、保護者も「患者役」として参加。同社では、「薬剤師役の我が子から薬を受け取る際に「お大事に」と言葉を掛けられ、日ごろとは異なる我が子の姿に目を細め見守られていた」としている。

 このワークショップは、生活する上で欠かせない「病気の治療」や「健康維持」に関わる「薬局での薬剤師」を体験し、「薬剤師」の仕事がなぜ重要なのかをはじめ、調剤薬局に対する理解を深めると共に、親子共通の夏休みの思い出作りの場にもなることを目指したもの。

 職業体験学習終了後には別企画として、補聴器メーカーによる製品紹介や補聴器機能と活用事例の紹介もされた。参加した児童個々の現状やライフスタイルに合わせて、最善で有効な活用方法を得る機会としても好評を得たという。

 児童発達支援事業所「エント」では、難聴や言語発達にハンディのある児童に対し、通常の言語発達支援・放課後デイサービスの他、ワークショップの企画などを通して「遊びを通じて学べる機会」を提供し、日常生活において他者とコミュニケーションをとることの重要性と楽しさを伝えているという。

 イントロンでは、「医療・福祉サービスを提供する企業として、薬局店舗・児童発達支援事業所等の各事業拠点で連携し、今後も継続的に地域医療に寄与する活動を拡充させて参ります」としている。

この記事のライター

最新の投稿


【次世代研】山本信夫・前日薬会長の特別講演会開催/2026年2月11日に

【次世代研】山本信夫・前日薬会長の特別講演会開催/2026年2月11日に

【2026.11.16配信】次世代薬局研究会(代表理事:武政文彦氏)は2026年2月11日に、前日本薬剤師会会長である山本信夫氏による特別講演会を開催する。


【日本医療機能評価機構】薬包の表記は薬局等で異なるため薬包1包量を確認を/持参薬で

【日本医療機能評価機構】薬包の表記は薬局等で異なるため薬包1包量を確認を/持参薬で

【2025.11.17配信】日本医療機能評価機構は11月17日、「医療事故情報収集等事業 医療安全情報No.228」を作成・ホームページで公表した。タイトルは、「粉砕調製された持参薬の過量与薬」で、2021年1月1日~2025年9月30日に2件の事例が報告されているもので、第81回報告書「分析テーマ」で取り上げた内容をもとに作成された。


【薬機法改正】「指定濫用防止医薬品」にデキストロメトルファンとジフェンヒドラミン/調査会方針

【薬機法改正】「指定濫用防止医薬品」にデキストロメトルファンとジフェンヒドラミン/調査会方針

【2025.11.11配信】厚生労働省は11月11日、「令和7年度第8回薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会」を開き、改正薬機法に定めた「指定濫用防止医薬品」としてデキストロメトルファンとジフェンヒドラミンを指定する方針を了承した。


【薬団連】OTC類似薬についてシンポジウム開催

【薬団連】OTC類似薬についてシンポジウム開催

【2025.11.09配信】薬局団体連絡協議会(薬団連)は11月9日に「第7回シンポジウム」を開き、「OTC類似薬」をテーマに取り上げた。参画団体共通の声明については今後の課題として、今回は策定・公表はしていない。


【東京都薬剤師会】市販緊急避妊薬の「産婦人科医等との連携リスト」関与の方針

【東京都薬剤師会】市販緊急避妊薬の「産婦人科医等との連携リスト」関与の方針

【2025.11.07配信】東京都薬剤師会(都薬)は11月7日に定例会見を開いた。その中で、市販化の見通しとなった緊急避妊薬の販売条件となる「産婦人科医等との連携体制」のリストについて、都薬としても関与していく方針を示した。


ランキング


>>総合人気ランキング