【沢井製薬】凸版印刷とPHR の利活用事業で協業

【沢井製薬】凸版印刷とPHR の利活用事業で協業

【2023.07.06配信】沢井製薬(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:木村 元彦氏)は7月5日、凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴氏)と、新たな健康支援サービス提供の開発に向けた協業を検討していくことで合意したと公表した。2024 年の社会実装を目指す。


 凸版印刷が住まいの生活動線上で PHR を計測・収集するサービスを、沢井製薬が提供しているPHR 管理サービスと連携させ、地域医療連携をはじめとした健康支援事業につなげる考え。

 沢井製薬は、データを管理、本人同意のもとで医療従事者と共有、治療や服薬指導にも活用できる PHR 管理アプリ「SaluDi」を展開している。一方、凸版印刷は、住まいの中から居住者の体重変化や体組成などの PHR データを収集する「cheercle(チアクル)」を販売している。この2つのサービスを連携することで、居住者の健康情報を確認しながら質の高い医療の提供や、生活者や地域の医療・ヘルスケアサービスの向上に貢献する考え。

 「SaluDi」は、血圧や体重、体温、歩数などの日々の記録を手動だけでなく機器連携で記録でき、食事の内容とそこから摂取したエネルギー量、さらにはお薬の服用情報、血液検査結果などさまざまな個人の PHR データを記録・管理することができるアプリ。記録されたデータを医療従事者と共有することで、オンライン診療や訪問診療、さらには地域医療連携でも活用することができる。
・SaluDi 紹介ページ:https://www.sawai.co.jp/saludi/index

 他方、「cheercle」は、機能付きミラーや床埋め込み型の体組成計などを洗面台に設置し、生活動線上で生活者の体重や体脂肪・体温などの健康情報を収集する、健康習慣の定着を支援するサービス。収集した情報は、クラウド上の「cheercleプラットフォーム」で蓄積・管理を行い、多彩なヘルスケアサービスと連携していく。「cheercleプラットフォーム」の活用先として、住宅向け以外に自治体の健康ステーションやケアハウスなどへの提供が期待されている。
・サービス紹介ページ:https://solution.toppan.co.jp/lifesensing/

 両社は近年、急激な少子高齢化と人口減少が進んでいることから、さらなる健康寿命の延伸に向けた取り組みが求められているとして、より個人にあった医療支援や健康増進・セルフケアを行えるよう PHR の整備・普及が急速に進められ、特に医療の臨床現場と日々の PHR データの連携が期待されていると協業の背景を説明。こうしたデータ連携を実現するためには、日々のデータを継続的に蓄積する仕組みや、そのデータをセキュアに運用する仕組みの構築に課題があると指摘する。沢井製薬と凸版印刷はこうした課題に対し、住まいの生活動線上でさりげなく健康データを計測し、ハイセキュリティ環境でデータを管理する凸版印刷の技術と、沢井製薬が保有する医療機関との幅広いコネクションと知見を融合させ、住まいを起点にした新たな健康支援事業での協業を推進していくとしている。

この記事のライター

関連するキーワード


沢井製薬 PHR

関連する投稿


【沢井製薬】九州工場の不適切試験で調査報告書公表/テプレノンカプセル 50mg「サワイ」安定性モニタリングにおける不正に関する調査

【沢井製薬】九州工場の不適切試験で調査報告書公表/テプレノンカプセル 50mg「サワイ」安定性モニタリングにおける不正に関する調査

【2023.10.23配信】沢井製薬は10月23日、九州工場の不適切試験で調査報告書を公表した。九州工場で製造するテプレノンカプセル 50mg「サワイ」の安定性モニタリングの溶出試験において、不適切な試験が行われていたことが判明したため、調査を行ってきたもの。


【サワイHD】健康経営支援のコンソーシアムに参画

【サワイHD】健康経営支援のコンソーシアムに参画

【2023.07.28配信】サワイグループホールディングス株式会社はこのほど、ウェルビーイングの推進を目的に健康、医療サポート、ウェルネスツーリズムを推進するコンソーシアムに参画した。同社のほか、日立システムズ、インテグリティ・ヘルスケア、ANA Xが「日本ウェルビーイングコンソーシアム」を設立したもの。


【EHRとPHRを連携】「あじさいネット」と沢井製薬の「SaluDi」/患者サポート拡充へ

【EHRとPHRを連携】「あじさいネット」と沢井製薬の「SaluDi」/患者サポート拡充へ

【2023.05.26配信】医療機関の検査情報、レセプト情報、患者の背景や基礎情報も含まれるEHR(エレクトリック・ヘルス・レコ―ド)である「あじさいネット」は、患者の日々のバイタル・ライフログデータ(体重、血圧、歩数、活動量など)を含むPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)である「SaluDi」を連携させる。医療従事者の患者サポートがより一層充実したものとなるよう目指す。


最新の投稿


【大木ヘルスケアHD】アフターピルの情報「しっかり届ける」/慎重な対応強調

【大木ヘルスケアHD】アフターピルの情報「しっかり届ける」/慎重な対応強調

【2026.02.13配信】ヘルスケア卸大手の大木ヘルスケアホールディングス(代表取締役社長:松井秀正氏)は2月13日にメディア向け説明会を開いた。その中で、アフターピルの情報提供について触れ、慎重な対応を強調。ただ、メーカー資材を中心として「必要な時に必要な情報を届けられるようにすることも仕事」とし、取り組んでいることを説明した。


【答申】新・地域支援加算、おおむね3点減点か

【答申】新・地域支援加算、おおむね3点減点か

【2026.02.13配信】厚生労働省は2月13日に中央社会保険医療協議会総会を開き、令和8年度診療報酬改定について答申した。後発薬調剤体制や供給体制、地域支援の要件を求める「地域支援・医薬品供給対応体制加算」はこれら要件の旧来の点数の合算から考えると3点の減点ともいえる。


【答申】調剤管理料「2区分」化では「7日以下」では増点の結果

【答申】調剤管理料「2区分」化では「7日以下」では増点の結果

【2026.02.13配信】厚生労働省は2月13日に中央社会保険医療協議会総会を開き、令和8年度診療報酬改定について答申した。調剤管理料(内服薬)では、「長期処方」(28日分以上)以外は10点となる。長期処方は60点。


【答申】調剤基本料「1」と「3ーハ」で2点増点

【答申】調剤基本料「1」と「3ーハ」で2点増点

【2026.02.13配信】厚生労働省は2月13日に中央社会保険医療協議会総会を開き、令和8年度診療報酬改定について答申した。調剤基本料「1」と「3ーハ」で2点増点する。


【日本保険薬局協会】門前薬局“減算”、「到底受け入れられない」/三木田会長

【日本保険薬局協会】門前薬局“減算”、「到底受け入れられない」/三木田会長

【2026.02.12配信】日本保険薬局協会は2月12日に定例会見を開いた。この中で会長の三木田慎也氏は、次期調剤報酬改定の項目、いわゆる“短冊”について触れ、「門前薬局等立地依存減算」について「到底、受け入れらない」と強調した。「患者さんの動向、患者の志向、いわゆるマーケットインの発想が調剤報酬をつくる側に全く意識されていない結果」と述べた。