池野会長は、「ドラッグストアで抗原検査キットの取り扱い拡大が大きな話題になっている」と述べた上で、「こうした取り組みがつながっていずれ予防注射を打てるような時代がくればいい」と期待を述べた。「(検査キット取り扱いなども)その一歩なんだと思う」とした。
池野会長は、「遠い道のりではあるが、検査については広がってきたので、そういったところにいかざるを得ないのではないか」と述べた。2040年ぐらいに医療の支え手の問題が大きくなる中、「注射がいいか悪いかではなく、調剤以外に踏み出していける薬剤師を育てる必要であり、そのスタートの年に(来年を)したいという思いだ」とした。
また、今後の環境問題へのドラッグストアの取り組み拡大の重要性についても触れ、特にドラッグストアでの販売構成比の高いシャンプーなどではリサイクルが行われていないことを指摘し、「ドラッグストア業界が仕掛けていかないといけない」とした。
食品の取り扱い拡大においても、環境問題を意識していく必要があるとの見方を示した。
ドラッグストア業界での調剤事業比率も高まる中、薬剤師の質の問題が問われていると問題意識を吐露。
「全国一律は難しくなってくると思う」(池野会長)とし、「エリア・エリアで地域を支える薬剤師をどう育てるのか、意識を持っていきたい」と語った。
登録販売者に関しては、規制緩和の流れにも触れつつ、「質が高ければ失うことはない」とし、さらなる資質向上に取り組んでいく意向を示した。
【ドラッグストア協会】「いずれ予防注射を打てるような時代がくればいい」/池野会長/「検査キット対応などはそこへの一歩」
【2022.12.09配信】日本チェーンドラッグストア協会は12月9日、年内最後の定例会見を開いた。その中で協会会長の池野隆光氏は、抗原検査キットへの対応がドラッグストア業界でも大きな話題となった中で、「いずれ予防注射を打てるような時代がくればいい」と期待を述べた。
最新の投稿
【ドラッグストア協会】かかりつけ薬剤師「在籍年数」延長に反対
【2025.12.06配信】日本チェーンドラッグストア協会は12月5日に定例会見を開き、調剤報酬改定への要望を説明した。かかりつけ薬剤師指導料の要件見直しについても要望した。
【ドラッグストア協会】敷地内薬局「ただし書き」撤廃でも、「新規開局に限定を」
【2025.12.06配信】日本チェーンドラッグストア協会は12月5日に定例会見を開き、調剤報酬改定への要望を説明した。敷地内薬局について、施設基準において「ただし、当該保険薬局の所在する建物内に診療所が所在している場合を除く」という「ただし書き」を削除すべきとの意見が出ていることに対し、撤廃でされたとしても新規開局に限定すべきといった要望を表明した。
【ドラッグストア協会】敷地内薬局「連座制導入」なら「薬局事業撤退せざるを得ない」
【2025.12.05配信】日本チェーンドラッグストア協会12月5日に定例会見を開き、調剤報酬改定要望をを表明した。その中で、敷地内薬局「連座制導入」なら薬局事業から撤退せざるを得ないなどと、強い抵抗感を示した。
【日薬】森副会長「基本料1の議論、手をつけること考えていない」
【2025.12.03配信】日本薬剤師会は12月3日に定例会見を開いた。その場で中医協委員である副会長の森昌平氏は調剤基本料1を取り上げた議論に対して、日薬としては「対応は全く考えていない」と言及した。
【2025.12.03配信】日本薬剤師会(日薬)は12月3日に定例会見を開き、中医協での調剤報酬改定の議論について言及した。