締結に基づき、このほど「電子お薬手帳を活用した内服薬の飲みやすさ・扱いやすさに関するアンケート調査」を開始した。
患者を中心にした医療(ペイシェント・セントリシティ)の重要性が再認識される中、実臨床の場において患者から直接情報を収集した研究(リアルワールドデータ)はこれまでほとんどなかったとする。そこで今回、harmo株式会社が持つ「harmoおくすり手帳」を用いたPHRデータを通して、実臨床の場における患者さんからの直接の評価を収集する共同研究を実施することになったという。
同研究は、harmo株式会社が持つ電子お薬手帳を基盤としたPHRを活用し、治療最適化のためのエビデンスを創出することを目的としている。
具体的には、以下の2点について研究を実施する。
■電子お薬手帳を基盤としたPHRと患者服薬ニーズに関するデータの収集・解析により、患者選好に基づく育薬(医薬品・製剤最適化)のためのエビデンス創出
■電子お薬手帳を基盤としたPHRと患者アウトカムデータの収集・解析により、薬物療法の個別最適化のためのエビデンス創出
同研究調査の第1弾として、「お薬手帳を活用した内服薬の飲みやすさ・扱いやすさに関するアンケート調査」を2022年12月より開始した。
これは、「harmoおくすり手帳」のユーザーを対象に、カプセル剤、錠剤のいずれかが処方された20歳以上の人を対象に複数回に渡りアンケート調査を実施するもの。アンケートから内服薬の「飲みにくさ」「使いにくさ」に対する生の声を収集し、より実臨床に即した飲みやすい薬の設計や処方デザインの改善に繋がる知見を得ることを目的としている。
同研究では、今後も複数のユーザーアンケートを実施する計画。
今後、調査結果等は以下のサイトにて公表する予定。
■harmo株式会社×慶応大薬・医薬品情報学講座共同研究Webサイト 「PHRでつながる、育薬につなげる。」
https://harmo.keio-di.jp/

harmo、慶應義塾大学薬学部とPHR活用による治療最適化に関する研究を開始
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