体外診断薬のOTC化に関しては、新型コロナウイルス感染症の流行下で進展した経緯がある。
コロナ検査キットは医療用を特例的に薬局で販売することから制度変更が始まり、その後、コロナ検査キットはOTC医薬品とすることとなった(第1類医薬品)。
コロナ検査キットはOTCの新たな体外検査薬ができただけでなく、これまでのOTC体外検査薬における検体対象の拡大にもつながった。これまでの検体は尿(尿糖・尿蛋白・妊娠・排卵日などの検査)であったが、鼻腔ぬぐい液が検体に追加されることになった。
こうした流れの中で、中澤氏は、今後は穿刺血も認めることでコレステロールや中性脂肪、血糖値、肝機能などの検査も可能になるとし、それにより慢性疾患を探知することができるようになるのではないかと期待を示した。
「業界の課題として、日本OTC医薬品協会などとも協力して取り組んでいきたい」(中澤氏)と意欲を示した。
加えて、コロナ検査キットについては現在の第1類医薬品から第2類医薬品とすること、インフルエンザ検査キットをOTC化することも与党に要望していることも報告した。
特にインフルエンザとコロナの同時検査キットについては「(OTC化されていないことは)不合理」と指摘した。
【ドラッグストア協会】コレステロールや中性脂肪含めた体外診断薬のスイッチOTCに期待
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