【指導薬剤師】更新要件の「指導実績」削除/「実習受入希望もかなわない」との声受け

【指導薬剤師】更新要件の「指導実績」削除/「実習受入希望もかなわない」との声受け

【2022.07.27配信】日本薬剤師会は7月27日、都道府県会長協議会を開催。その中で、指導薬剤師認定制度の実施要領が改正されたことを報告した。これまで指導実績がない場合、次の更新申請をすることができないとされていたが、この要件を削除した。


 6月10日に都道府県薬剤師会実務実習担当役員宛てに連絡をした。

 令和4年4月から、認定実務実習指導薬剤師の認定業務等が日本薬剤師研修センターから薬学教育協議会に移管されている。

 関連して、協議会は「実施要領」を作成したが混乱を避けるために、従来の内容を踏襲したものとなっている。

 一方で、一部変更があったとし、指導実績がなくても更新申請ができるようになったという。
 「(これまでの)実施要領には連続した2期(計12年間)の認定期間中、指導実績がない場合、次の更新申請をすることができないとされていたが、これに関する文言は削除されている」とした。

 「実習受け入れに手を挙げているにもかかわらず受け入れできないケースがあるとの声があった」と背景を説明した。

この記事のライター

関連するキーワード


指導薬剤師

関連する投稿


【薬局実務実習の割り振り】現状と展望_ある市薬担当者の立場から

【薬局実務実習の割り振り】現状と展望_ある市薬担当者の立場から

【2020.09.21配信】薬局での実務実習に関して、「苦労して取得した認定実務実習指導薬剤師の資格に関して、実習実績がなければ更新できないのではないか」、あるいは「そもそも実習を受け入れられない薬局はどうしたらよいのか」など、疑問の声が多く上がり、SNS上でも小さくない話題となった。そこで、今回は、少なからず実習の割り振りに関わっている某市薬に、現状と展望について聞いた。


【独自】「なぜ自分の薬局には学生実習が割り振られないのか?」~SNSで共感集めた指導薬剤師のつぶやき~

【独自】「なぜ自分の薬局には学生実習が割り振られないのか?」~SNSで共感集めた指導薬剤師のつぶやき~

「指導薬剤師の資格が剥奪されてしまうらしい」。近畿地方で薬局を経営する薬剤師のツイートが話題を集めた。「いいね」は161を集め、51のリツート、コメント(返信)は21集まった。インプレッション(見られた回数)は2万8000回を超えた。趣旨は「実習の実績がないから資格更新は難しいというが、むしろ、どうやったら実習の学生を受け入れさせてもらえるのか教えてほしい」というものだ。多くの反応は、つぶやいた薬剤師だけではなく、多くの認定実務実習指導薬剤師が同じような不安や不満を抱いていることの表れだ。薬学教育6年制が導入された2006年から早14年。何か問題点があるのであれば、点検、改善を試みる必要があるのではないだろうか。


最新の投稿


【調剤報酬改定疑義解釈】「4月又は5月に新規の届出又は変更の届出を行った場合」の令和6年6月以降の経過措置の取扱い

【調剤報酬改定疑義解釈】「4月又は5月に新規の届出又は変更の届出を行った場合」の令和6年6月以降の経過措置の取扱い

【2024.03.29配信】厚生労働省は令和6年度調剤報酬改定における疑義解釈その1を発出した。施行時期が6月に後ろ倒しになったことに伴い、「4月又は5月に新規の届出又は変更の届出を行った場合」において、令和6年6月以降の経過措置の取扱いはどのように考えるか示した。


【第一三共ヘルスケア】新社長就任の内田高広氏、スイッチ促進政策で「当社の成長にもつながる」

【第一三共ヘルスケア】新社長就任の内田高広氏、スイッチ促進政策で「当社の成長にもつながる」

【2024.03.29配信】第一三共ヘルスケアは3月29日、社長人事に関する記者会見を開催した。4月1日付けで内田高広氏(取締役執行役員経営企画部長)が代表取締役社長に就任することを受けたもの。


【規制改革推進会議WG】スイッチOTC促進議論/令和8年末までOTC化目指す成分リスト公開

【規制改革推進会議WG】スイッチOTC促進議論/令和8年末までOTC化目指す成分リスト公開

【2024.03.29配信】内閣府規制改革推進会議「健康・医療・介護ワーキング・グループ」(WG)が3月28日に開かれ、スイッチOTCの促進について議論された。


【薬局の夜間・休日対応】日本薬剤師会、リスト化の周知(その3)を発出

【薬局の夜間・休日対応】日本薬剤師会、リスト化の周知(その3)を発出

【2024.03.28配信】日本薬剤師会は3月28日に定例会見を開き、3月15日付けで「地域における夜間・休日の医薬品提供体制(在宅含む)の構築、リスト化及び周知等について【重要】(その3) 」を発出したと説明した。リスト様式を示し活用を促したもの。リスト項目に不足がある場合は差分情報のリスト化はすでに公表している地域でも必要となる。


【令和7年度の薬価“中間年改定”】岸田首相「関係者の意見も聞き検討進める」/参議院予算委員会で神谷政幸氏の質問に答える

【令和7年度の薬価“中間年改定”】岸田首相「関係者の意見も聞き検討進める」/参議院予算委員会で神谷政幸氏の質問に答える

【2024.03.28配信】参議院予算委員会が3月28日午前から開かれ、神谷政幸参議院議員が質問に立った。


ランキング


>>総合人気ランキング