【中医協/個別改定項目】健保連、新設の「調剤管理料」に「日数評価は違和感」

【中医協/個別改定項目】健保連、新設の「調剤管理料」に「日数評価は違和感」

【2022.01.28配信】厚生労働省は1月28日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、2022年度の調剤報酬改定の「個別項目」について議論した。この中で、健康保険組合連合会(健保連)理事の松本真人氏は新設された「調剤管理料」に関して、「薬学的分析などを調剤料から切り出すことは理解する」とした一方、「処方日数に応じた評価が残っていることは違和感を覚える」と述べ、「今後も整理が必要」とした。


 健保連の松本氏はまず、地域支援体制加算に関して、次のように述べた。

 「地域支援体制加算につきましては、薬機法にある地域連携薬局制度との連携を図りつつ実績に応じて設定するということで賛同いたします」

  また薬剤調製料と調剤管理料に関しても見解を述べた。
 「調剤料の組み換えにつきましては、純粋な作業の部分を薬剤調整料として投薬日数にかかわらず一律の点数にしたことに関しては歓迎いたします。一方、処方内容の薬学的分析や調剤設計を評価する調剤管理料については調剤料から切り出すところまでは理解いたしますが、処方日数に応じた段階的な評価がまだ残っていることに関しては違和感を覚えます」とした。

 今後も継続的な議論を求めた。
 「現場に配慮した激変緩和だということかと思いますが、調剤料の5段階が調剤管理料になって4段階で整理されたというところで終わりではなく、今後実態を検証しながらさらなる階段の整理が必要ということを主張致します」とした。

薬剤師会・有澤氏「調剤管理料は薬剤服用歴管理指導料で評価されていた薬歴の作成および管理などに関する業務を整理して評価したもの」

 これに対し、日本薬剤師会常務理事の有澤賢二氏は、「日数評価は現場の感覚に合致している」と説明した。
 「調剤管理料の日数に応じた点数設定についてのご意見をいただきました。調剤管理料は現行の調剤料の中で、対人業務として評価されるべき薬学的分析や調剤設計など薬剤服用歴管理指導料で評価されていた薬歴の作成および管理などに関する業務を整理して評価したものと理解しております。医薬品を使用する日数によって薬学的知見に基づく分析や管理などの重みづけが変わるということは現場の感覚に合うものであり、一定程度の日数に応じた点数設定の提案については妥当であると考えます」とした。

この記事のライター

関連する投稿


【財政審】“門前薬局減算”に「都市部以外は含まれていない」と指摘

【財政審】“門前薬局減算”に「都市部以外は含まれていない」と指摘

【2026.11.04配信】財務省は11月4日、財政制度等審議会(財政審)「財政制度分科会」を開き、「社会保障」を議題とした。


【日薬】薬局関連団体からの「中医協参画」要望にコメント

【日薬】薬局関連団体からの「中医協参画」要望にコメント

【2026.10.14配信】日本薬剤師会(日薬)会長の岩月進氏は10月14日に開かれた定例会見で、日本保険薬局協会など薬局関連団体が中央社会保険医療協議会(中医協)へ委員参画を求める意見を公表したことに対してコメントした。


【中医協】日薬渡邊副会長、包装単位考慮を要請/全錠出ないと「平均乖離率割っている状況」

【中医協】日薬渡邊副会長、包装単位考慮を要請/全錠出ないと「平均乖離率割っている状況」

【2026.10.07配信】厚生労働省は10月7日に中央社会保険医療協議会(中医協)薬価専門部会を開き、「令和9年度薬価改定について」を議論した。この中で日本薬剤師会副会長の渡邊大記氏は、改めて製薬産業に対し、販売包装単位への考慮を求めた。


【独自_3団体トップ鼎談③】「患者のためなのか」を問われた令和8年度調剤報酬改定/日本薬剤師会

【独自_3団体トップ鼎談③】「患者のためなのか」を問われた令和8年度調剤報酬改定/日本薬剤師会

【2026.09.27配信】日本薬剤師会(日薬)は、令和8年度調剤報酬改定について「患者のためなのかが問われた改定」との受け止めを明かした。都市部への新規出店に対して減点するとの措置についても、薬局集積について「患者が望んだことなのか」という考え方が成り立つとし、医療リソースの足りていない地域への対応を国として考えていくことの表れだとの見方も示した。日薬が取り組む「地域医薬品提供体制」によって、全国津々浦々に薬剤師のサービスを提供していく必要があると語った。


【OTC類似薬】一部保険外療養の創設に伴う見直しを答申/中医協

【OTC類似薬】一部保険外療養の創設に伴う見直しを答申/中医協

【2026.09.16配信】厚生労働省は9月16日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開き、OTC類似薬に関わる一部保険外療養の所要の見直しについて答申した。


最新の投稿


【東京都薬剤師会】実態調査結果第1弾/「100m以内に他薬局」は47%

【東京都薬剤師会】実態調査結果第1弾/「100m以内に他薬局」は47%

【2026.11.06配信】東京都薬剤師会は9月に実施した都内の薬局機能に関する実態調査結果報告の第1弾を公表した。


【日本薬剤師会】「サイバー攻撃への備え」サイトで公開

【日本薬剤師会】「サイバー攻撃への備え」サイトで公開

【2026.11.06配信】日本薬剤師会は11月6日までにホームページで「サイバー攻撃への備え」のサイトを公開した。薬局、薬剤師が参考にできる内容をまとめた。実際に「サイバー攻撃を受けたかもしれないと思った」場合の対応策を列挙。「普段からできるサイバー攻撃対策」も掲載している。


【財政審】“門前薬局減算”に「都市部以外は含まれていない」と指摘

【財政審】“門前薬局減算”に「都市部以外は含まれていない」と指摘

【2026.11.04配信】財務省は11月4日、財政制度等審議会(財政審)「財政制度分科会」を開き、「社会保障」を議題とした。


【過量服薬】厚労省が研修会開催/薬剤師・登録販売者向け

【過量服薬】厚労省が研修会開催/薬剤師・登録販売者向け

【2026.11.04配信】厚生労働省は市販薬の過量服薬(オーバードーズ)の防止に関する研修会を開催する。対象者は、薬局・ドラッグストア等に勤務の薬剤師・登録販売者、および学校薬剤師。2027年1月〜3月にかけ全国7会場で開催。リアル会場のほか、オンラインでも参加できる。


【北九州市】市内の薬局に「女性の健康相談窓口」を設置予定

【北九州市】市内の薬局に「女性の健康相談窓口」を設置予定

【2026.10.31配信】北九州市は10月29日、市内の薬局に「女性の健康相談窓口」を設置予定だと公表した。


ランキング


>>総合人気ランキング