健保連の松本氏はまず、地域支援体制加算に関して、次のように述べた。
「地域支援体制加算につきましては、薬機法にある地域連携薬局制度との連携を図りつつ実績に応じて設定するということで賛同いたします」
また薬剤調製料と調剤管理料に関しても見解を述べた。
「調剤料の組み換えにつきましては、純粋な作業の部分を薬剤調整料として投薬日数にかかわらず一律の点数にしたことに関しては歓迎いたします。一方、処方内容の薬学的分析や調剤設計を評価する調剤管理料については調剤料から切り出すところまでは理解いたしますが、処方日数に応じた段階的な評価がまだ残っていることに関しては違和感を覚えます」とした。
今後も継続的な議論を求めた。
「現場に配慮した激変緩和だということかと思いますが、調剤料の5段階が調剤管理料になって4段階で整理されたというところで終わりではなく、今後実態を検証しながらさらなる階段の整理が必要ということを主張致します」とした。
薬剤師会・有澤氏「調剤管理料は薬剤服用歴管理指導料で評価されていた薬歴の作成および管理などに関する業務を整理して評価したもの」
これに対し、日本薬剤師会常務理事の有澤賢二氏は、「日数評価は現場の感覚に合致している」と説明した。
「調剤管理料の日数に応じた点数設定についてのご意見をいただきました。調剤管理料は現行の調剤料の中で、対人業務として評価されるべき薬学的分析や調剤設計など薬剤服用歴管理指導料で評価されていた薬歴の作成および管理などに関する業務を整理して評価したものと理解しております。医薬品を使用する日数によって薬学的知見に基づく分析や管理などの重みづけが変わるということは現場の感覚に合うものであり、一定程度の日数に応じた点数設定の提案については妥当であると考えます」とした。