河野大臣は、18日に開いた会見の中で、薬剤師をコロナワクチン接種の打ち手にしてほしいとの署名を受け取ったことに関連し、考えを聞かれると、「薬剤師さんを打ち手に活用してほしいというご要請もいただいている。予診並びに打ち手をどう確保するかが一番の注視点なので、医師や潜在看護師の方を含めて出てきていただくということを今、一生懸命やっているところ。(打ち手に)歯科医師にも加わっていただくことになった」と現状認識を表明。
その上で、「現実に歯科医師の方に入っていただく地域も出てきている。次の段階は一定時間のトレーニングを受けて歯科医師に入っていただくことだと思う。そのさきをどうするか、考えようとしているところ。当然に薬剤師さんもその次のグループで検討の対象になるというふうに思っている」と話した。
「今の医師、看護師、歯科医師で打ち手不足がどれぐらい解消されるかを見ながら、なるべく早く物事を決めないと実際に動き出すのに時間もかかるので、そうしたところも見ながら対応していきたいと思っている」(河野大臣)と見通した。
記者から「厚労省は薬剤師を打ち手に回すことは考えていないとの答弁だったが政府として考えていくという認識で良いか」との質問に対しては、「テーブルの上にはのせようと思っている」と回答した。

【薬剤師をコロナワクチンの打ち手に】河野太郎大臣「検討の対象になる」/5月18日の会見で
【2021.05.18配信】河野太郎行政改革担当大臣は、5月18日に行った記者会見の中で、薬剤師による新型コロナワクチン接種の可能性について言及した。予診及び打ち手確保が課題との認識を示した上で、「歯科医師の方にも加わっていただくことになった。その先についてどうするか考えているところ。薬剤師さんのその次のグループで当然に検討の対象になると思っている」と語った。
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