次世代型「省力店舗運営ソリューション」については、受付からお薬のお渡しまでの一連の業務を省力化するためのシステムとしている。両社のシステムを相互に連携させることで、処方せん、問診内容、薬の在庫状況などの情報を一元管理し、薬局の業務効率を大幅に向上させることを目指す。
パッケージを導入することで、業務の属人化を解消し、薬剤師の業務負荷を軽減するとともに、対人業務の品質向上を支援するという。
具体的なサービスは以下の通り。
(1)AIエージェント活用による受付の一元管理及び自動化・待ち状況の可視化
(2)受付管理システムとレセプトコンピュータ・在庫管理システムの連携による処方せん有効期限の確認、処方薬の在庫確認を自動化
(3)店舗内での服薬指導をオンライン化
両社はサービス提供の背景として、近年、ドラッグストア・薬局は戦略的な店舗拡大を進めているものの、十分な人員配置が困難で、1店舗あたりの業務負荷が増大していることを指摘。患者にとって待ち時間の増加や服薬指導の質の低下といった不満を引き起こす可能性があり、クレーム対策や業務効率化が求められていると説明している。
こうした背景から、レセプトコンピュータや電子薬歴、在庫管理システムを提供するEMシステムズと処方せん事前送信や順番管理システムなどの患者向けオンライン調剤サービスを提供するMG-DXが、大幅な業務コストの削減及び待ち時間短縮による患者満足度向上を目的として両社のシステムの連携強化を図る戦略的パートナーシップを締結することに合意したという。
今回のパートナーシップにより、両社の強みを活かした連携・開発を通じて、薬局における新しい店舗運営の形を創出し、患者の利便性向上と薬剤師の生産性向上に貢献したい考え。
【提携】店舗内での服薬指導のオンライン化など提供/EMシステムズとMG-DX
【2025.03.31配信】株式会社EMシステムズ(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長執行役員:國光 宏昌氏)と株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田 晋氏)の連結子会社である医療AIカンパニーの株式会社MG-DX(本社:東京都渋谷区、代表取締役:堂前 紀郎氏)は、ドラッグストア・薬局向け次世代型「省力店舗運営ソリューション」の提供に向け戦略的パートナーシップを締結することに合意したと公表した。
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