資料は、医薬品の正しい使い方を小学生に講義する人向けに作成されている。養護教諭や学校薬剤師、その他、講義をする人であれば誰でも活用できる。
薬物乱用防止教室等でそのまま活用できる授業資料を4事例作成。
事例ごとに内容や所要時間が異なっているため、学校等の状況や要望に応じて使い分けられるようになっている。
なお、HPに掲載している資料は、特に個別連絡なく講義に使用して構わない。
ただし都の著作物であるため、一部を抜き出しての使用や改変、加工しての使用はできない。
事例は以下の通り。
■事例1 薬を正しく使おう(所要時間:約40分)
授業の概要:薬の正しい使い方を学ぶための一般的授業
授業の特徴:薬の正しい使い方全般について学べる授業
■事例2 薬物乱用ってなんだろう(所要時間:約40分)
授業の概要:医薬品の適正使用と違法薬物に関する内容を組み合わせた汎用型授業
授業の特徴:1コマの授業で医薬品の正しい使い方と違法薬物の危険性の両方を学べる授業
■事例3 酔い止め薬を正しく使おう(所要時間:約20分)
実施時期:遠足・宿泊学習前
授業の概要:遠足や宿泊学習に持参する酔い止め薬の使い方を学ぶ授業
授業の特徴:児童が自ら薬の説明書を見て必要な情報を読み取る体験型授業
■事例4 薬の使い方を考えよう(所要時間:約40分)
授業の概要:前半で薬に関する基本的なルールを学び、後半は事例をもとに問題を解きながら薬の使い方について考えていく授業
授業の特徴:薬の説明書を見て必要な情報を読み取りつつ、ワークシートを活用し、児童自ら考えながら進められる授業
資料は以下の東京都のHPで閲覧できる。
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/anzen/kenkou_anzen/stop/kusuri_jirei
薬務課では、オーバードーズなどに悩む10代等にはSNSなどでアプローチする一方、市販薬のオーバードーズの社会問題化を受けて、小学校高学年から授業に医薬品の適正使用を組み込んでもらうことでその後のオーバードーズの抑止にも期待したい考え。より早期の「くすり教育」の必要性が高まっているといえる。
現状では医薬品の適正使用に関しては指導要領には中学校から明確に位置付けられているという。