桐村代表「薬局はバリューチェーンの一員として原材料から生態系に配慮する意識を」
2024年8月3日に、「プラネタリーヘルス・イニシアティブ 鳥取大会2024」を米子淀江文化センターで開催する。
日本ヘルスケア協会は鳥取県江府町とプラネタリーヘルス・パートナーシップ協定を締結している。
鳥取大会では「山陰の価値を再発掘、世界最先端のプラネタリーヘルス」をテーマに掲げ、基調講演やパネルディスカッションを行う予定。
7月9日の協会の会見内で講演したPHI代表の桐村里紗氏は、プラネタリーヘルスへのリテラシーを高めることを最優先に掲げ、今後、PHIとして啓発活動を強化していきたい考えを強調した。
プラネタリーヘルスはそもそも地球上のプレイヤーを分断しない考えではあるが、記者から薬局や薬剤師の参画の在り方について質問が出ると、桐村代表は原材料の調達においても、温室効果ガスの負荷を減らしていく視点など、薬局がバリューチェーン全体の一員として生態系に配慮することが必要になるとの考えを示した。そのことにより環境改善につながる可能性が高まるとした。
また、ドラッグストアや薬局などヘルスケアの関係者はプラネタリーヘルスの国際的なアライアンスとしても非常に重視されているとも指摘。「人間の健康に対する洞察を持った人たちが、“人間だけ”からそこと接続する生態系や地球環境にまで意識を展開」していくことに期待が寄せられているという。