会見の中で、協会会長の杉本雅史氏は、スイッチ促進の成分を精査していく方針を示した。昨年12月に政府から公表された「規制改革推進に関する中間答申」において、「令和5年末時点で海外2か国以上でスイッチOTC化されている医薬品については、原則として3年以内(令和8年末まで)に日本でもOTC化する(スイッチ・ラグを解消する)ことを目標として設定」することなどが掲げられたことを受け、対応していく考え。
具体的にはPPIや片頭痛などの候補成分にも触れた。
協会では、海外で使用経験が長くわが国でもスイッチ候補になり得る成分は70ほどあるとし、「それを今、洗い出して規制改革推進会議に提案していきたい」(杉本氏)とした。
一方、ハードルとしてはオリジナル企業のデータが必要ということを挙げ、「そのハードルをゆるめることができるかは材料の1つ」との見方も示した。
【OTC医薬品協会】PPIや片頭痛薬のスイッチ促進を精査へ/規制改革中間答申「3年以内」ラグ解消目標受け
【2024.01.22配信】日本OTC医薬品協会は1月22日に新年会長記者会見を開いた。
最新の投稿
【次世代研】山本信夫・前日薬会長の特別講演会開催/2026年2月11日に
【2026.11.16配信】次世代薬局研究会(代表理事:武政文彦氏)は2026年2月11日に、前日本薬剤師会会長である山本信夫氏による特別講演会を開催する。
【日本医療機能評価機構】薬包の表記は薬局等で異なるため薬包1包量を確認を/持参薬で
【2025.11.17配信】日本医療機能評価機構は11月17日、「医療事故情報収集等事業 医療安全情報No.228」を作成・ホームページで公表した。タイトルは、「粉砕調製された持参薬の過量与薬」で、2021年1月1日~2025年9月30日に2件の事例が報告されているもので、第81回報告書「分析テーマ」で取り上げた内容をもとに作成された。
【薬機法改正】「指定濫用防止医薬品」にデキストロメトルファンとジフェンヒドラミン/調査会方針
【2025.11.11配信】厚生労働省は11月11日、「令和7年度第8回薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会」を開き、改正薬機法に定めた「指定濫用防止医薬品」としてデキストロメトルファンとジフェンヒドラミンを指定する方針を了承した。
【2025.11.09配信】薬局団体連絡協議会(薬団連)は11月9日に「第7回シンポジウム」を開き、「OTC類似薬」をテーマに取り上げた。参画団体共通の声明については今後の課題として、今回は策定・公表はしていない。
【東京都薬剤師会】市販緊急避妊薬の「産婦人科医等との連携リスト」関与の方針
【2025.11.07配信】東京都薬剤師会(都薬)は11月7日に定例会見を開いた。その中で、市販化の見通しとなった緊急避妊薬の販売条件となる「産婦人科医等との連携体制」のリストについて、都薬としても関与していく方針を示した。