【ウエルシアHD】食料品やカイロ提供/能登半島地震支援で

【ウエルシアHD】食料品やカイロ提供/能登半島地震支援で

【2024.01.09配信】ウエルシアホールディングスは1月9日、2024年2月期 第3四半期決算の説明会を開催し、その中で能登半島地震への支援状況についても説明した。


寄贈した岐阜薬科大学のモバイルファーマシーが珠洲市で稼働

 説明会の冒頭、ウエルシアホールディングス社長の松本忠久氏は今回の能登半島地震について触れ、「被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。また被災地などで復旧支援などの対応に当たっている方々に深く敬意を表します。現地ではドラッグストアにも商品を求めて多くのお客様が来店されています。当社店舗も地域インフラとしての役割を果たせるよう最大限努めているところであります。被害に遭われた方々、また現地で復旧対応に当たっている皆様が一日でも早く少しでも状況が改善されるよう当社も尽力してまいります」と述べた。

 同社店舗も地震の影響で石川県の珠洲野々江店が営業を見合わせているほか、羽咋南中央店と七尾和倉店では営業時間を9:00~18:00に変更している。

 支援状況については、同社では珠洲市や厚生労働省からの要請に従い、食料品やカイロ、衛生用品、また薬剤師会と協働して医薬品の提供などの支援を開始しているとした。さらに同社が寄贈した岐阜薬科大学のモバイルファーマシーが珠洲市で稼働しており、同社の薬剤師も活動に参加しているとした。

 今回の地震による同社の業績影響は軽微な見込みという。

敷地内薬局めぐる改定で質疑も

 同社2024年2月期 第3四半期決算は、検査キットを中心としたコロナ関連需要の反動減などで、利益は計画・前年ともに未達となった。売上9104億6000万円(前年同期比+7.6%)、営業利益 311億00万円(同△1.2%)、 342億9500万円(同△6.2%)、203億8200万円(同△3.6%)となった。

 調剤事業に関連しては、訪問服薬指導の拡充方針を強調。「地域で介護を担う機能がより求められていく中で地域の健康ステーションの機能の一つとしてウエルシアの薬剤師に訪問してほしいと望まれるよう薬剤師教育を拡充するとともに訪問サービスの認知度向上に取り組んでいく」とした。調剤報酬改定の議論に対しては、「次の報酬改定・薬価改定のあらましが伝えられ、調剤薬局の併設率が約76%の当社に対しても調剤事業の先行きにさまざまな見方がされていることと思います」とした上で、「前回の大手チェーンに対する調剤基本料のマイナス改定となった改定の中、在宅訪問をはじめとし、今後調剤薬局に強く求められる地域での役割に取り組むことにより、調剤の粗利益率低下を最小限に抑えてきました」とした。「地域医療への貢献を志す薬剤師人材を擁しておりこれは当社の将来を支える強力なリソースです」と述べた。

 アナリストから敷地内薬局への改定に見解を求める質問が出ると、取締役副社長の中村 壽一氏は、「1月後半にならないと最終的な改定は決まりません。今決まっているのはプラス改定ということ。敷地内薬局についてはわれわれが今、どうこう言える状況ではございませんのでここはご容赦いただければと思います。大きな考え方としては、例えば今年4月からも(前回改定の)経過措置が終わって我々のところは相当厳しい状況ではありますけれども、地域支援体制加算においても(加算取得率は)やはり着実に毎月間違いなく増えてきておりますので、こういうリカバリーの仕方において利益率減少を抑えていく。これは中期のトレンドでも間違いなく調剤のところは粗利はもう下がるという想定で我々、ビジネスは組み立てております。その範囲内で来期は対応できるのかなというふうには考えてございます」とした。

この記事のライター

関連するキーワード


ウエルシアホールディングス

関連する投稿


【ウエルシアHD傘下の薬局不祥事】日薬岩月会長、「これから薬事監視入る」と予測

【ウエルシアHD傘下の薬局不祥事】日薬岩月会長、「これから薬事監視入る」と予測

【2026.03.11配信】日本薬剤師会は3月11日に定例会見を開いた。この中で会長の岩月進氏はウエルシアホールディングス子会社のコクミンにおける薬局不祥事について言及し、「おそらくこれから地元の厚生局などから薬事監視が入って人員の確保ができているかどうかを確認されると思う」と予測した。根本的な原因に人手不足があり企業責任は明白との考え。


【ウエルシアHD傘下の薬局不祥事】中医協の場で糾弾/日薬「報酬返還だけでなく薬事対応を」

【ウエルシアHD傘下の薬局不祥事】中医協の場で糾弾/日薬「報酬返還だけでなく薬事対応を」

【2026.03.11配信】厚生労働省は3月11日に中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開いた。この中で日本薬剤師会副会長の森昌平氏は、ウエルシアホールディングスのグループ会社であるコクミンの不祥事について特別にコメントし、「報酬返還だけでなく薬事上の対応を」と求めた。


【コクミン】不適切な薬事業務でお詫び/ウエルシアHD子会社

【コクミン】不適切な薬事業務でお詫び/ウエルシアHD子会社

【2026.03.02配信】ウエルシアホールディングス連結子会社で関西を地盤にドラッグストアを展開しているコクミン(大阪市住之江区、代表取締役社長絹巻秀展氏)は3月2日、同社HPで「不適切な薬事業務に関するお詫び」を公表した。


【ウエルシアHD】池野隆光代表取締役が退任

【ウエルシアHD】池野隆光代表取締役が退任

【2025.04.18配信】ウエルシアホールディングス株式会社は4月18日、代表取締役の異動(退任)に関するお知らせを公表した。


【ウエルシアHD】調剤粗利、0.1ポイント減の37.7%/2025年2月期

【ウエルシアHD】調剤粗利、0.1ポイント減の37.7%/2025年2月期

【2025.04.14配信】ウエルシアホールディングスは4月14日、2025年2月期の決算説明会を開催した。


最新の投稿


【ロキソニンS_2類移行】薬剤師から登販へOJT実施提案も/条件を整理へ

【ロキソニンS_2類移行】薬剤師から登販へOJT実施提案も/条件を整理へ

【2026.07.29配信】厚生労働省は7月29日、薬事審議会「医薬品等安全対策部会安全対策調査会」を開き、「ロキソニンS」などのロキソプロフェンを配合する一般用医薬品のリスク区分について議論した。現在の第1類薬から指定第2類薬へ移行することを条件を付す前提で了承した。条件については今後、整理されるが、研修のあり方も論点となり、薬剤師から登録販売者へのOJT実施を求める意見も出た。


【厚労省】IBS改善薬「コルペルミン」を2類へ移行

【厚労省】IBS改善薬「コルペルミン」を2類へ移行

【2026.07.29配信】厚生労働省は7月29日、薬事審議会「医薬品等安全対策部会」を開き、IBS改善薬「コルペルミン」(一般名:セイヨウハッカ油)のリスク区分について議論し、2類への移行を了承した。


【東京都薬務課】処方薬無許可販売「注視している」/テレグラム監視も開始

【東京都薬務課】処方薬無許可販売「注視している」/テレグラム監視も開始

【2026.07.28配信】東京都薬務課は7月28日に定例会見を行った。昨今、処方薬の無許可販売や不正入手が取り沙汰されることが増えている。薬務課はこうした事態を「注視している」とし、テレグラムのやり取りの監視も始めていることを明かした。


【厚労省】事務連絡「重複投薬チェックについて」発出/薬機法の規定根拠に薬局開設者に実施求める

【厚労省】事務連絡「重複投薬チェックについて」発出/薬機法の規定根拠に薬局開設者に実施求める

【2026.07.27配信】厚生労働省は7月23日、事務連絡「電子処方箋管理サービスにおける重複投薬等チェックについて」を発出した。薬機法では薬局の開設者に「当該薬局に従事する薬剤師に、あらかじめ、他の薬剤等の使用の状況等を確認させる必要がある」と規定されていることなどから、当該薬剤師に電子処方箋管理サービスの重複投薬等チェックの実施や患者の過去の薬剤閲覧の同意を取得する体制を整備することを求める。


【厚労省_省令改正へ】重複投薬チェックを薬局開設者の義務に

【厚労省_省令改正へ】重複投薬チェックを薬局開設者の義務に

【2026.07.29配信】厚生労働省は薬局開設者に対し、速やかな調剤結果登録や重複投薬チェックについて、従事する薬剤師に行わせることを義務とする方向だ。省令改正へ向けて、7月28日にはパブリックコメントを開始した。すでに薬機法9条第1項に基づき施行規則が定められており、その規定に追加する。


ランキング


>>総合人気ランキング