心拍などの生体データや睡眠・食事・移動など活動記録データを取得し解析
うつ病では、再燃の数週間前に行動パターンに変化が生じることが複数の論文で明らかになってきている。加えて、再燃への早期対応によって治療効果が向上することも知られている。そこで、同社ではデジタルデバイスから収集されるデータを分析することで、再燃を予測するアルゴリズムの構築に着手した。データの例としては、ウエラブルデバイスでは心拍や歩数、皮膚温度などの生体データ、「くらしアプリ活動記録表」から睡眠や食事、仕事、移動、交流、運動などのアクティビティを取得、分析した。その結果、構築したアルゴリズムが再燃予測に対して信頼できることが示されたという。
同社では、これまでの医薬品開発だけにとどまらず、トータルヘルスケアとして転換、成長していくことを志向している。こうした取り組みもその一環。
編集部コメント/薬局・薬剤師と製薬企業の取り組み連携に期待
治療中の患者へのフォロー機能が薬局・薬剤師に期待される中で、製薬企業のこうしたヘルスケア管理ビジネスにおいて薬局・薬剤師の取り組みとの連携は、大きな潮流とはなっていない。今後の取り組み拡大に期待したい。