アルフレッサ、ヤマトとヘルスケア商品の共同配送スキーム構築へ

アルフレッサ、ヤマトとヘルスケア商品の共同配送スキーム構築へ

【2020.07.20配信】 アルフレッサ(本社東京都、福神雄介社長)とヤマトホールディングス(本社東京都、長尾裕社長)傘下のヤマトロジスティクスは、医療用医薬品、一般用医薬品、医療機器、医療材料、診断薬等の「ヘルスケア商品」の共同配送スキームの構築に向けた業務提携契約を締結した。


【2020.07.20配信】
 アルフレッサ(本社東京都、福神雄介社長)とヤマトホールディングス(本社東京都、長尾裕社長)傘下のヤマトロジスティクスは、医療用医薬品、一般用医薬品、医療機器、医療材料、診断薬等の「ヘルスケア商品」の共同配送スキームの構築に向けた業務提携契約を締結した。

 
 両社はヘルスケア商品配送業務の効率化を目的とした各種システム開発における協力していく。
 第1段階として、アルフレッサのヘルスケア商品配送業務の効率化を目的に、日々の配送業務量
を予測するシステムや適正配車システム等の開発を両社が協力して行う。
 開発する各種システムの活用によって、ヘルスケア商品に関する物量等の予測データに基づいて
配送に係る人員の最適化を行う。これにより安定したヘルスケア商品提供体制の構築を実現する。

 配送能力の増強を目的とした各種システム開発における協力もする。
 第2段階として、ヘルスケア商品の配送品質を維持しながら配送能力の増強を可能とする各種シ
ステム開発を行う。
 第2段階で開発する各種システムを両社開発システムと連携し、ヘルスケア業界全体に提供することで、一定の品質維持と配送能力の大幅な増強の両立を可能にする。

 国内における高齢者人口の増加と生産年齢人口の減少は世界に例を見ないスピードで進行してお
り、この人口構造の変化に伴い、社会保障費の増加とその財源確保は喫緊の課題となっている。
 さらに現在、国内外で新型コロナウイルス感染症の流行が医療提供体制に大きな影響を与えており、今まで以上に、安心・安全で確実な医薬品流通ネットワークを維持し続けることが不可欠となっていることなどが提携に至った背景としている。

 アルフレッサとヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸は2019年1月に「医薬品流通研究会」を共同設立し、また両社が共同開発した「調剤薬局向け在宅医療支援サービス」を 2019年9月に発表していた。さらに本年6 月にはアルフレッサと、ヤマトグループにおいて法人顧客への物流ソリューションを担うヤマトロジスティクスとの間で「遠隔処方領域における相互協力」について合意している。

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