【SRHR団体】緊急避妊薬のパブコメでキャンペーンを開始/Twitterなど活用

【SRHR団体】緊急避妊薬のパブコメでキャンペーンを開始/Twitterなど活用

【2022.12.28配信】SRHRユースアライアンスは、緊急避妊薬のスイッチOTC化に関するパブコメ募集が開始されたことを受けて、キャンペーンを展開する。TwitterやInstagramの投稿を通じて、パブコメに参加しやすい情報を提供する。ハッシュタブ「#みんなでパブコメ」「#緊急避妊薬を薬局」の拡散もしていく。SRHRユースアライアンスは、日本国内でセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)課題とジェンダー課題に取り組むユース(個人/団体)が政策提言を行うためのネットワーク。「女性のいのちと健康を守る」ことを目的に活動している日本生まれの国際協力NGO「ジョイセフ」がサポートしている。


 SRHRユースアライアンスは、緊急避妊薬のOTC化をめぐって、「72時間という時間的なハードルは高かった。もし誰にも助けてもらえず入手できていなければ自分の人生が大きく変わっていたかもしれない」との緊急避妊薬のOTC化を望むユースの声をホームページで紹介。

 次のように訴えかけている。

 「緊急避妊薬は、避妊に失敗してしまった、性暴力の被害にあった等、意図しない妊娠の可能性があるセックスをした際に、緊急的に服用することで妊娠を高い確率で回避するための薬ものです。セックスの後72時間以内に、なるべく早めに服用する必要があります。現在は医師の診断を受けた後、処方箋を発行してもらった上でしか入手することができません。スイッチOTCとは、医師の処方が必要な医療用医薬品を、薬局などで販売できる一般用医薬品に転用することを言います。厚生労働省では誰もが自分で健康を管理できるようにする「セルフメディケーション」の観点から、十分な使用実績があり、有効性や安全性が高い成分の医療医薬品を、一般用医薬品にする取組を2014年から進めています。意図しない妊娠は、女性や月経がある人の人生に大きな影響を与えます。誰と、いつ、何人、子どもを持つか、持たないかを自分自身で決定することは、誰もが普遍的に持つ人権=セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)です。72時間以内のなるべく早いタイミングでの服用が必要な、緊急避妊薬の特性上、これをOTC化して必要な人が必要な時に安心して利用できることが大切だと私たちユースは考えます」

 その上で、2022年12月27日~2023年1月31日まで、厚生労働省が緊急避妊薬スイッチOTC化の承認に関するパブリックコメント(パブコメ)を募集していることを説明。

 「なるべく多くのU30のユースからパブコメを出してほしい」との思いから、「#みんなでパブコメキャンペーン」を始めることにしたとする。

 広くパブコメ応募を働きかけるほか、TwitterやInstagramの投稿を通じて、みなさんがパブコメに参加しやすい情報を提供していく方針。

 「ユースは緊急避妊薬へのアクセスが必要になる可能性がある、重要な当事者です。にもかかわらず、これまでの検討会ではユースの声が取り入れられていませんでした。パブコメを通して、ユースが直面する緊急避妊薬へのアクセスに関する課題を、私たちと一緒に政府に届けましょう」とし、ハッシュタブ「#みんなでパブコメ」「#緊急避妊薬を薬局で」の拡散もしていく考え。

■キャンペーンサイト
https://www.joicfp.or.jp/jpn/2022/12/27/51586/

この記事のライター

最新の投稿


【静岡県病院薬剤師会】静岡県立大学薬学部と連携協定/薬剤師の養成と地域医療への貢献で

【静岡県病院薬剤師会】静岡県立大学薬学部と連携協定/薬剤師の養成と地域医療への貢献で

【2025.06.17配信】静岡県病院薬剤師会(会長:渡邉 学氏)と静岡県立大学薬学部(学部長:吉成浩一氏)は、薬剤師の養成と地域医療への貢献を目的とした連携協定を締結し、2025年6月9日に静岡県立大学にて両代表者が協定書に署名した。


【大木ヘルスケアHD】“推し活”キーに医薬品需要に気付き/目薬や喉ケア/秋冬商品提案で

【大木ヘルスケアHD】“推し活”キーに医薬品需要に気付き/目薬や喉ケア/秋冬商品提案で

【2025.06.15配信】ヘルスケア卸大手の大木ヘルスケアホールディングスは6月11日に、事業部説明会を開催した。来る6月17日(火)~6月18日(水)にTRC 東京流通センターで開く「2025OHKI秋冬用カテゴリー提案商談会2025 年 OHKI 秋冬用カテゴリー提案商談会」の事前説明会の位置付け。OTC医薬品に関しては、“推し活”市場の拡大を背景に、“推し活”をきっかけに需要に気付きを与える提案を実施することを説明した。


【骨太方針_閣議決定】「高齢化の伸び」に経済・物価動向の増加分を加算

【骨太方針_閣議決定】「高齢化の伸び」に経済・物価動向の増加分を加算

【2025.06.13配信】政府は6月13日、「経済財政運営と改革の基本方針 2025」、いわゆる骨太方針を閣議決定した。医療・介護に関連しては、「高齢化による増加分に相当する伸びにこうした経済・物価動向等を踏まえた対応に相当する増加分を加算する」と記載した。これまでは、社会保障関係費の伸びを高齢化の範囲内に抑える方針がとられてきた。薬剤師で参議院議員の神谷政幸氏はXで「税収増を踏まえた経営の安定化や確実な賃上げに繋がる対応がついに反映」と投稿。医療介護業界の声が届いたとの考えを示唆した。


【奈良県薬剤師会】「健康ハートの日 2025」に協賛/気になる“nara”測ろう血圧ポスター作成

【奈良県薬剤師会】「健康ハートの日 2025」に協賛/気になる“nara”測ろう血圧ポスター作成

【2025.06.12配信】奈良県薬剤師会(後岡伸爾会長)は、「健康ハートの日 2025」に協賛する。


【マイナ保険証】活用で「多重受診・過剰処方」発見効果/日本保険薬局協会調査

【マイナ保険証】活用で「多重受診・過剰処方」発見効果/日本保険薬局協会調査

【2025.06.12配信】日本保険薬局協会は6月12日に定例会見を開き、「保険薬局における医療DX活用と業務貢献等の実態調査」の結果を説明した。「多重受診・過剰処方」の発見など効果がみられた。


ランキング


>>総合人気ランキング