【ツルハHD】2023年5月期 第1四半期決算/開局は計画通り進展し26薬局オープン/調剤売上は+9.6%

【ツルハHD】2023年5月期 第1四半期決算/開局は計画通り進展し26薬局オープン/調剤売上は+9.6%

【2022.09.20配信】ツルハホールディングスは9月20日、2023年5月期第1四半期の連結業績(2022年5月16日~2022年8月15日)の説明会を開催した。


オンライン服薬指導の実施率は同社処方箋応需のうち「0.02%」

 説明会の中で同社社長の鶴羽順氏は、今期119店舗の出店(うち109店舗が併設)を計画している調剤事業について、第1四半期では26店舗の出店となり、計画通り進展しているとの認識を示した。
 同社は中期経営計画で、5つの重点戦略のうちの1つとして「調剤戦略」を掲げており、現在の調剤店舗数760店を2025年5月期に1170店とすることを計画している。調剤売上高は約1000億円から1400億円への拡大を目指す。

 第1四半期の調剤売上は前年同期比+9.6%の266億3100万円だった。調剤の売上総利益率は−0.8ポイントの35.5%となったが、「想定内」とした。

 オンライン服薬指導のサービス拡大も図る考え。すでにサービスを導入している。同社の応需する処方箋のうち、オンライン服薬指導の実施率は0.02%と低い比率だとしつつも、「今後の動向を見ながら展開していく」とした。

 なお、同社の第1四半期連結業績は、売上高2431億8100万円(前年同期比3.2%増)、営業利益133億1700万円(同3.3%増)、経常利益133億5700万円(同3.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益75億100万円(同0.5%減)となった。抗原検査キットの需要急増などの追い風があり、回復基調となったとしている。
 一方、中期的には建築コストの上昇などがあるとして、.出店速度を抑制し、出店精度を高め既存店の収益力改善を図る戦略を取る考え。
 期末店舗数は2604店舗だが、2025年5月期のグループ全体店舗数では2750店舗を目標としている。

この記事のライター

関連する投稿


【ツルハHD】中間決算発表を延期/会計監査人から「誤謬」指摘で

【ツルハHD】中間決算発表を延期/会計監査人から「誤謬」指摘で

【2024.12.19配信】ツルハホールディングスは12月19日、2025 年2月期第2四半期決算発表の延期を公表した。過年度の連結財務諸表に関する誤謬が存在する可能性が判明したとしている。


【レデイ薬局】白石社長を解任/酒気帯び運転の検挙で

【レデイ薬局】白石社長を解任/酒気帯び運転の検挙で

【2024.11.14配信】ツルハホールディングスは11月14日開催の同社取締役会及び同社連結子会社である株式会社レデイ薬局(本社:愛媛県松山市)の臨時株主総会において、同社執行役員でレデイ薬局代表取締役社長である白石明生氏の取締役解任に関する決議を行った。、同日付で両社の役員を解任した。


【ウエルシアHD池野会長】ツルハHDとの統合「早く進めるのがよい」

【ウエルシアHD池野会長】ツルハHDとの統合「早く進めるのがよい」

【2024.05.10配信】ウエルシアホールディングスの代表取締役会長兼社長を務める池野隆光氏は5月10日、都内の会合で、ツルハホールディグスとの統合について触れ、「早く進めるのがよいと思っている」と述べた。同社の取引先を交えた会合「ウエルシアホールディングス共栄会」の総会で挨拶したもの。


【ツルハHD】ウエルシアHDとの経営統合報道でコメント公表

【ツルハHD】ウエルシアHDとの経営統合報道でコメント公表

【2023.02.26配信】ツルハホールディングスは2月26日、ウエルシアホールディングスとの経営統合に関する報道があったことを受け、コメントを公表した。


【ツルハHD2023年5月期 第3Q決算】鶴羽社長、調剤事業は「額をとりにいく戦略」

【ツルハHD2023年5月期 第3Q決算】鶴羽社長、調剤事業は「額をとりにいく戦略」

【2023.03.23配信】ツルハホールディングスは3月23日、2023年5月期第3四半期(2022年5月16日~2023年2月15日)の決算説明会を実施した。


最新の投稿


【次世代研】山本信夫・前日薬会長の特別講演会開催/2026年2月11日に

【次世代研】山本信夫・前日薬会長の特別講演会開催/2026年2月11日に

【2026.11.16配信】次世代薬局研究会(代表理事:武政文彦氏)は2026年2月11日に、前日本薬剤師会会長である山本信夫氏による特別講演会を開催する。


【日本医療機能評価機構】薬包の表記は薬局等で異なるため薬包1包量を確認を/持参薬で

【日本医療機能評価機構】薬包の表記は薬局等で異なるため薬包1包量を確認を/持参薬で

【2025.11.17配信】日本医療機能評価機構は11月17日、「医療事故情報収集等事業 医療安全情報No.228」を作成・ホームページで公表した。タイトルは、「粉砕調製された持参薬の過量与薬」で、2021年1月1日~2025年9月30日に2件の事例が報告されているもので、第81回報告書「分析テーマ」で取り上げた内容をもとに作成された。


【薬機法改正】「指定濫用防止医薬品」にデキストロメトルファンとジフェンヒドラミン/調査会方針

【薬機法改正】「指定濫用防止医薬品」にデキストロメトルファンとジフェンヒドラミン/調査会方針

【2025.11.11配信】厚生労働省は11月11日、「令和7年度第8回薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会」を開き、改正薬機法に定めた「指定濫用防止医薬品」としてデキストロメトルファンとジフェンヒドラミンを指定する方針を了承した。


【薬団連】OTC類似薬についてシンポジウム開催

【薬団連】OTC類似薬についてシンポジウム開催

【2025.11.09配信】薬局団体連絡協議会(薬団連)は11月9日に「第7回シンポジウム」を開き、「OTC類似薬」をテーマに取り上げた。参画団体共通の声明については今後の課題として、今回は策定・公表はしていない。


【東京都薬剤師会】市販緊急避妊薬の「産婦人科医等との連携リスト」関与の方針

【東京都薬剤師会】市販緊急避妊薬の「産婦人科医等との連携リスト」関与の方針

【2025.11.07配信】東京都薬剤師会(都薬)は11月7日に定例会見を開いた。その中で、市販化の見通しとなった緊急避妊薬の販売条件となる「産婦人科医等との連携体制」のリストについて、都薬としても関与していく方針を示した。


ランキング


>>総合人気ランキング