クスリのアオキHD、今期予想はプラス幅は圧縮も、出店計画は今期上回る

クスリのアオキHD、今期予想はプラス幅は圧縮も、出店計画は今期上回る

【2020.07.02配信】クスリのアオキホールディングスは7月2日、2020年5月期決算短信を公表した。それによると、2021年5月期予想は、今期に比較して増収幅は圧縮する見込み。売上高の伸長率は終わった期の+19.6%に比べ+3.9%と小幅にとどまり、当期純利益に関しては前期比5%マイナス予想になる。一方、出店は終わった期を上回る計画だ。


【2020.07.02配信】
 クスリのアオキホールディングスは7月2日、2020年5月期決算短信を公表した。
 
 売上高は3001億7300万円(前期比+19.6%)、営業利益163億5900万円(同+15.6%)、経常利益は168億2900万円(同+15.1%)、当期純利益124億1600万円(同+16.6%)だった。
 
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、決算説明会は中止した。
 
 2021年5月期は売上高3120億円(前期比+3.9%)、営業利益165億円(同+0.9%)、経常利益169億円(同+0.4%)、当期純利益118億円(同-5%)を予想する。
 
 売上高の伸長率も終わった期の+19.6%に比べ+3.9%と小幅にとどまり、当期純利益に関しては前期比5%マイナスの減益を見込む。
 
 一方、出店は意欲的で、2021年5月期の店舗投資計画について、新規エリアへの進出とドミナント拡充に向けて、ドラッグストア95店舗の新規出店を計画。調剤薬局についても、調剤マーケットでの事業拡大に向けて、ドラッグストア併設調剤薬局60薬局の新規開設を計画する。終わった期のドラッグストア出店が90店舗、ドラッグストア併設調剤薬局は50薬局の新規開設だったため、それを上回る出店ペースとなる。
 
 前期の商品部門別売上では、ヘルス(医薬品や健康食品等)が344億3300万円(売上構成比11.5%、前年同期比14.5%増)、ビューティ(カウンセリング化粧品やフェイスケア商品等)482億85百万円(同16.1%、同11.2%増)、ライフ(食品や家庭用品等)1,901億32百万円(同63.3%、同23.2%増)、調剤(薬局にて処方する医療用医薬品)273億22百万円(同9.1%、同18.5%増)。
 伸び率ではライフ(食品や家庭用品等)の23.2%増が最も大きく、次いで調剤(薬局にて処方する医療用医薬品)18.5%増だった。

この記事のライター

関連するキーワード


アオキ 予想 出店 決算

関連する投稿


【ツルハHD】調剤の売上構成比11.3%に/調剤粗利率は▲1.0ポイント減/2023年5月期第2四半期決算

【ツルハHD】調剤の売上構成比11.3%に/調剤粗利率は▲1.0ポイント減/2023年5月期第2四半期決算

【2022.12.20配信】ツルハホールディングスは12月20日、2023年5月期第2四半期の連結業績(2022年5月16日~2022年11月15日)について説明会を行った。調剤事業は開局により処方箋枚数が増加し、順調に伸長。調剤売上は対前年同期比108.9%の546億6100万円だった。対売上の構成比は11.3%となった。一方、薬価・調剤報酬改定により調剤事業の粗利率は低下。前年同期の粗利率39.6%から1.0ポイント減となる38.6%となった。


【薬王堂HD】2022年2月期決算/売上+8.8%、営業利益−18.8%/358店舗中、調剤併設4店舗、調剤専門薬局2店舗も「調剤は堅調に推移」

【薬王堂HD】2022年2月期決算/売上+8.8%、営業利益−18.8%/358店舗中、調剤併設4店舗、調剤専門薬局2店舗も「調剤は堅調に推移」

【2022.04.06配信】薬王堂ホールディングスは4月5日、2022年2月期の連結業績(2021年3月1日~2022年2月28日)を公表した。それによると、前期比は売上+8.8%、営業利益−18.8%などだった。同社は358店舗中、調剤併設4店舗、調剤専門薬局2店舗だが、調剤に関して「堅調に推移」したとしている。


【クスリのアオキHD】第3四半期末までに100薬局開設/併設店は460店となり併設率58.1%に/22年5月期第3四半期決算

【クスリのアオキHD】第3四半期末までに100薬局開設/併設店は460店となり併設率58.1%に/22年5月期第3四半期決算

【2022.03.30配信】クスリのアオキホールディングスは3月30日、2022年5月期第3四半期の連結業績(2021年5月21日~2022年2月20日)を公表した。それによると、2022年5月期第3四半期末までにドラッグストア併設調剤薬局を100薬局、新規に開設。ドラッグストア792店舗のうち、調剤薬局併設は460店舗となった。併設率は約6割になる。


【第3四半期決算】サンドラッグ、売上+2.3%、営業利益−8.5%

【第3四半期決算】サンドラッグ、売上+2.3%、営業利益−8.5%

【2022.02.15配信】サンドラッグ は2月14日、2022年3月期 第3四半期決算業績を公表した。それによると、売上高は4916億5900万円(前年同期比2.3%増)、営業利益274億4100万円(同8.5%減)、経常利益279億5300万円(同8.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益190億400万円(同8.3%減)だった。


【第2四半期決算】クスリのアオキHD、売上高1611億9200万円(前年同期は1507億1600万円)

【第2四半期決算】クスリのアオキHD、売上高1611億9200万円(前年同期は1507億1600万円)

【2022.01.04配信】クスリのアオキホールディングスは1月4日、2022年5月期第2四半期の連結業績(2021年5月21日~2021年11月20日)を公表した。それによると、売上高は1611億9200万円(前年同期は1507億1600万円)、営業利益68億500万円(前年同期は84億8100万円)、経常利益71億3700万円(前年同期は87億4800万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益46億9400万円(前年同四半期は64億3500万円)だった。「収益認識に関する会計基準」を今期から適用しており、前年同期比(%)は記載していない。


最新の投稿


【厚労省】“研究用”抗原検査キット、薬機法で取り締まりの方向/該当性判断の上

【厚労省】“研究用”抗原検査キット、薬機法で取り締まりの方向/該当性判断の上

【2024.07.25配信】厚生労働省は7月25日に「厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会」を開催し、体外診断用医薬品の特性を踏まえた制度の見直しについて議論した。その中で「研究等の医療以外の用途を標榜する試薬の提供業者への対応」を議題とした。


【日薬】オーバードーズ問題でマニュアル作成を検討中

【日薬】オーバードーズ問題でマニュアル作成を検討中

【2024.07.24配信】日本薬剤師会は7月24日、都道府県会長協議会を開催した。


【厚労省】処方箋保存期間の検討を提示/薬局検討会

【厚労省】処方箋保存期間の検討を提示/薬局検討会

【2024.07.19配信】厚生労働省は、現在3年間となっている処方箋の保存期間について見直す方針を示した。「第7回薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会」で提示した。診療録の保存期間が5年となっている中、電子処方箋については処方箋を調剤済みとなった日から5年間保存するサービスを提供しているなどの環境変化を挙げている。今後、制度部会で議題とする方針。


【コンソーシアム】大阪市から調剤外部委託で4社8薬局が確認通知受領を公表

【コンソーシアム】大阪市から調剤外部委託で4社8薬局が確認通知受領を公表

【2024.07.19配信】薬局DX推進コンソーシアムは7月19日、大阪市から調剤業務一部委託事業の確認通知を受け取ったと公表した。


【日本保険薬局協会】健康サポート薬局と地域連携薬局「違いない」/厚労省検討会に意見書

【日本保険薬局協会】健康サポート薬局と地域連携薬局「違いない」/厚労省検討会に意見書

【2024.07.19配信】日本保険薬局協会は7月19日に開かれた厚労省「第7回 薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会」で意見書を提出した。「健康サポート薬局、地域連携薬局、地域支援体制加算届出薬局が描く薬局像は、小異こそあれ、分立させるほどの違いはない」とした。


ランキング


>>総合人気ランキング