【健保連】HPでリフィル処方箋を解説/「同じ薬局で調剤してもらうことが推奨される」

【健保連】HPでリフィル処方箋を解説/「同じ薬局で調剤してもらうことが推奨される」

【2022.07.01配信】健康保険組合連合会は6月23日、ホームページにリフィル処方箋の仕組みなどを解説するページを設けた。「1回目は通常の処方せんと同様に交付日を含めて4日以内に薬局で調剤」してもらい、「2回目以降は原則、前回の処方期間が経過する日を予定日とし、前後7日以内に薬局で調剤してもらう」などの具体的な方法なども解説。「同じ薬局で調剤してもらうことが推奨される」とも記載した。


 「リフィル処方せんがスタートしました」として健保連のトップページでバナーを表示。

 説明ページでは、「国の制度として令和4年4月からおくすりの新しい受け取り方が導入されました」とし、仕組みなどを解説している。

 サイトの内容は次の通り。

■リフィル処方せんとは
症状が安定している患者について、医師の処方により、医師及び薬剤師の適切な連携の下、一定期間内に処方せんを反復利用することができる仕組みです。
患者にとっては、医療機関を受診する回数が少なくなり、通院負担を軽減できるメリットがあります。
結果として、医療の効率化も期待されています。
※政府の推計により、医療費の伸びを0.1%抑制する効果が見込まれています

■リフィル処方せんの仕組み
病状が安定し、通院をしばらく控えても大丈夫と医師が判断した場合が対象です。
投薬量に制限のある医薬品や湿布薬はリフィル処方せんにできません。
医療機関で処方せんを毎回もらわず、同じ処方せんを薬局で最大3回まで繰り返し使用できます。
リフィル処方せんの使用1回当たりの投薬期間と総投薬期間について、制度上の規定は原則ありません。医師が患者の病状等を踏まえて個別に判断します。
リフィル処方せんによる投薬期間が終了する前でも、病状が変化した場合等に医療機関を受診することは可能です。
令和4年度診療報酬改定で、処方せん様式が見直されました。

■リフィル処方せん活用の留意点
リフィル処方せんを出してもらったら、

・1回目は、通常の処方せんと同様に、交付日を含めて4日以内に薬局で調剤してもらいます。2回目以降は原則、前回の処方期間が経過する日を予定日とし、前後7日以内に薬局で調剤してもらいます。
・安心・安全な服薬治療には、薬剤師から継続的に薬学的管理指導を受けることが重要です。同じ薬局で調剤してもらうことが推奨されます。
・薬剤師は患者の服薬状況等を確認し、リフィル処方せんによる調剤が不適切な場合、調剤を行わずに受診勧奨を行い、処方医に情報提供します。
・次回の調剤予定日に患者が薬局に行かない場合、薬剤師から電話等による連絡が来ます。他の薬局での調剤を申し出れば、希望する薬局に必要な情報が提供されることになります。

リフィル処方せんの期間中でも、患者が自らの意思で医療機関を受診することは妨げられません。
生活習慣病等の場合、服薬に平行して重症化予防に取り組むことが重要です。

この記事のライター

最新の投稿


【調剤報酬改定疑義解釈】「4月又は5月に新規の届出又は変更の届出を行った場合」の令和6年6月以降の経過措置の取扱い

【調剤報酬改定疑義解釈】「4月又は5月に新規の届出又は変更の届出を行った場合」の令和6年6月以降の経過措置の取扱い

【2024.03.29配信】厚生労働省は令和6年度調剤報酬改定における疑義解釈その1を発出した。施行時期が6月に後ろ倒しになったことに伴い、「4月又は5月に新規の届出又は変更の届出を行った場合」において、令和6年6月以降の経過措置の取扱いはどのように考えるか示した。


【第一三共ヘルスケア】新社長就任の内田高広氏、スイッチ促進政策で「当社の成長にもつながる」

【第一三共ヘルスケア】新社長就任の内田高広氏、スイッチ促進政策で「当社の成長にもつながる」

【2024.03.29配信】第一三共ヘルスケアは3月29日、社長人事に関する記者会見を開催した。4月1日付けで内田高広氏(取締役執行役員経営企画部長)が代表取締役社長に就任することを受けたもの。


【規制改革推進会議WG】スイッチOTC促進議論/令和8年末までOTC化目指す成分リスト公開

【規制改革推進会議WG】スイッチOTC促進議論/令和8年末までOTC化目指す成分リスト公開

【2024.03.29配信】内閣府規制改革推進会議「健康・医療・介護ワーキング・グループ」(WG)が3月28日に開かれ、スイッチOTCの促進について議論された。


【薬局の夜間・休日対応】日本薬剤師会、リスト化の周知(その3)を発出

【薬局の夜間・休日対応】日本薬剤師会、リスト化の周知(その3)を発出

【2024.03.28配信】日本薬剤師会は3月28日に定例会見を開き、3月15日付けで「地域における夜間・休日の医薬品提供体制(在宅含む)の構築、リスト化及び周知等について【重要】(その3) 」を発出したと説明した。リスト様式を示し活用を促したもの。リスト項目に不足がある場合は差分情報のリスト化はすでに公表している地域でも必要となる。


【令和7年度の薬価“中間年改定”】岸田首相「関係者の意見も聞き検討進める」/参議院予算委員会で神谷政幸氏の質問に答える

【令和7年度の薬価“中間年改定”】岸田首相「関係者の意見も聞き検討進める」/参議院予算委員会で神谷政幸氏の質問に答える

【2024.03.28配信】参議院予算委員会が3月28日午前から開かれ、神谷政幸参議院議員が質問に立った。


ランキング


>>総合人気ランキング